サイトを閲覧された方が教会に足を運び、求道し、洗礼に導かれることを願って『伝道のためのコミュニティーサイト』を公開しました。
公開と言っても、今のところ「各地の教会・諸団体」と簡単な「キリスト教Q&A」、ウィキペディアのようなキリスト教「事典」、それと少しの読み物を提供しているだけで内容の充実はこれからですが、入れ物が出来あがりましたので公開することにしました。
組織と目的
インターネット伝道会は東京教区の自主活動団体である東京信徒会の中に作られました。開設準備の最初から関わってきた13名の有志によって中央委員会が組織され、会長・長崎哲夫牧師(東京山手教会)、書記・愛澤豊重牧師(松沢教会)、財務・鈴木功男兄(目白教会員、東京信徒会代表)、事務局長・張田眞牧師(鳥居坂教会)、主事・大三島義孝牧師(碑文谷教会)が選ばれています。
規則が作られており、その第2条に本会の目的が記されています。「本会は、『日本基督教団信仰告白と教憲によって示される福音主義キリスト教』に基づき、キリスト教ポータルサイトを開設運営し、これによってキリスト教を正しく紹介し、広く伝道に寄与することを目的とする」です。教団は合同教会ですから内に幅広い多様性が存在します。しかし、教団信仰告白はその多様性における一致のしるしです。インターネット伝道会は多様な伝統に学びつつ教団信仰告白を豊かに共有しあい、福音伝道の一つの器でありたいと願っています。
寄稿・参加
言うまでもないことですが、この伝道サイトは東京教区のためのものではありません。また、東京教区だけが書き込みを担うのでもありません。本会の目的に賛同してくださる多くの牧師・信徒の方々の寄稿・参加を期待しています。
寄稿に際してはブログやワープロのようにご自分のパソコンから簡単に書き込むことができるようになっています。もちろん、画像や動画をアップすることができます。
ご自分の教会のことやその地方のこと、伝道的な文書、福音を証しするために本や映画や絵画などの紹介、文芸評論なども歓迎です。
また、教団の中には諸団体があり、また、関係学校、関係社会事業がありますが、それぞれ闊達に参加していただきたいと願っています。
現実の生きた教会を紹介し、その信仰を明示し、キリスト教についての正しい知識を提供するために皆様のご協力をお願いいたします。
教会紹介とリンク
「各地の教会・諸団体」欄には、日本地図から各地にある教会を探すことが可能です。教団の全教会の教会名、住所、地図がリストアップされ、各教会のHPをリンクしていただくようになっています。リンクに際しては本会の目的に基づいた規約に従っていただきますが、それは、サイトに掲載する信仰内容・教会理解とリンク先の教会との間に齟齬が生じないためです。サイトを見てリンク先の教会に足を運ぶ方々に対して責任を持つサイトでありたいのです。
また、HPを持っていない教会のために、シンプルで書き込みの簡単なHPサンプルを用意しています。次週予告、伝道礼拝案内などを簡単に表示していただくことができます。
事典の重要性
ウィキペディア風のキリスト教「事典」を作ることができるようになっています。すでにいくつかの項目が立ち上がっています。信仰と教会に関する語句に関しては、教会生活に則した表現で簡単な説明を試み、その上で、さらに高度な説明ができるようになっています。キリスト教史上の人物や事象についても項目を増やしていきたいと願っています。
インターネット上には不確かな、ときには明らかに間違った情報が流れていますが、私たちの「事典」は正確な情報を提供して信頼を得ることができるようにし、キリスト教のことならここで調べたら大丈夫という評価を得たいと願っています。
財政その他
本会は当初、大がかりなポータルサイトを独自に構築・運営する予定で作業にかかっていましたが、諸般の事情からそれは棚上げして、現在はランニング・コストがあまりかからない仕方でサイトを立ち上げることにしました。それにしても、運営のためには最低年間80~100万円必要としています。その費用は募金によってまかないます。皆さまのご支援をお願いいたします。
なお、本会は日本基督教団公式ホームページのリニューアルに際してサイトのデザインとシステムを提供させていただきました。また、教団事務局の指示に従って管理・運営を担当いたします。
伝道のためのサイトが主によって用いられるようにお祈りください。
◎口座
みずほ銀行 早稲田支店
普通 068ー2248084 「日本基督教団東京教区」
(振り込みに際しては「インターネット伝道会」とお書きください)
(張田眞報/鳥居坂教会牧師)
サイトURL
http://www.united-church.jp/
事務局URL
http://www.dendonet.
blogspot.com
高戸竹二氏(隠退教師)
11年10月28日逝去、88歳。岡山県に生まれる。’47年日本基督教神学専門学校卒業、同年津山教会に赴任、高倉教会、茅ヶ崎恵泉教会、神奈川教区巡回教師を経て、’87年より’95年まで二宮教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・高戸暁さん。
2011年2月15日から7月28日までの5ヵ月半、私はEMS(南西ドイツ福音宣教会)の主催するボランティアプログラム(kumenisches Freiwilligen Program)に参加し、ドイツでの生活を経験してきました。このプログラムは、キリスト教がまだマイノリティである国のクリスチャンの若者が、キリスト教が多数派であるドイツで生活をする中で異なる宗教文化を学ぶことを目的としたものです。教団新報での公募に応募し、面接を経て参加が叶いました。
今回の参加者はインドネシア、南アフリカ、香港、日本からの合計5人で、滞在中私たちは、平日は保育園や学校、教会でボランティア活動をし、週末はホストファミリーと過ごし、2ヶ月に一度ほどEMS本部事務所で研修があり、他のボランティアやEMSのスタッフと交流を深めました。
私は幼稚園のころから親に連れられて教会に通うようになりキリスト教というものを知りました。小さいころから生活の中に当たり前にあったせいか、大人になっても信仰の対象としてキリスト教を捉えることができず、教会へ行くことにもあまり積極的ではなく、自分は信仰が深くないクリスチャンであると思っていました。このドイツでのプログラムに参加させてもらえるようになってからも、自分が本当に日本の代表として行かせてもらっていいのだろうかという思いもありました。
しかしドイツへ行ってみると、保育園で歌う歌はほとんどが讃美歌、イースターは家族みんなが集まって祝う行事、中高生の課外活動は教会に付属しているYMCAと、まさに生活のなかに当たり前にキリスト教があるという環境でした。ホストファミリーに教会の礼拝に連れて行ってもらったのも数えるほどで、ホストマザー曰く、「礼拝にあまり行かなくても信仰してるからいいのよ」という考え方なのだそうです。
日本人とは異なる宗教観を知ることができ、少し気持ちが軽くなり、自分の信仰をポジティブに捉え直すことができるようになりました。
ドイツ滞在中には、東日本大震災という大きな出来事がありました。日本以外のメディアや人の考えに触れることができ、日本という国を客観的に見るきっかけが与えられました。またドイツ人をはじめ、海外に大切な友達もできました。
最後に、今回のドイツ滞在の機会を与え、その日々を守ってくださった神様に感謝します。
また、出発前からたくさんの手助けをしてくださった教団国際関係委員会の皆様、EMSのスタッフ、私のプログラム参加に手助けをしてくださった方々に御礼申し上げます。
報告▼中川志桜里 (千葉・新松戸幸谷教会員・2011年3月明治学院大学卒業)
今年は特に東日本大震災等による被災者の方々を覚えて、その直後から今日に至るまで、多くの祈りがささげられ救援のための働きが続いています。宗教法人立、社会福祉法人立、無認可を問わず、社会福祉事業の働きやその施設も被害を受けました。この事態を受けて、教団や教区、日本キリスト教社会事業同盟を始め、その他の様々な繋がりを通して、病院や社会福祉施設の利用者の皆様に対しても、また地域の皆様に対しても多くの貴重な救援活動が展開されています。ボランティアの皆様の働きも、医療・看護・介護等の専門知識と技術をもった職員の働きも、被災された皆様に喜んでいただいている貴重な働きです。救援のためにご尽力下さいました皆様を覚えて、神さまに感謝します。全国の教会からも「地域の人々の救いに仕える教会の再建を目指して」の主題のもとに呼びかけられている日本基督教団の東日本大震災救援募金に尊い献金と、熱い祈りがささげられておりますことを感謝します。
今年も12月第一主日の「キリスト教社会事業を覚えて祈る日」を迎えます。主イエスが「町や村を残らず回って」なされたことを思い起こします。それは「会堂で教え、御国の福音を宣べ伝え、ありとあらゆる病気や患いを癒された」ことです。そして主イエスは「群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て深く憐れまれ」ました(マタイ9章35・36節)。教えること、宣べ伝えること、癒すことは教会においても地域においても教会が大切にしてきたことです。特に癒すことは教えることと並んで、社会事業としても展開してきました。主のみ心に沿う社会福祉事業を国や地方公共団体に先んじ展開してきた多くの信仰の先達のご苦労を思うと共に、その遺志を明確な思いで維持・発展させ、現実の必要に応じた新しい形の事業をも立ち上げていかねばなりません。社会事業の働きが主イエスからのご委託のもとにある主の働きであることを覚えて、主にあるすべての奉仕者と支援者の皆様の上に主のお守りと導きが豊かにありますように、全国の諸教会の皆様に引き続きお祈りいただきたいと願います。
2011年12月4日
第37総会期日本基督教団社会委員会 委員 森田恭一郎
10月14日、教団会議室にて、教団救援対策本部第6回会議が開催された。開会の後、募金報告として、国内募金総額が、9月30日現在で1億5、200万4、770円となっていること、海外からの献金総額は、10月13日現在で1億5、344万3、510円となっていることが報告されたほか、救援対策本部会計についても報告がなされた。
救援対策本部事務局(通称「11号室」)報告としては、東北教区被災者支援センター「エマオ」の活動(ボランティアによるワークの状況等)、幼稚園・保育園へのエアコン設置費用補助の検討、福島の子どもたちの短期保養プログラムの計画、遠野自殺防止センターの活動、関係諸施設の訪問、会津放射能情報センターの活動等について報告がなされた。
さらに、奥羽・東北・関東・東京の各教区における被災教会の現状、補修・再建計画の状況、各教区における対応等の報告および会計報告がなされたほか、「911246祈りと礼拝の時」(大船渡教会にて)、「東日本大震災緊急シンポジウム」等の報告がなされた。
審議事項においては、来年4月以降の仙台における教団派遣専従者の雇用を承認したほか、被災教会の再建・復興の際の支援基準に関する合意事項を確認した。
また、具体的な支援(会津放射能情報センターへの支援額決定、福島の子どもたちの短期保養プログラムの支援額決定、遠野自殺防止センター活動の支援のための覚書取り交わし、関係諸施設への支援の検討、幼稚園・保育園のエアコン設置費用補助の決定など)について時間をかけて協議した。
さらに、海外献金プロジェクトの取り組みのために「海外献金プロジェクト小委員会」を設置し、4名の委員を選任した。
その他、国内募金達成に向けて11月29日開催予定の教区議長会議において協力を呼びかけること、広報活動を充実させること、「東日本大震災緊急シンポジウム」記録出版の承認、「311246祈りの時」集会開催に向けての検討などを扱った。次回(第7回)は12月2日、教団会議室で開催する。 (雲然俊美報)
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