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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
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【4828号】日独教会青年交流 日独ユースミッション2015 教育委員会主催にて初めて受け入れ

2015年10月3日

 2015年8月7日〜17日に、ドイツより16〜19歳のユース9名、22歳のリーダーとM・プッペ教区議長の計11名のゲストを迎え、日本基督教団教育委員会主催(世界宣教委員会、伝道委員会、伝道推進室共催)による「日独ユースミッション2015」が開催された。

 ドイツゲストは、ベルリン=ブランデンブルク=シュレージシェ・オーバーラウジッツ福音主義教会の旧東ドイツ側にある、ヴィットシュトック・ルピン教区(教会地区)より派遣されている。

 初めてドイツから20名の青年たちが来日したのは、2002年夏。この時は、婦人会連合の有志による実行委員会が組織され、日独教会青年交流が持たれた。翌年には、日本から青年20名をドイツへ派遣している。その後も何度か相互に青年を送り合い、今回は初めて、日本基督教団の教育委員会主催で受け入れ開催をした。

 8月7日に銀座教会を会場に歓迎会が行われた後、ゲストたちは東京近郊のホストファミリーと共に週末を過ごし、主日礼拝に出席、各教会で交流が持たれた。10〜12日、彼らは関西へ向かい、京都・大阪・神戸に分かれてホームステイをし、観光や青年交流がそれぞれの地で持たれた。また、11日には、ゲスト全員で広島原爆ドームの見学、広島教会で語り部から体験談を聞く機会が与えられた。

 今回のユースミッションのハイライトは、13日〜15日に長野の信州バイブルキャンプで行われたリトリートであろう。

 ドイツゲスト、日本の中高生、数名の大学生、讃美やリトリートプログラムをリードしてくれた3名の神学生、サポートに加わってくれた牧師・信徒、実行委員を合わせ、40名強の参加者が集った。

 リトリートでは、3日目の礼拝に向け、青年たちが「讃美」、「祈り」、「劇」の3つのグループに分かれ、自分たちで考えながら礼拝の準備にあたった。英語・ドイツ語・日本語を交えて共に讃美し、共に祈り、共に御言葉に与るとても恵まれた時間を共有し、参加者は皆、言葉の壁を越えて、主の前にひとつとされる喜びを覚えた。

 16日には富士見町教会で歓送会が行われ、翌日、17日に別れを惜しみ、ドイツでの再会の時を望みつつ、ゲストたちは無事に旅立って行った。

 このユースミッションの背後には、日独双方の様々な人々の祈りがあり、支援があったことを感謝の内に覚える。

 「授業で習ったことがある広島を実際に訪ね、体験談を伺うこともできたことが一番印象に残った」と語ったドイツゲスト。去年、あるいは一昨年のユースミッションで出会ったホストファミリーや友人たちとの再会を喜ぶ日独双方のユース。

 「リトリートで同世代の青年たちと交流し、一緒にスポーツやハイキングを楽しんだり、礼拝準備のために真剣に話し合ったりできたことが良かった」、「英語があまり話せなかったけど、ドイツの人たちが笑顔で一生懸命、話を聞いてくれたことが嬉しかった」、「今度はドイツに行ってみたい!」、「楽しかった!」、「また会いたい!」、日独どちらの青年たちからも喜びに溢れた声が聞こえてきた。

 青年だけではなく、このユースミッションに関わったホストファミリーやスタッフたちも、この交流を通し、神様からたくさんの恵みをいただいた。

 歓送会の折り、ドイツのプッペ教区議長は、次のように挨拶した。「2017年に行われる宗教改革500周年記念行事に、日独の青年たちでひとつのグループとして参加したいと考えている。2017年は日本からドイツへ皆さんを招待したい」。

 単発ではなく、相互の交流が続けられていく。このことがこのユースミッションの魅力のひとつだと、関わった誰もが実感している。
(西之園路子報/「日独ユースミッション2015」実行委員)

 在欧日本語教会・集会による合同の修養会「ヨーロッパ・キリスト者の集い」が、7月29日から8月2日にかけて、チェコのプラハで開催された。毎夏の恒例の行事となって、今回で32回目となる。

 今年2015年がボヘミアの改革者ヤン・フスの殉教600周年の年であることを覚え、プラハのコビリシ教会日本語礼拝が主催団体となり、フスの残した言葉から「すべての人に真実を」というテーマを掲げての開催であった。ヨーロッパ14ヵ国と、日本、韓国、イスラエル、チュニジア、ブラジル等から、総勢225名の参加者が与えられ、幼少科、中高科、ユースグループを含めて大会を共にした。

 本大会の6回の講演と朝の祈祷会では、在欧の教職者がメッセージを担当し、フスが追い求めた聖書の真実を、それぞれの視点から説き明かした。

 そのうち7月31日午後の講演は、旧市街のベツレヘム礼拝堂で持たれた。ベツレヘム礼拝堂は、14世紀にチェコ語の説教の場として建てられ、フスが専任の説教師を10年間務めた礼拝堂である。

 この集会では、フス派の信仰を受け継ぐチェコ兄弟団福音教会(Evangelical Church of Czech Br-ethren)議長のヨエル・ルムル牧師からチェコ教会の歴史についての話をしてもらった。17世紀にフス派の信徒たちは追い出され、チェコはカトリックの国となったが、現在は世俗化の最も進んだ国の一つとなっている。プロテスタント教会がマイノリティであることは、日本の状況と似ている。

 集会後には、プラハ旧市街を散策しながらフスの足跡を偲ぶ一時を持った。ヤン・フスの業績についてはあまり広く知られていないが、今回の大会を通してその生涯と教えの一端に触れられたことは、参加者に大きな感銘を与えた。

 8月1日午後の時間には2つの特別講演があり、まず福島第一聖書バプテスト教会の佐藤彰牧師が、4年前の東日本大震災の被害と現状について話した。その後、ライデン大学教授であった村岡崇光氏が、戦後70年を迎えての日本人キリスト者の責任を問いかける講演をした。2つの主題とも時宜にかなったものであり、日本から遠く離れた欧州においても、信仰者として関わらずにはいられない問題を認識させられた。

 「集い」では毎回、賛美がたいへん重要な役割を果たす。今回は、各教会からの奉仕者からなる賛美チームが、フス作詞のチェコの讃美歌を会衆と共に捧げ、特に「賛美の夕べ」の時間には、フスからルターへと受け継がれる宗教改革をテーマとしたプログラムが組まれ、恵みに満たされた。

 「集い」は、欧州に散らばる信徒たちが直に交わりを持つことのできる貴重な機会である。小グループでの分かち合いの時間にそれぞれの思いが飛び交うが、語り尽くされることはなく、主日礼拝を最後に帰途に就くことになる。今大会では、すべての人に真実を望んだフスの思いを心に抱きながら。
(孫 信一報/プラハ・コビリシ教会〈教団関係教会〉牧師、在日大韓基督教会派遣宣教師)

 先日、教団のある部署から、この機関紙を刷ってくれている印刷所の作っている原稿用紙をもらってきてほしい、と頼まれた。印刷所に出向いた折、原稿用紙を窓口で頼むと、奥の部屋からガサゴソと一綴りの原稿用紙を持ってきてくれた。前は校正室の棚にいつもあったように記憶しているが、いつの間にか見なくなった。▼原稿ほとんどがデータ入稿だ。紙面に合わせ字数、行数も簡単に書式設定できる。当機関紙も印刷所にデータ入稿、校正もデータ上で反映して最終入稿する。先の教団の部署は、まだ手書き入稿が多く原稿用紙を必要とする、とのことだ。▼聖書が書かれた時代、手書きの写しを教会に回覧したはずだ。筆跡には癖もあっただろうし、言葉の勢いを覚えるものもあったに違いない。ほんとうに惚れ惚れする筆致で手書きの手紙をもらうとき、悪筆の者としてうらやましい限りだ。その癖があなたらしい、と慰めてくれる声に支えられて、教会員の記念日に手書きで一筆を添えて送る。▼神は、御自身の御手により石板に民の生きる指針を記された。民の石の心を取り除き肉の心を与え、この指針を民の胸に授け記された。主は「あなたをわたしの手のひらに刻みつける」(イザヤ49・16)と仰る。主が覚えていてくださる、有難いことだ。

《教区青年担当者会》
 9月7日~8日に神戸栄光教会を会場にして、教団教育委員会主催の第5回教区青年担当者会が行われた。出席者27名。

 1日目は、開会礼拝の後、自己紹介ゲームで参加者が仲良くなった中で会が進められた。まず報告1として大会実行委員長をした増田将平牧師(青山)から昨夏行われた「教会中高生・青年大会2014」の報告がなされた。48年ぶりに行う多人数の参加する大会をどのように準備し、実行したか、映像も用いて詳しく報告された。

 報告2として地元の「兵庫教区青年活動の取り組み」について兵庫教区教育部青年活動委員長の松本あずさ牧師(はりま平安)と兵庫教区の青年たちから映像を使って報告がなされた。兵庫教区の青年活動の歴史と現在の活動について報告を聞いた。特にユニークなのは海外の教会と積極的に交わりを持っている点である。2014年に香港メソジスト教会の宣教師である林美恩委員を中心に「日本キリスト教青年リーダー研修in香港」を企画し、兵庫教区の青年が香港メソジスト教会を訪問し、様々なプログラムに参加し、交わり、学び、大きな刺激を与えられて帰って来たという報告がなされた。今回の青年担当者会に各教区の青年担当者だけでなく、青年に参加してもらえたことがとてもよかった。

 夕食後、各教区(支区)の青年担当者から青年活動について報告がなされた。

 2日目は3グループの分団に分かれて青年活動について話し合った。その後、全体会で、各分団で話し合われた内容を報告し、さらに皆で話し合った。教区を越えて青年活動について協力できないか、ホームページ、グーグルカレンダーなどを用いて青年のサマーキャンプの情報を交換し、教区を越えて青年が参加することができないかなど積極的な意見が出された。

《教育委員会》
 9月8日~9日に、神戸栄光教会と兵庫松本通教会を会場にして、第3回教育委員会を行った。委員出席6名。

 前回議事録承認の後、事務局報告、「教師の友」編集委員会報告、全国教会幼稚園連絡会報告、日独ユースミッション2015報告が各担当者からなされた。

 9月7日~8日に神戸栄光教会で行われた教区青年担当者会について反省し、今後どうしていくか話し合った。青年活動について情報交換するため教団教育委員会でフェイスブック、グーグルカレンダーを利用できないか検討することにした。次回、教区青年担当者会は2016年9月5日~6日に大阪で行う。

 幼稚園融資の件で9月8日に西宮公同教会を5名の委員で訪問し、話し合った報告がなされた。キリスト教教育主事認定試験は2016年3月4日に大阪クリスチャンセンターで行う。

 教区教育担当者会は2016年2月1日~2日に高知教会、清和学園中学校・高等学校を会場にして行う。そのプログラムと委員の役割分担を決めた。教会教育セミナーは2016年2月1日に高知教会で行う。講師は筧伸子教団教育委員。テーマは「ペンテコステを楽しく祝おう!」(参加型ワークショップ)。

 台湾ユースミッション2016は2016年8月13日~20日に台湾基督教長老教会から青年を迎えて行う。「キリスト教学校祈りの日」については、具志堅篤委員長から教育委員会の意見を再度、宣教委員会に伝えてもらう。

 「みんなで生きよう」誌について23号の原案をもとに検討した。
(有澤慎一報)

 教団が世界で孤立せず、世界教会の一員としての召しに応え、それを実質化していくのは、他教派、教団との宣教協約に基づく。この協約関係によって、相互の教会はそれぞれの性格を理解し、宣教協力をしていく。その意味で当委員会は具体的な働きに参与する委員会である。

 委員会冒頭で、村山盛芳合同委員会委員長は、台湾の国際日語教会を問安したことを報告した。主日の奉仕など、よい交わりをなした。過日、夫が逝去したうすきみどり宣教師を問安した。

 事務局からは、高雄日本語教会の林田義行宣教師が、台湾内政部から優績宗教者の表彰を受けたことが報告された。世界宣教の日を前に、派遣宣教師を覚えるときとして有意義な報告を聞いた。

 また、2名の青年が派遣された「I Love Taiwan mission 2015」の報告がなされた。特にこれについては、新報4827号にも参加者の感想が載せられ、10月16日にはSCF(学生キリスト教友愛会)で報告会が開かれる。

 台湾については、特に8月の台風13号でタイヤル族の多く住む北東部が被災したことを受け、既に教団から見舞金が送られているが、協約委員会としても見舞うべきとの意見が出され、10月にタイヤル中会の数名が来日するのに合わせて渡すこととした。

 懸案である韓国3教団(イエス教長老会統合派、基督長老教会、基督教大韓監理会)との協議会の開催については、3教団の代表が11月に来日する際に協議会の準備会を開催することとした。

 現在、韓国の3教団から教団に派遣されている宣教師は14名、日本から韓国に派遣された宣教師は2名である。協議会が開催され、相互の理解を深めることは必要不可欠なものである。ぜひ、今総会期中に開催すべく準備したいものである。

 その他、日本・韓国・スイスの三国間協議会が2016年スイスで行われることなどが確認された。(岸 憲秀報)

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