インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan
 
newaccount

【4800号】人ひととき 山口眞智子さん ほめうた歌おう、声高く、約束の地で

2014年6月21日

 「あなたがまだお母さんのおなかの中にいる時から、あなたを知っていましたよ」と受洗牧師である植省三郎牧師から言われた。植牧師の牧する日本基督教会富良野教会のオルガニスト兼長老だった伯母の教導のもと、姉妹共々日曜学校に通った。夕礼拝・祈祷会にも出席し、居眠りをして椅子から落ちそうになったりしたことを思い出す。

 教団の教会へは、父親がメソジスト教会の元牧師であった康夫氏との結婚を通して転入した。実は、教団の教会については、少女期の愛読書「赤毛のアン」で長老派がメソジストを軽んじるくだりがあり、似たような戸惑いをずっと感じていた。

 夫とは明治学院大学の剣道部で出会った。結婚後も剣道を続け、家庭婦人の東京代表の選手となったこともある。

 大学卒業後は聖路加国際病院に就職。一粒種の伊作氏がある程度成長するのを待って、仕事へと復帰、以後、福祉畑を歩くことになる。

 教会では役員を務める一方で、保育士資格を得て、附属の認可保育園で働き始めた矢先、思いがけず園長に任職された。しかしそのことによって、不本意ながら闘いの中に身を置くことになった。保育園を教会から引き離し、私物化しようとする力に対して、抗わざるを得なかったのである。

 その後、牧師交代が転機となって、メソジスト教会の特質である「伝道・教育・奉仕」を一体とする福音宣教に教会保育園があらためて位置づけられ、教会総会を重ねる度に問題解決の道筋が明確となっていった。

 その最中、教会総会で「われらを導く」(讃美歌21・467番)を歌った時は、心震えるものがあった。教会と保育園は、まさに出エジプトをした。そそり立つ海水の壁の間を、周囲の者を鼓舞しつつ、よろめく足を前へと運んだ日々があった。しかし導いてくださったのは、他ならぬ神ご自身だったのだ。

 信仰を得たことは「勝って余りある人生」を頂いたことと同じ。そう確信している。

1952年生まれ。西新井教会員、会計幹事、西新井教会保育園副園長。写真は山口康夫・眞智子夫妻。

10:32 一行がエルサレムへ上って行く途中、イエスは先頭に立って進んで行かれた。それを見て、弟子たちは驚き、従う者たちは恐れた。イエスは再び十二人を呼び寄せて、自分の身に起ころうとしていることを話し始められた。
10:33 「今、わたしたちはエルサレムへ上って行く。人の子は祭司長たちや律法学者たちに引き渡される。彼らは死刑を宣告して異邦人に引き渡す。
10:34 異邦人は人の子を侮辱し、唾をかけ、鞭打ったうえで殺す。そして、人の子は三日の後に復活する。」
10:35 ゼベダイの子ヤコブとヨハネが進み出て、イエスに言った。「先生、お願いすることをかなえていただきたいのですが。」
10:36 イエスが、「何をしてほしいのか」と言われると、
10:37 二人は言った。「栄光をお受けになるとき、わたしどもの一人をあなたの右に、もう一人を左に座らせてください。」
10:38 イエスは言われた。「あなたがたは、自分が何を願っているか、分かっていない。このわたしが飲む杯を飲み、このわたしが受ける洗礼を受けることができるか。」
10:39 彼らが、「できます」と言うと、イエスは言われた。「確かに、あなたがたはわたしが飲む杯を飲み、わたしが受ける洗礼を受けることになる。
10:40 しかし、わたしの右や左にだれが座るかは、わたしの決めることではない。それは、定められた人々に許されるのだ。」
10:41 ほかの十人の者はこれを聞いて、ヤコブとヨハネのことで腹を立て始めた。
10:42 そこで、イエスは一同を呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているように、異邦人の間では、支配者と見なされている人々が民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。
10:43 しかし、あなたがたの間では、そうではない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、
10:44 いちばん上になりたい者は、すべての人の僕になりなさい。
10:45 人の子は仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのである。」

 各教区総会を問安し、各地の教会・伝道所、教区運営・教区形成の状況を知ることができて感謝であった。各教区において宣教・財政等の計画を立て、宣教の働きを推進していることを知らされ、大いに励まされた。

 一方で、いわゆる「地方教区」および「小規模教会」の困難さをあらためて強く感じた。北海教区の「第3次長期宣教計画(2004~13)総括」の文章の中に、「これまで『一教会に一人の牧師』という目標をもって展開されてきた活動は変更を迫られます」との一文があり、その背景にあることを若干知っている者としては、ついにそこまで来たか…との思いで読んだ。「地方教区」、「小規模教会」の現状はかなりきびしい。

 その困難な状況の中で、各教区では教師の謝儀援助や互助を懸命に維持しようとしている。その関連で、教区活動連帯金制度見直しによる「伝道資金」設置案に対するきびしい意見も聞いた。

 日本の各地で、存続させること自体が困難になりつつある教会・伝道所がある。「小規模教会」の灯りを消すことなく、それらが今後も活動を継続して行く(サバイバル)ために、諸教会、教区、そして教団において、共に祈り合い、支え合う態勢を何とか造り出したいと切に願う。

 そのためにまず何よりも、すべての教会において信仰復興(リバイバル)の祈りが増し加えられ、主にある希望と喜びをもって伝道に励むものでありたい。(教団総会書記 雲然俊美)

2014年6月20日

10:23 イエスは弟子たちを見回して言われた。「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。」
10:24 弟子たちはこの言葉を聞いて驚いた。イエスは更に言葉を続けられた。「子たちよ、神の国に入るのは、なんと難しいことか。
10:25 金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。」
10:26 弟子たちはますます驚いて、「それでは、だれが救われるのだろうか」と互いに言った。
10:27 イエスは彼らを見つめて言われた。「人間にできることではないが、神にはできる。神は何でもできるからだ。」
10:28 ペトロがイエスに、「このとおり、わたしたちは何もかも捨ててあなたに従って参りました」と言いだした。
10:29 イエスは言われた。「はっきり言っておく。わたしのためまた福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子供、畑を捨てた者はだれでも、
10:30 今この世で、迫害も受けるが、家、兄弟、姉妹、母、子供、畑も百倍受け、後の世では永遠の命を受ける。
10:31 しかし、先にいる多くの者が後になり、後にいる多くの者が先になる。」

2014年6月19日

10:13 イエスに触れていただくために、人々が子供たちを連れて来た。弟子たちはこの人々を叱った。
10:14 しかし、イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。
10:15 はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」
10:16 そして、子供たちを抱き上げ、手を置いて祝福された。
10:17 イエスが旅に出ようとされると、ある人が走り寄って、ひざまずいて尋ねた。「善い先生、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか。」
10:18 イエスは言われた。「なぜ、わたしを『善い』と言うのか。神おひとりのほかに、善い者はだれもいない。
10:19 『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、奪い取るな、父母を敬え』という掟をあなたは知っているはずだ。」
10:20 すると彼は、「先生、そういうことはみな、子供の時から守ってきました」と言った。
10:21 イエスは彼を見つめ、慈しんで言われた。「あなたに欠けているものが一つある。行って持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」
10:22 その人はこの言葉に気を落とし、悲しみながら立ち去った。たくさんの財産を持っていたからである。

PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2025
The United Church of Christ in Japan