今期の教師委員会では、被災教師の問安を実施している。昨年10月の相双宮城南地区教師会と石巻山城町教会に引き続いて、4月25~26日に岩手地区の問安を実施した。今回の問安には、教師委員会6名が参加し、レンタカーで岩手の4教会の教師を問安した。
25日、盛岡にある奥羽教区事務所を訪問し、邑原宗男教区議長、白戸清副議長、松浦裕介書記と懇談の時をもった。邑原議長が用意した資料によって、東日本大震災での教区の全般的な働きと共に、これから問安予定の教会の様子を聞いた。奥羽教区3役の配慮に感謝したい。教区事務所を出発して、2時間ほど車を走らせて、宮古教会の森分和基教師を問安した。宮古教会は併設の認定こども園とともに2015年10月に移転し、3月11日に献堂式を挙行した。森分教師は園長として新しい地でのこども園の働きに重点をおいて仕えている。
26日は3教会を問安した。まず新生釜石教会の柳谷雄介教師を問安、大槌町の様子を案内してもらってから教会を訪れた。教会堂は津波の被害を受けた。教団内外の支援を得て無事に修繕がなされた。しかし、その間に教師はストレスからしばらくの休職が必要となった。震災のときだけではないが、教師の霊的ケアーが必要であることが語られた。次に大船渡教会の村谷正人教師を問安、教会堂は守られたが、村谷教師は4月に赴任予定を急遽はやめて赴任し、物資の置き場やボランティアの受け入れなどにあたった。現在も仮設住宅の訪問を継続している。最後に江刺教会の邑原宗男教師を問安、今年行われる会堂建築の経過について報告してもらった。教区議長として飛び回っているが、江刺教会での牧会伝道を喜びをもって語る姿が印象的であった。(大友英樹報)
3月22日午後、近江平安教会で、部落解放センター第29回神学校等人権教育懇談会が行われた。
6神学校7名の教師と関係者含めて14名の参加者を得て、「賀川豊彦について」の研修を行った。開会礼拝は、近江平安教会牧師の谷本一広さんがマーティン・ルーサーキング牧師の墓石に刻まれたアモス書6章24節の言葉にうながされて、自分史を語られた。牛追いの生活の中から聖書に出会い、村ではじめて高校進学をし、働きながら神学校に通い、アフリカ系アメリカ人が多く通う大学に留学し、WCCの人権委員会のメンバーとなり、インドのダリッドの神学校で学んできた体験と一貫してイエスの福音について教えられ続けていることの証であった。
研修会の講師は、吉澤惠次さん(センター活動委員)が「賀川豊彦」について、共観福音書の「大きな石臼」に関わるたとえ話を比較検討しながらお話を始められ、『賀川豊彦全集』、『資料集「賀川豊彦全集」と部落差別』、生田川の夜明けなどの資料にあたりながら、「牧会的配慮」という教職者の陥り易い「罠」に気付かない事を語られ、賀川の「貧民心理の研究」にみられる「人種起源説」は、被差別部落を差別する上で、韓国・朝鮮人、中国人への差別意識でもあることが指摘された。それを受けて参加者の活発な議論がなされた。実践神学とフィールドとの関わり方について、自己目的化するひとりよがりの福音理解、人と出会って行く聖書の読み、贖罪の捉え方、賀川の満洲における戦争責任、アイヌ収奪、大学の組織のもつ問題、戸籍制度と天皇制について…多岐にわたる議論が熱心に交わされた。
次回は2017年3月28日、礼拝担当が大倉一郎さん(農村伝道神学校)、研修としての話題提供者が渡邊さゆりさん(日本バプテスト神学校)と決まった。(鳥井新平報)
駒木要さんは大阪府東南端の河内長野市生まれ。河内長野教会で信仰に導かれ、今日まで養われてきた。当時生まれ育った家の隣は、河内長野教会にあった関西農村センターの宣教師館。宣教師の子どもたちが同年代ということで駒木さんは頻繁に宣教師館に出入りして一緒に遊んだ。その出会いもあり、家族で河内長野教会に導かれクリスチャンとなった。
駒木さんは4歳からヴァイオリンを始めた。大阪音楽大学付属高校、大阪音楽大学を卒業、プロのヴァイオリニストとしてオーケストラで、また独奏者として活躍してきた。仕事が主に土曜、日曜にあるため、なかなか礼拝には出席できない。
1975年に結婚。結婚を機に夫の地元、兵庫県へ移った。4年後に長男を授かり、続いて次男も授かった。しかし試練が襲う。乳がん、子宮筋腫と数年おきに命の危機と不安の中で大手術を経験した。乳がんの手術のときに左腕のリンパ節と胸筋を切除。ヴァイオリンが弾けなくなる、プロとして働けなくなることも覚悟した。しかし手術の翌日から起き上がらされ、過酷なリハビリ。左手は奇跡的に動くようになった。
1976年5月に夫が河内長野教会で受洗、長男、次男は幼児洗礼を受けた。だが翌年次男が病気のため5歳で天に召され、深い悲しみの中に置かれた。
駒木さんはその後も阪神淡路大震災に遭遇した。しかしその都度多くの牧師、信徒の祈りに支えられ、主が共に歩んでくださった。主を仰ぎ見つつ駒木さんは今日もヴァイオリンを弾く。
「私の葬儀・出棺の時にはエルガーの『威風堂々』第1楽章で神の国に凱旋帰国したいと長男に言いつけてある」。駒木さんは笑いながら最後にそう言った。
全日本毎日学生音楽コンクール高校の部第3位入賞。今も現役で幅広く活動中。
教団事務局・出版局・年金局の一日は、礼拝から始まる。礼拝は、信徒の友「日毎の糧」の聖書を読み、その日祈る教会・伝道所の課題と共に解放センターや被災地各センターをも覚えて司会者が祈る。礼拝と相まって、わたしは当該教会宛「祈りのたより」を書いて送るのを常とするが、特に、今日の教団各教会ほど祈りの課題の切なること、願いの具体的な重みを身にしみて知らされることはない。
各教会とも、牧師・役員はじめ信徒一人一人が互いを大切に思い合い、同志的結束の強化と主にある兄弟姉妹の支え合いをもって教会の苦境を乗り越えようとしているかには目を見張るものがある。最近ある教会の信徒が代務の牧師を心配して、「先生が遠くから来られるので交通事故に遭われませんように」との祈りがあった。多くの教区に無牧、兼牧、代務の教会が目立つ中、礼拝の確保と教会の充実のために知恵と工夫をこらす群れがある。確かに一教会の教勢を競う時代は終わっている。
だが、自らの教会自体が少数の信徒によって成るにも拘らず、近隣の教会との共同で地域伝道に備え、連帯の実を結実させようと強い意志を持って果敢な体制を組む。此処でも互いの教会の現実への配慮や運営には心を使い合う。地域教会の共働の豊かな喜びも沸き上がるだろう。教会の戦いの目標は、「礼拝の確保」にあるのだ。
(教団総幹事 長崎哲夫)
1:18 わたしの子テモテ、あなたについて以前預言されたことに従って、この命令を与えます。その預言に力づけられ、雄々しく戦いなさい、
1:19 信仰と正しい良心とを持って。ある人々は正しい良心を捨て、その信仰は挫折してしまいました。
1:20 その中には、ヒメナイとアレクサンドロがいます。わたしは、神を冒涜してはならないことを学ばせるために、彼らをサタンに引き渡しました。
2:1 そこで、まず第一に勧めます。願いと祈りと執り成しと感謝とをすべての人々のためにささげなさい。
2:2 王たちやすべての高官のためにもささげなさい。わたしたちが常に信心と品位を保ち、平穏で落ち着いた生活を送るためです。
2:3 これは、わたしたちの救い主である神の御前に良いことであり、喜ばれることです。
2:4 神は、すべての人々が救われて真理を知るようになることを望んでおられます。
2:5 神は唯一であり、神と人との間の仲介者も、人であるキリスト・イエスただおひとりなのです。
2:6 この方はすべての人の贖いとして御自身を献げられました。これは定められた時になされた証しです。
2:7 わたしは、その証しのために宣教者また使徒として、すなわち異邦人に信仰と真理を説く教師として任命されたのです。わたしは真実を語っており、偽りは言っていません。
2:8 だから、わたしが望むのは、男は怒らず争わず、清い手を上げてどこででも祈ることです。
2:9 同じように、婦人はつつましい身なりをし、慎みと貞淑をもって身を飾るべきであり、髪を編んだり、金や真珠や高価な着物を身に着けたりしてはなりません。
2:10 むしろ、善い業で身を飾るのが、神を敬うと公言する婦人にふさわしいことです。
2:11 婦人は、静かに、全く従順に学ぶべきです。
2:12 婦人が教えたり、男の上に立ったりするのを、わたしは許しません。むしろ、静かにしているべきです。
2:13 なぜならば、アダムが最初に造られ、それからエバが造られたからです。
2:14 しかも、アダムはだまされませんでしたが、女はだまされて、罪を犯してしまいました。
2:15 しかし婦人は、信仰と愛と清さを保ち続け、貞淑であるならば、子を産むことによって救われます。
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