7月4~5日、40総会期第1回「牧会者とその家族のための相談室」設置準備委員会を教団会議室にて開催した。これは前総会期において、宣教委員会の下に「牧会者とその家族のための相談室」を設置するための準備として、相談室設置準備委員会の設置が承認された結果であり、今期のみの委員会である。
当委員会委員は、米倉美佐男宣教委員長、堀眞知子「障がい」を考える小委員会委員長、加藤幹夫38総会期「障がい」を考える小委員会委員長の3名である。また吉澤永宣教委員会・「障がい」を考える小委員会委員を常時陪席とした。組織として、委員長に加藤、書記に堀を選出した。
「障がい」を考える小委員会において、10年前より牧会者やその家族の自死や精神的な疲労、それに伴う教会の混乱など、その深刻な問題が協議されてきた。また36・38総会期、2度にわたって同小委員会主催で「牧会者ならびにその家族の精神的ケアを考える」を主題として全国交流会を持った。結果として、この問題の取り組みが必要であるとの意見が多く寄せられた。さらに、東日本大震災および熊本地震などにより、時間が経過しても社会的には放射能問題、教会内では礼拝堂再建などが山積しており、精神的ケアを必要とする牧会者とその家族がおり、その対策も急務と考える。
以上を踏まえて、当委員会は、牧会者とその家族の精神的なケアについては、委員会組織で企画してゆく交流会や学習会、より専門的なプロジェクトを組むこと、牧会学的な視座をもとに精神的ケアをサポートする必要性を確認した。
ここで重要なことは、問題を解決することではなく、問題を受け止めていく中で、主イエスの福音に立ち帰れるように導くことであり、伝道の業としてなされることである。
この「牧会者とその家族のための相談室」設置のために、目的と活動内容を明確にしつつ、慎重に進めて行きたいと祈っている。
(堀眞知子報)