「リーダーシップと地域社会の発展」
8月21〜24日マレーシアのサバ州で表題の会が開催された。韓国、香港、インド、日本、台湾、インドネシア、マレーシアから19教団の教団代表、女性代表、ユース(若者)代表が出席。総勢49名が集った。サバ神学校を会場に、「(教会の)リーダーシップと地域社会の発展」のテーマで講演や農場運営の実地見学などがあった。
「ミッション21」は、 70以上のパートナー教団を持つ国際的な宣教組織であり、スイスのバーゼルに本部を置く。バーゼル・ミッションが母体であったが、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの20か国のパートナーを得て、平和、教育、健康、食糧や所得のための持続可能な開発協力と人道援助の文脈で活動している。
今回のメインはそのアジア部の常議委員の改選であった。女性代表とユース代表のグループに分かれ、その中から話し合いで委員を選ぶ。さらに最終段階として教団代表者の中から3名の選挙を行った。ジェンダーと年代、教派のバランスが考慮され、さらなる選挙改革にもやぶさかでない姿勢が印象深かった。
どの国の状況を聞いても、日本ほどキリスト者人口が少ない国はない。イスラム圏であるマレーシアやインドネシアで、10%を数えるキリスト者は社会貢献においても堂々とリーダーシップを担っている。サバ神学校も地域で粘り強くその存在意義を勝ち得た歴史があった。そのような他国の状況を聞く中で、日本基督教団は「数多くの教会を有する巨大な教団」と紹介され、その場で歓声が上がった。そういう見方があるのだと気づかされた。
この総会で多くのアジアの信仰の友と出会い親しく交わることができた。ディナーでは皆が歌い、中華料理のテーブルの間を列になって練り歩くように踊った。彼らの明るさから多くを学び、励ましと祈りを分かち合っていきたいと願う。(キスト岡崎さゆ里報)