死んだ蠅は香料作りの香油を腐らせ、臭くする。
僅かな愚行は知恵や名誉より高くつく。
賢者の心は右へ、愚者の心は左へ。
愚者は道行くときすら愚かで
だれにでも自分は愚者だと言いふらす。
主人の気持があなたに対してたかぶっても
その場を離れるな。
落ち着けば、大きな過ちも見逃してもらえる。
太陽の下に、災難なことがあるのを見た。
君主の誤りで
愚者が甚だしく高められるかと思えば
金持ちが身を低くして座す。
奴隷が馬に乗って行くかと思えば
君侯が奴隷のように徒歩で行く。
落とし穴を掘る者は自らそこに落ち
石垣を破る者は蛇にかまれる。
石を切り出す者は石に傷つき
木を割る者は木の難に遭う。
なまった斧を研いでおけば力が要らない。
知恵を備えておけば利益がある。
呪文も唱えぬ先に蛇がかみつけば
呪術師には何の利益もない。
賢者の口の言葉は恵み。
愚者の唇は彼自身を呑み込む。
愚者はたわ言をもって口を開き
うわ言をもって口を閉ざす。
愚者は口数が多い。
未来のことはだれにも分からない。
死後どうなるのか、誰が教えてくれよう。
愚者は労苦してみたところで疲れるだけだ。
都に行く道さえ知らないのだから。






