子らよ、父の諭しを聞け/分別をわきまえるために、耳を傾けよ。わたしは幸いを説いているのだ。わたしの教えを捨ててはならない。わたしも父にとっては息子であり/母のもとでは、いとけない独り子であった。父はわたしに教えて言った。「わたしの言葉をお前の心に保ち/わたしの戒めを守って、命を得よ。わたしの口が言いきかせることを/忘れるな、離れ去るな。知恵を獲得せよ、分別を獲得せよ。知恵を捨てるな/彼女はあなたを見守ってくれる。分別を愛せよ/彼女はあなたを守ってくれる。知恵の初めとして/知恵を獲得せよ。これまでに得たものすべてに代えても/分別を獲得せよ。知恵をふところに抱け/彼女はあなたを高めてくれる。分別を抱きしめよ/彼女はあなたに名誉を与えてくれる。あなたの頭に優雅な冠を戴かせ/栄冠となってあなたを飾る。」わが子よ、聞け、わたしの言うことを受け入れよ。そうすれば、命の年月は増す。わたしはあなたに知恵の道を教え/まっすぐな道にあなたを導いた。歩いても、あなたの足取りはたじろがず/走っても、つまずくことはないであろう。諭しをとらえて放してはならない。それを守れ、それはあなたの命だ。神に逆らう者の道を歩くな。悪事をはたらく者の道を進むな。それを避けよ、その道を通るな。そこからそれて、通り過ぎよ。彼らは悪事をはたらかずには床に就かず/他人をつまずかせなければ熟睡できない。背信のパンを食べ、不法の酒を飲む。神に従う人の道は輝き出る光/進むほどに光は増し、真昼の輝きとなる。神に逆らう者の道は闇に閉ざされ/何につまずいても、知ることはない。わが子よ、わたしの言葉に耳を傾けよ。わたしの言うことに耳を向けよ。見失うことなく、心に納めて守れ。それらに到達する者にとって、それは命となり/全身を健康にする。何を守るよりも、自分の心を守れ。そこに命の源がある。曲がった言葉をあなたの口から退け/ひねくれた言葉を唇から遠ざけよ。目をまっすぐ前に注げ。あなたに対しているものに/まなざしを正しく向けよ。どう足を進めるかをよく計るなら/あなたの道は常に確かなものとなろう。右にも左にも偏ってはならない。悪から足を避けよ。