インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
newaccount

【教団新報4950・51】伝道報告

2021年5月29日

女性と子どもが安心して生きられる社会の実現をめざして

公益財団法人日本キリスト教婦人矯風会 理事長/溝ノ口教会牧師 飯田 瑞穂

1886年、禁酒運動が米国から紹介され56人のキリスト者女性たちが矯風会を設立しました。創始者の矢島楫子は夫の酒乱と暴力の被害者です。しかし、日本の女性にとって酒害以上に深刻だったのが、重婚と貧困女性の売買春を国が公然と認めていた公娼制度でした。一夫一婦制を求める請願、廃娼運動、廃業する女性を匿い会員の力で施設を作り自立の支援活動をし、婦人参政権も求めます。廃娼運動は、現在の婦人保護事業の礎ともなり、社会福祉法人となった矯風会関連施設が今も全国に数カ所あります。「運動と福祉は車の両輪」の精神が矯風会に培われました。

1986年、国籍を問わない緊急一時保護施設「女性の家HELP」(所在地非公開)の運営が始まります。アジアの出稼ぎ女性が性的搾取に遭ったバブル期。国内外の献金に支えられ女性の駆け込みセンターになりました。現在は行政を経由し入所できますが、民間シェルターへの国の財源援助は充分でなく、寄付に大変助けられています。DV、貧困、居所なし、障がい、暴力等複合的問題を抱える女性や母子。日本人の利用が多く年齢も様々。原則2週間に心身を休めてもらい、次の支援へつなぎます。

コロナ禍でDVが増加しました。失業や収入減。ネットカフェなどから追い出された女性たちも安全な場所を失いました。女性の家HELPでは、他に行く所のない女性たちのために入所制限せず、ほぼ満室状態が続きます。電話相談につながる不安や憤りの声、外国語での相談も増えました。相談できずにいる女性がどれだけいるでしょう。困窮する女性への性搾取や性暴力があとを絶たない中、精一杯生き抜こうとされている方々が福祉に繫がってほしいと願います。

矯風会は「女性と子どもが安心して生きられる社会の実現」をめざし、人権と福祉を二つの柱にして活動しています。憲法改悪反対、脱原発等を訴え続けています。また、性暴力や性搾取等の根絶の取り組みから「児童買春・ポルノ禁止法」の第三次改正を要望中です。アディクション(アルコール等の依存症)の相談事業も行っています。2月は「神学生交流会」に神学生をお招きし、宣教の現場で役立つミニ講座を提供します。DVやアディクションなど家族の問題で悩む方がおられたら教会だけで抱えず、福祉事務所や専門の支援機関に繋ぐようお伝えしています。家族の体裁や社会の目は女性に厳しく、依存症の女性は幾重にも生き辛さを負わされており心が痛みます。女性の視点を大切にした支援をめざしています。

力の支配や性的役割分担で抑圧された社会でなく、多様な生き方を認め合う寛容な社会なら誰にとっても生き易いはずです。私には、国に犠牲を強いられる沖縄や福島が、弱くされている女性や子どもと重なって見えます。女性の視点を生活の中に、政治の中にと願います。矯風会の働きをお支えください。また、矯風会をご活用ください。


◎「女性の家HELP」月〜金(℡03−3368−8855)女性のための電話相談

◎「矯風会」月〜金(℡03−3361−0934) アディクション相談

◎URL https://kyofukai.jp

2021年5月28日
そして今、わたしの僕ヤコブよ/わたしの選んだイスラエルよ、聞け。あなたを造り、母の胎内に形づくり/あなたを助ける主は、こう言われる。恐れるな、わたしの僕ヤコブよ。わたしの選んだエシュルンよ。わたしは乾いている地に水を注ぎ/乾いた土地に流れを与える。あなたの子孫にわたしの霊を注ぎ/あなたの末にわたしの祝福を与える。彼らは草の生い茂る中に芽生え/水のほとりの柳のように育つ。ある者は「わたしは主のもの」と言い/ある者はヤコブの名を名乗り/またある者は手に「主のもの」と記し/「イスラエル」をその名とする。イスラエルの王である主/イスラエルを贖う万軍の主は、こう言われる。わたしは初めであり、終わりである。わたしをおいて神はない。だれか、わたしに並ぶ者がいるなら/声をあげ、発言し、わたしと競ってみよ。わたしがとこしえの民としるしを定めた日から/来るべきことにいたるまでを告げてみよ。恐れるな、おびえるな。既にわたしはあなたに聞かせ/告げてきたではないか。あなたたちはわたしの証人ではないか。わたしをおいて神があろうか、岩があろうか。わたしはそれを知らない。
2021年5月27日
わたしに語りかけた御使いが戻って来て、わたしを起こした。わたしは眠りから揺り起こされた者のようであった。彼はわたしに、「何を見ていたのか」と尋ねたので、わたしは答えた。「わたしが見ていたのは、すべてが金でできた燭台で、頭部には容器が置かれていました。その上に七つのともし火皿が付けられており、頭部に置かれているともし火皿には七つの管が付いていました。その傍らに二本のオリーブの木があり、一つは容器の右に、一つは左に立っていました。」わたしは言葉をついで、わたしに語りかけた御使いに言った。「主よ、これは何でしょうか。」わたしに語りかけた御使いは答えて、「これが何か分からないのか」と言ったので、わたしが「主よ、分かりません」と言うと、彼は答えて、わたしに言った。「これがゼルバベルに向けられた主の言葉である。武力によらず、権力によらず/ただわが霊によって、と万軍の主は言われる。大いなる山よ、お前は何者か/ゼルバベルの前では平らにされる。彼が親石を取り出せば/見事、見事と叫びがあがる。」また主の言葉がわたしに臨んだ。「ゼルバベルの手がこの家の基を据えた。彼自身の手がそれを完成するであろう。こうして、あなたは万軍の主がわたしを/あなたたちに遣わされたことを知るようになる。誰が初めのささやかな日をさげすむのか。ゼルバベルの手にある選び抜かれた石を見て/喜び祝うべきである。その七つのものは、地上をくまなく見回る主の御目である。」
2021年5月26日
それゆえ、イスラエルの家に言いなさい。主なる神はこう言われる。イスラエルの家よ、わたしはお前たちのためではなく、お前たちが行った先の国々で汚したわが聖なる名のために行う。わたしは、お前たちが国々で汚したため、彼らの間で汚されたわが大いなる名を聖なるものとする。わたしが彼らの目の前で、お前たちを通して聖なるものとされるとき、諸国民は、わたしが主であることを知るようになる、と主なる神は言われる。わたしはお前たちを国々の間から取り、すべての地から集め、お前たちの土地に導き入れる。わたしが清い水をお前たちの上に振りかけるとき、お前たちは清められる。わたしはお前たちを、すべての汚れとすべての偶像から清める。わたしはお前たちに新しい心を与え、お前たちの中に新しい霊を置く。わたしはお前たちの体から石の心を取り除き、肉の心を与える。また、わたしの霊をお前たちの中に置き、わたしの掟に従って歩ませ、わたしの裁きを守り行わせる。お前たちは、わたしが先祖に与えた地に住むようになる。お前たちはわたしの民となりわたしはお前たちの神となる。
2021年5月25日
以下はダビデの最後の言葉である。エッサイの子ダビデの語ったこと。高く上げられた者/ヤコブの神に油注がれた者の語ったこと。イスラエルの麗しい歌。主の霊はわたしのうちに語り/主の言葉はわたしの舌の上にある。イスラエルの神は語り/イスラエルの岩はわたしに告げられる。神に従って人を治める者/神を畏れて治める者は太陽の輝き出る朝の光/雲もない朝の光/雨の後、地から若草を萌え出させる陽の光。神と共にあってわたしの家は確かに立つ。神は永遠の契約をわたしに賜る/すべてに整い、守られるべき契約を。わたしの救い、わたしの喜びを/すべて神は芽生えさせてくださる。
PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2025
The United Church of Christ in Japan