ありのままの自分が用いられる恵み
菅野愛希さん
「絵かきの庭」というウェブサイトを訪れると楽しくあたたかなイラスト、詩編や讃美歌をイメージした絵画などが迎えてくれる。これらを手掛けるのは、福島市を拠点に活動するイラストレーターの菅野愛希さんだ。
菅野さんは4代目のクリスチャン。幼い頃から教会に通い、イエス様を信じる思いはずっと持っていた。それだけに受洗のタイミングが分からなかった。しかし東日本大震災が福島を襲う。いつ何があって死んでしまうか分からない不安の中で時が示された。完璧な人間にならないと受洗してはいけないと思っていたが「洗礼はスタートライン」という牧師の言葉も背中を押した。そして2011年のイースター、中学1年生で祖父母の繋がる福島新町教会で受洗した。
その後の歩みは苦労が多かった。高学歴を志向して高校は進学校に進むも対人関係がうまくいかず悩み、引きこもりを経験する。その中で「お前が本当にやるべきことは、それじゃないだろう」と神に語りかけられた。物心ついたときから絵が好きで、子どもの頃は絵の仕事をしたいと思っていたこともあった。「神様が私を絵の道に戻してくださった」と菅野さんは振り返る。ボランティアでチラシやロゴ作り等をする中で、ありのままの自分の能力で誰かの役に立てることに気付かされイラストレーターとして開業した。
専門的に絵を学んだわけではない。だからこそ「自分の力じゃない。神様からの賜物」と菅野さんは確信する。
油絵を嗜む亡き祖父と教会を会場に二人展を開いたとき友人たちが訪れてくれたが、はじめて教会に足を踏み入れたという人も多かった。絵という賜物が人の力になること、何より伝道のために用いられることが祈りである。






