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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【5035号】人ひととき(4面)

2025年7月26日

キリスト教学校を通して世に仕える

星野薫さん

 フェリス女学院の職員として43年働いてきた星野薫さんは、藤沢北教会で受洗して46年になる。その間30年間長老を務めている。

 教会との出会いは、転校先の公立小学校に藤沢北教会の教会学校に通っている生徒が何人かいたことだった。大学入学後ほぼ毎週礼拝に出るようになり、「この教会で礼拝者になる」との思いに導かれて受洗。それ以来藤沢北教会で礼拝をし、仕え続けている。

 牧師の夫人にフェリス女学院を勧められて就職。それ以来事務職員として学生、生徒を支えることを通して日本の宣教に仕えてきた。フェリス女学院のモットーは「For Others」。学生、生徒、卒業生に親しまれ、職員にとってもこの学校で働く指針になっている。

 6年前からキリスト教学校教育同盟の全国事務局長・事務長会議の実行委員長を務め、キリスト教学校のあり方を考えさせられることも多い。「キリスト教学校は日本社会に受け入れられ、信頼されてきた。聖書に基づく人格教育や奉仕の精神が評価され、宣教師の存在もあって英語教育、国際性・多文化理解などを特色としてきた。しかし、今日、それらはキリスト教学校だけの特色ではなくなり、急激な少子化の中にあって伝統を守るだけでは生き残ることができない。特に女子教育の存在意義が問われている」とし、その上で、「今の社会の要請に応えるだけではなく、学生、生徒が生きていくこれからの社会がどうなっていくのか、そのためにどのような学びを提供できるかを考え、社会に発信していかなければならないと考える」と語る。

 フェリスでのキャリアを終えようとする今、十分に責任を果たしたかと自らに問いつつ、次の世代の職員にバトンを渡そうとしている。

教団新報
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