8月15日は1945年に帝国主義下にあった日本がポツダム宣言を受領し、第二次世界大戦が終結するに至った日です。私どもは、この日に多くの国会議員が靖国神社に参拝することを憂慮し、反対します。
靖国神社にはこの侵略戦争を指導し、A級戦犯とされた人々が祀られています。彼ら指導者たちは大東亜共栄圏構想の下、韓国を武力によって支配し、満州国に対して傀儡し、そこの人々の自由を奪い、人権を蹂躙してきました。また、国内においても思想信条の自由を奪い、将来ある若者たちを戦場に駆り立て、尊い命が犠牲になることを強いてまいりました。とりわけ沖縄においては、生きて恥を晒すなとの思想を強いて、多くの市民を自死に追い込むカルト的なものでもありました。私どもはそのような指導者たちの姿を到底受け入れることができず、また国家の指導的な人々がそれらに崇敬の念を抱くことは断じて受け入れられません。そのようなことは世界に誇るべき憲法9条の精神からもあり得ないことです。
また、靖国神社は2013年に統一協会とともに慰霊祭を行い、統一協会と友好的な立場と見られています。その観点からも国家指導者たちが、賢明に靖国神社と距離をとり、参拝すべきではありません。
ここに私たちは国会議員の靖国神社参拝を憂慮し、反対します。
2022年8月8日
日本基督教団 宣教委員会委員長 岸 憲秀
社会委員会委員長 森下 耕
国会議員の靖国神社参拝に憂慮する声明(PDF)