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【4859号】▼監査委員会▲今総会期の課題4点を確認

2017年4月22日

 40総会期第1回監査委員会が、服部能幸、辻康、宮下重康の3名の委員全員の出席で、2月28日に開催された。組織とし、委員長を服部教師としたが、監査という業務の性質上、各監査委員は同等であることが確認された。

 委員会では、2016年12月期までの経理状況について計良祐時財務幹事から報告を受けた。さらに、直近の状況について、道家紀一総務幹事(総幹事事務取扱)から報告を受けた。

 その上で、今総会期において共有して行く課題として次のようなことが分かちあわれた。

 ⑴財務幹事の交代期にあたるので細心の注意をもって2016年度決算および2017年度の財務執行を確認して行くこと。⑵東日本大震災救援対策本部が閉じられる時期を迎えるので、その決算について注視して行くこと。⑶全国財務委員長会議などにおいて提示される各教区の財務諸表のフォーマットが統一されていない現状の改善を関係各位と協議して行くこと。⑷責任役員会、予算決算委員会と共に、教団の財務状況を把握して行くこと。

 その他、今後の日程等について協議された。(服部能幸報)

 40総会期第1回教師委員会が2月28日、教団会議室にて開催された。委員の半数交代もあり初めての顔合わせとなった。互いに短い挨拶を交わして始めた。そして、菅原力委員長を再選、書記に古旗誠、その他、今期は福島純雄、宮川経宣、金澤正善、上原智加子、中村英之各委員が選ばれた。

 今委員会で特に準備する必要がある事項は、新任教師オリエンテーションである。6月12日〜14日、ハートピア熱海で開催する。交通の便が良く前回から利用し温泉もあり好評である。参加者は、2017年春季教師検定試験合格者等新任教師の他、教団三役、神学校教師など70~85名の参加を予定している。

 3日間にわたるプログラムは、新任教師にとって牧会上の労苦を担っていく励ましと慰めを得る貴重な機会となっている。また、神学校の違いを越えての教職間の出会いも与えられている。毎回、優れた講師に恵まれているが、今年も石橋秀雄教団議長の講演と共に期待されている。尚、開会礼拝から閉会礼拝までの4つの礼拝は、すべて教師委員が担当して御言葉に仕える教師を支えることになる。その他、東北教区放射能情報センターと熊本地震報告をしてもらうように依頼している。

 2017年は、教団立神学校1校および認可神学校5校を訪問する。10月から11月にかけて神学校を訪ね、各神学校の特徴を聞き、関わりを深めるときとしたい。

 教師委員会では、新任教師オリエンテーションに続く教師の継続教育の重要性について話し合っている。そのため、今年の夏に開催される伝道推進室主催(教師委員会後援)の教師継続教育・夏期研修会に積極的に協力していく。教団が主体的に教師を育てていくことが、より一層重要になっていくからである。(古旗 誠報)

 「ここの生活は、聖書の世界そのものです。だから、旧約聖書にとても親しみを覚えます。こちらの山から日が昇り、あちらの山に沈む。夜になると、季節に応じて現れる星座が満天に広がります。24時間、自然と一体ですから」と、目を輝かせて語ってくださる木俣三枝子さん。

 酪農は、命そのものに触れる仕事である。牛はストレスに敏感で、気候の寒暑によって弱るだけでなく、乳を搾る人も健やかでなければならない。農場主の忠さんが健康を損ねて入院したときには、一気に乳量が落ちたという。

 都会の生活は自分には合わないと思って北海道・酪農学園大学に入学したという忠さんは、大学在学中に野幌教会で受洗し、卒業後1年間カリフォルニアで酪農実習した。

 教会付属幼稚園教諭であった三枝子さんと結婚すると同時に、1970年、道南の今金町日進に入植。1年たったころ、初めての子が生まれてすぐに、動物からの菌に感染して召されるという悲痛な体験をした。そのときに、祈りの中で与えられた御言葉が、「どんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスにおける神の愛から、わたしたちを引き離すことはできない」(ローマ8・39)であった。以来、苦しいときはいつもこの御言葉を握りしめてきた。「神さまが備えて下さったのだから、助けてくださる」。

 もう一つ、入植当初から絶えず夫妻を支えてくれたのが、大学の先輩でもある酪農同志会の人々である。利別教会員として信仰の歩みも共にしてきた。その同志たちの間でも、今は次世代の若者が酪農の経営を引き継いでいる。仕事と共に、信仰の継承も始まっている。

 直接命に関わる仕事だからこそ、信仰の継承を毎朝真剣に祈らざるを得ない、と夫妻は口を揃える。

1970年、結婚と同時に北海道道南・日進に入植。利別教会員。

3:14 こういうわけで、わたしは御父の前にひざまずいて祈ります。
3:15 御父から、天と地にあるすべての家族がその名を与えられています。
3:16 どうか、御父が、その豊かな栄光に従い、その霊により、力をもってあなたがたの内なる人を強めて、
3:17 信仰によってあなたがたの心の内にキリストを住まわせ、あなたがたを愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者としてくださるように。
3:18 また、あなたがたがすべての聖なる者たちと共に、キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解し、
3:19 人の知識をはるかに超えるこの愛を知るようになり、そしてついには、神の満ちあふれる豊かさのすべてにあずかり、それによって満たされるように。
3:20 わたしたちの内に働く御力によって、わたしたちが求めたり、思ったりすることすべてを、はるかに超えてかなえることのおできになる方に、
3:21 教会により、また、キリスト・イエスによって、栄光が世々限りなくありますように、アーメン。

 築後60年の教会堂や付属の建物を歩くと、至る所で聖書の御言葉に出会う。額に入れて壁に掛けてある書だけでなく、たくさんの場所に御言葉が記されている。教会の長い歩みの中で、誰がそこに貼ったのか分からないものが数多くある。CS分級室の壁などには御言葉を書いた紙が多く貼られている。子どもたちが御言葉に親しむようにと祈りながら記したのであろう。また日めくりになった御言葉カレンダーのようなものも教会のあちこちにある。時々、誰もがその御言葉の前で立ち止まることになる。自分の愛唱聖句であったり、自分の心に響く御言葉であったりするからである。そしてあらためて聖書を手に取り、その御言葉を味わうことにも繋がっていく。普段何事もなく聞いていた御言葉が急に自分に迫ってくるという経験も、多くの人々に共通のものである。

 考えてみれば信仰生活は常に御言葉と共にある。信徒の中で、なかなか聖書が読めないという言葉も聞くが、日々聖書を読む工夫も多く為されている。御言葉を喜び、御言葉に生きる生活は私たちの人生の基本である。教会堂に多くの御言葉が掲げてあるのは、先達の証に他ならない。この御言葉に生きた人がいる。この御言葉に喜び、生かされた人がいる。子どもたちにこの御言葉を贈った人がいる。教会は御言葉に生きる喜びが語りかけられる場所なのである。
(教団総会副議長 佐々木美知夫)

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