主は、その道の初めにわたしを造られた。
いにしえの御業になお、先立って。
永遠の昔、わたしは祝別されていた。
太初、大地に先立って。
わたしは生み出されていた
深淵も水のみなぎる源も、まだ存在しないとき。
山々の基も据えられてはおらず、丘もなかったが
わたしは生み出されていた。
大地も野も、地上の最初の塵も
まだ造られていなかった。
わたしはそこにいた
主が天をその位置に備え
深淵の面に輪を描いて境界とされたとき
主が上から雲に力をもたせ
深淵の源に勢いを与えられたとき
この原始の海に境界を定め
水が岸を越えないようにし
大地の基を定められたとき。
御もとにあって、わたしは巧みな者となり
日々、主を楽しませる者となって
絶えず主の御前で楽を奏し
主の造られたこの地上の人々と共に楽を奏し
人の子らと共に楽しむ。
さて、子らよ、わたしに聞き従え。
わたしの道を守る者は、いかに幸いなことか。
諭しに聞き従って知恵を得よ。
なおざりにしてはならない。
わたしに聞き従う者、日々、わたしの扉をうかがい
戸口の柱を見守る者は、いかに幸いなことか。
わたしを見いだす者は命を見いだし
主に喜び迎えていただくことができる。
わたしを見失う者は魂をそこなう。
わたしを憎む者は死を愛する者。」