「神さまは、なぜ」その問いは、初めての出産後十日目から始まった。我が子に染色体異常の18トリソミー症候群による重い心疾患があるとわかったのだ。生後1年以内の死亡率9割、治療方法はないと医師に告げられた。1年ほどの命とご存じなのに、神さまはなぜこの子に命を与えたのかと問い続けた。命の糧の母乳さえ、心臓に負担をかけぬよう、ほんのわずかしか与えられない。命のカウントダウンが聞こえるような日々だった。
治療という武器を持てない戦いは、1歳を迎えて間もなく唐突に終わった。我が子の呼吸が止まった静寂の中、死に完敗したと痛感した。逝った子だけでなく、すべての命が、死で終わるだけの無意味なものに思えた。だったら、なぜ神さまは命をお造りになるのか。
葬儀の時、牧師に問うた。「この子は御国に入れますか」。牧師は答えた。「きっと入れます」。その時、光が心に射し込んだ。死を超えて復活があること、イエスさまによって死に勝つ命を与えられていることを知った瞬間だった。神さまはすでに天地創造の前に、自分も我が子も、すべての命を愛して造っておられた。それをエフェソ書1章から知って、「なぜ」への答えが与えられた。主に愛されたからこそ人は生まれ、永遠の命に生きるのだ。この時から、説教の言葉が身内に流れ込むようになった。御言葉の揺るぎなさに強められた。
教会の葬儀には、できるだけ出席しようと決めている。葬儀説教を録音、文字起こしをして後日、ご遺族に贈るためだ。葬儀の時、家族は動転していて説教を聞く余裕がないことが多い。少し落ち着いた頃に文章でなら読めるかもしれない。そこに語られた復活の希望と永遠の命に生きる幸いを伝え続けて行きたい。
クリスチャンホームに生まれ、高校時代に受洗。柏教会員。役員、CS教師として奉仕。
13:1わたしはまた、一匹の獣が海の中から上って来るのを見た。これには十本の角と七つの頭があった。それらの角には十の王冠があり、頭には神を冒涜するさまざまの名が記されていた。
13:2わたしが見たこの獣は、豹に似ており、足は熊の足のようで、口は獅子の口のようであった。竜はこの獣に、自分の力と王座と大きな権威とを与えた。
13:3この獣の頭の一つが傷つけられて、死んだと思われたが、この致命的な傷も治ってしまった。そこで、全地は驚いてこの獣に服従した。
13:4竜が自分の権威をこの獣に与えたので、人々は竜を拝んだ。人々はまた、この獣をも拝んでこう言った。「だれが、この獣と肩を並べることができようか。だれが、この獣と戦うことができようか。」
13:5この獣にはまた、大言と冒涜の言葉を吐く口が与えられ、四十二か月の間、活動する権威が与えられた。
13:6そこで、獣は口を開いて神を冒涜し、神の名と神の幕屋、天に住む者たちを冒涜した。
13:7獣は聖なる者たちと戦い、これに勝つことが許され、また、あらゆる種族、民族、言葉の違う民、国民を支配する権威が与えられた。
13:8地上に住む者で、天地創造の時から、屠られた小羊の命の書にその名が記されていない者たちは皆、この獣を拝むであろう。
13:9耳ある者は、聞け。
13:10捕らわれるべき者は、/捕らわれて行く。剣で殺されるべき者は、/剣で殺される。ここに、聖なる者たちの忍耐と信仰が必要である。
この秋、教会員のAさんが92歳で天に召された。おだやかに、しっかりと教会の信仰を支えてきてくださった方だったが、彼女の心には教会がもたらした痛みが深く刻まれていた。
Aさんは、結婚後、夫とその家族が信者だったために教会に通うようになった。ところがその教会は「教団離脱問題」にまきこまれる。1951年、日本基督教団北海教区の半数近い教会が教派教会の結成を目指して教団を離脱した。Aさんの通う教会でも激論の末に離脱を決議する。だが教団への残留を望んだ一部の教会員は教会を離れて新教会を設立し、やがて教団の「北海道特別開拓伝道」の対象として支援を受けた。Aさんの家族はこの新教会の中心的なメンバーだったようだ。
「一緒に礼拝していた人たちが対立し、教会が割れていくのは、ほんとうにつらかったです。教会が信じられなくなりました。あんな思いは二度としたくありません」と、ふだん口数少ないAさんがきっぱり語ったことばが忘れられない。
痛ましい分裂を経て設立された教会で、Aさんは洗礼を受けた。その教会も30年を経ずして他の教会と合併し、今はもうない。それでもAさんは、忠実にキリストに仕え続けて各地で教会に連なり、信仰の生涯を全うされた。Aさんが生涯抱えてきた痛みと、そしてそれを超える信仰とを、忘れまい。(教団総会副議長 久世そらち)
12:13竜は、自分が地上へ投げ落とされたと分かると、男の子を産んだ女の後を追った。
12:14しかし、女には大きな鷲の翼が二つ与えられた。荒れ野にある自分の場所へ飛んで行くためである。女はここで、蛇から逃れて、一年、その後二年、またその後半年の間、養われることになっていた。
12:15蛇は、口から川のように水を女の後ろに吐き出して、女を押し流そうとした。
12:16しかし、大地は女を助け、口を開けて、竜が口から吐き出した川を飲み干した。
12:17竜は女に対して激しく怒り、その子孫の残りの者たち、すなわち、神の掟を守り、イエスの証しを守りとおしている者たちと戦おうとして出て行った。
12:18そして、竜は海辺の砂の上に立った。
12:7さて、天で戦いが起こった。ミカエルとその使いたちが、竜に戦いを挑んだのである。竜とその使いたちも応戦したが、
12:8勝てなかった。そして、もはや天には彼らの居場所がなくなった。
12:9この巨大な竜、年を経た蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれるもの、全人類を惑わす者は、投げ落とされた。地上に投げ落とされたのである。その使いたちも、もろともに投げ落とされた。
12:10わたしは、天で大きな声が次のように言うのを、聞いた。「今や、我々の神の救いと力と支配が現れた。神のメシアの権威が現れた。我々の兄弟たちを告発する者、/昼も夜も我々の神の御前で彼らを告発する者が、/投げ落とされたからである。
12:11兄弟たちは、小羊の血と/自分たちの証しの言葉とで、/彼に打ち勝った。彼らは、死に至るまで命を惜しまなかった。
12:12このゆえに、もろもろの天と、/その中に住む者たちよ、喜べ。地と海とは不幸である。悪魔は怒りに燃えて、/お前たちのところへ降って行った。残された時が少ないのを知ったからである。」
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