それゆえ
主は御自分の民に向かって激しく怒り
御手を伸ばして、彼らを撃たれた。
山々は震え
民のしかばねは芥のように巷に散った。
しかしなお、主の怒りはやまず
御手は伸ばされたままだ。
主は旗を揚げて、遠くの民に合図し
口笛を吹いて地の果てから彼らを呼ばれる。
見よ、彼らは速やかに、足も軽くやって来る。
疲れる者も、よろめく者もない。
まどろむことも、眠ることもしない。
腰の帯は解かれることがなく
サンダルのひもは切れることがない。
彼らは矢を研ぎ澄まし
弓をことごとく引き絞っている。
馬のひづめは火打ち石のようだ。
車輪は嵐のように速い。
彼らは雌獅子のようにほえ
若獅子のようにほえ
うなり声をあげ、獲物を捕らえる。
救おうとしても、助け出しうる者はない。
その日には、海のごう音のように
主は彼らに向かって、うなり声をあげられる。
主が地に目を注がれると、見よ、闇が地を閉ざし
光も黒雲に遮られて闇となる。






