日本宗教連盟から推薦されて、昨年12月14日、文化庁長官賞表彰式に妻と共に出席した。21年度は74名の受賞者がいて、妻はその名簿に市川海老蔵さんの名を発見、目が輝いた。妻は海老蔵さんの大ファンで「サインをもらう」と心弾ませて式に出席。「サインを求めてはいけない、サインをしてくれないから」と話していたが、馬耳東風、式後、集合写真を撮るまでの時間にサインをもらいに海老蔵さんのところに飛んで行った。手をふって断られたが、「わたしの顔を見てくれた」と大喜び。帰宅してからも海老蔵さんの話ばかり、妻にとって最高に嬉しい日になった。
都倉俊一長官の挨拶は「人はパンだけで生きずと言われていますが」と始まり「文化が第一にされる社会を」、「文化で世界をリードする国に」と述べた。「文化が第一になる社会において人間は豊かに生きることができる」との長官の言葉が心に響いた。
「『命』は『つながり』において『生きる』ことが出来る」(生命誌研究者、中村桂子)。「パン」や「経済」が第一にされたら「つながり」が崩れ、生きることが難しくなる。今、コロナ禍でつながりが脅かされて、生きることが難しくなり病んでいる社会だ。「文化」が第一となり「つながり」が強くなり生きることが出来る社会になることが切実に求められている。(教団総会議長 石橋秀雄)