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年末年始の休みに石垣島を訪れ、教団で最も新しい伝道所である石垣農村伝道所の新年礼拝に参加しました。川﨑正志牧師夫妻が、2019年10月29日に、地域の人々の憩いの場となり、「世界の平和は子どもから」の祈りに沿って「子どもの教会」を形成し、キリストの真実による礼拝の場となることを目指して、サトウキビ畑に囲まれた土地に立ち上げた伝道所です。
川﨑牧師は、最近、石垣島で自衛隊基地の建設計画が進められているとのことで、基地不要を訴えて住民運動を展開している上原正光氏に引き合わせてくださいました。上原氏の案内で山の中腹を大きく切り開いて基地建設が着々と進められている状況を各所から見ました。川﨑牧師も住民の不安を共有し、その交わりに加わっています。
石垣港には海上保安庁の巡視船が十数隻も停泊し、尖閣諸島をめぐって中国と渡り合う基地となっています。日本の防衛戦略の先端にいるきなくさい現実を目の当たりにしました。
伝道所の設立直後に新型コロナウイルスが蔓延し、活動は制約されており、新年礼拝の参加者も牧師夫妻を含めて5名。しかし、石垣島の人々に福音を証しし癒しと憩いの場を提供するだけでなく、100年先を見通し、日本全土の子どもたちを「石垣農村自然塾」に集め、世界平和の礎となるとの志を知らされ、励まされました。
(教団総幹事 秋山 徹)