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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5051号】人ひととき(4面)

2026年9月26日

人間に与えられた祈りの恵み

加納たたえさん

 加納たたえさんは子どもの頃、特別生き物に関心があったわけではない。きっかけは小学5年生のときだった。お姉さんがネコを連れてきた。いざ家で飼い始めてみると、そのネコが好きになり、ひいては色々な生き物が好きになっていった。

 専門学校で学び、地元兵庫の「神戸どうぶつ王国」に就職し、念願の仕事であった飼育員として毎日楽しく働いている。大きなものではコビトカバ、小さなものでは手に乗るような鳥まで、さまざまな生き物の世話をしている。世話をしていれば、動物たちも気に掛けてくれる。写真のレッサーパンダもそれまでは寝ていたのに、加納さんが来たら一目散に近寄ってきていた。

 動物と共に日々を過ごしている加納さんに、キリスト教信仰と関わって何か思うことがあるか尋ねたところ、「人間でよかった」と答えられた。それはなぜかと聞いたら、「祈ることができるから」と言われた。

 野生動物たちは、弱さを見せない。病気になっても元気なふりをしていなければ、すぐに天敵に狙われてしまうからだ。たとえ施設に入ったとしても、性分は変わらない。弱った生き物がいたなら飼育員がいち早く気付いて、すぐに手当てをしなければいけない。特に小さな動物など、あっという間に命を落とすことになりかねない。

 けれども、人間は祈ることができる。体や心が少し傷ついただけでも、神さまを頼りにできる。それはなんと幸せなことか。生き物たちに触れ合うからこそ、人間に与えられている祈りの恵みを実感しているそうだ。

 そしてまた加納さんは、この施設の生き物たちのために、毎日祈っている。元気でいられるように、命が守られるように、と。

教団新報
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