出版局運転資金3千万円の借入を承認
第13回常議員会が10月28日、教団会議室で常議員28名出席で行われた。
総幹事報告で網中彰子総幹事は、「2024年能登半島地震被災教会会堂等再建支援委員会」が設置され、救援対策委員会は活動を終え、今後は人道支援のバックアップを行う「能登災害ボランティア窓口」として継続すること等を報告した。
伝道資金小委員会の報告で、藤盛勇紀委員長は、制度を開始して10年になり、問題や課題が浮き彫りになっていることを受けて、次総会期に規則の見直しの検討をすること等を要望した。
2024年能登半島地震被災教会会堂等再建支援委員会報告では、岡村恒書記が、再建支援に関するルールを整えるため、「覚え書き(案)」を作成したことを報告。質疑の中で、髙橋潤委員長が、「公平性を保ちつつ、柔軟性を持って取り組むことを目指している」と述べた。
第43回教団総会に関して、準備委員会の報告を承認した後、兵庫教区から出された「抗議と質問」を扱った。教団総会の日時等の通知が教区総会の時点でなかったこと、議事日程を総会前日の常議員会で承認することが慣例となっていること等を、「審議権を侵害する行為」とし、本総会が成立案件を満たしているか等を問うもの。雲然俊美議長は、質問に応えつつ、総会は成立案件を満たすことを説明した。「三役および常議員選挙」に関する件では、議長・副議長は予備選挙を行わず本選挙で、常議員選挙については全数連記で行うことを承認した。
信仰職制委員会報告では田邊由紀夫委員長が、「按手礼執行の指針」を出すべく議論をしてきたが、指針の取り扱いについて再度検討をし、今期の常議員会に提出して公にすることは控えることを報告した。
出版局に関して、「局長推薦に関する件」で、雲然議長は推薦者を得ることができなかったことを告げ、次期常議員会に付託することを提案、議場は承認した。「経営改善に関する件」では、第43総会期、常議員会、責任役員会、理事会の役割と責任を明確にしつつ、経営改善の取り組みを進めること、ステアリング・コミッティは終了することを可決。また、「借入に関する件」では、運転資金として3千万円を借りることを承認した。昨年借りた2千万円の返済状況や、今回の借入の内訳を尋ねる問いがあり、吉岡光人出版局理事長は、「833万円の返済が終わっている」、「内訳は、賞与、月々の支払、2名の退職金1500万円」と説明した。
2025年度教団歳入歳出原予算の審議では、「負担金」は減免を行わず、対前年度347万円増額、また、多くの支出項目を前年度予算と同額としつつ、「年金局繰出金」、「他団体分担金」を減額する予算案を承認。
第42総会期をもって伝道推進室の設置を終了し、担っている取り組み、および会計は、伝道委員会が引き継ぐことを可決。また、第43総会期も「日本伝道の推進を祈る日」の取り組みを継続することを可決した。
「教規から導き出される『日本基督教団の教師論』」を承認し、「日本基督教団の教師論」と合わせて公にすることを承認した。公にするための準備、活用の仕方の検討は、次総会期常議員会に申し送ることとなった。
第43総会期常議員会へ、能登半島地震被災教会会堂等再建支援活動、教団出版局業務・経営改善、教団機構改定検討、教団財政問題、沖縄教区との関係回復に取り組むことを申し送ることを可決した。
(新報編集部報)