羊の群れを見張る塔よ、娘シオンの砦よ
かつてあった主権が、娘エルサレムの王権が
お前のもとに再び返って来る。
かつてあった主権が、娘エルサレムの王権が
お前のもとに再び返って来る。
今、なぜお前は泣き叫ぶのか。
王はお前の中から絶たれ
参議たちも滅び去ったのか。
お前は子を産む女のように
陣痛に取りつかれているのか。
娘シオンよ
子を産む女のように、もだえて押し出せ。
今、お前は町を出て、野に宿らねばならない。
だが、バビロンにたどりつけば
そこで救われる。
その地で、主がお前を敵の手から贖われる。
今、多くの国々の民がお前に敵対して集まり
「シオンを汚し、この目で眺めよう」と
言っている。
だが、彼らは主の思いを知らず
その謀を悟らない。
主が彼らを麦束のように
打ち場に集められたことを。
娘シオンよ、立って、脱穀せよ。
わたしはお前の角を鉄とし
お前のひづめを銅として
多くの国々を打ち砕かせる。
お前は不正に得た彼らの富を、主に
蓄えた富を、全世界の主にささげる。
今、身を裂いて悲しめ、戦うべき娘シオンよ。
敵は我々を包囲した。
彼らはイスラエルを治める者の頬を杖で打つ。
ユダの王ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代に、モレシェトの人ミカに臨んだ主の言葉。それは、彼がサマリアとエルサレムについて幻に見たものである。