去る6月14日~16日、全国教会婦人会連合第21期第84回中央委員会が、日本キリスト教会館で開かれた。出席者は中央委員25名中23名(西中国・九州教区は欠)、準中央委員(東京五支区各1名)、要請陪席、教区陪席、事務局、取材計51名。今期主題「キリストの祝福に満たされて--エフェソの信徒への手紙を学びつつ」を掲げた3回目の中央委員会である。
開会礼拝(司式・説教、川上善子大久保教会牧師)で、「私たち教会は、十字架の赦しの下にまったく新しくされる形で成長する。しかも孤立でなく御手の内にしっかり組み合わされ結び合わされて成長していくものとされている」とのメッセージに押し出され、会議は始まった。
1日目、前回中央委員会記録が一部訂正の上承認。2009年度会計決算報告承認、小委員会報告、その他諸報告の承認がなされた。
《教区報告》
15教区の報告から、教区内での婦人会連合の存在の危機感の中何とか次世代へと働きを繋げていく模索、個教会だけでなく連帯する喜びを伝えていくことや、婦人会連合の理念活動の理解への努力など教区内の課題を共有する夕べとなった。
《聖書の学び》
2日目、発題と分団を通し主題をエフェソ書に問う学びは、キリストの祝福に満たされた教会の肢体として、いかに応答するか?に集中した。
次に私たちは、40周年全国集会分科会のテーマに再び目を向けた。
《環境・いのち》
「環境」発題/郷かしこ牧師。アジア学院との長い関わりを通して「創造主の委託にこたえ環境の保全に努める」が今期婦人会連合の活動方針となり、分科会ではアジア学院の理念と活動から環境について学んだ。特に理念「共に生きるため」に立って、自分の視点、聖書の視点、時代の視点から環境への意識を深めていきたい。
「いのち」発題/横山ゆずり牧師。神学校に入る前の看護師、助産師の時、人間の命・生と死から命とは何かを突きつけられ、献身へと導かれた。ある牧師から「命は使うもの、主のため使命に生きることである」と。分科会でも学んだように、私たちは地の塩世の光としての命を日々主の御用のために喜んでささげるものでありたい。
《教会・伝道》
前もって中央委員と小委員会への設問「教会で取組んでよかったこと、また課題は何か」に対する回答をまとめ、教会学校・青年会・高齢者へのサポート・修養会・信仰生活・伝道・婦人会などについてテーマ順にバズセッション(分団協議→全体会)を取り入れ、直面する教会の課題を皆で確認した。教団の教会に仕える教会婦人として、伝道については今後も真剣に問い続けていきたい。
《「にじのいえ信愛荘」および「にじのいえ」に関して》
前回中央委員会からの継続の「にじのいえ信愛荘規則」に対する要望事項について、今回も熱心に時間をかけて議されたが、「にじのいえ信愛荘規則」の確定を待って次回委員会で再審議することになった。ともあれ、「にじのいえ信愛荘」が存続する限り、終わりなき奉仕として見守り、支え続けていくことに変わりはない。また、建築募金は婦人会連合目標額1、300万円まであと僅か25万円。「にじのいえ」はこれまでの歩みを感謝し去る5月21日閉館式を行った。目下「にじのいえ」の土地建物の売却先を求めている。
閉会礼拝(司式・説教、大塚啓子清瀬信愛教会牧師)では、「内に働く聖霊によって私たち教会は愛に生きることが出来、成長していく。成長への愛の実践として、教会は『外の者との対話』が必要では」との御言葉に爽やかな風を感じた。
(成松三千子報)