第34総会期第一回部落解放センター運営委員会が教団会議室にて一月一一~一二日開催された。前教団部落解放センター主事の角樋平一さんが昨年九月二六日に逝去されてから最初の運営委員会ということもあり、はじめに皆で角樋さんを偲びつつ開会礼拝の時をもった。「部落解放・人間解放」のために全力を捧げ尽くされた角樋さんの遺志を継いでゆこうとする運営委員会の仲間たちにとって、新たな気持ちに立たされた委員会の始まりとなった。
委員会では、「教団部落解放基本方針」具体化の一つとして前総会期に決議した「部落解放の祈りの日」運動についての報告が各教区よりなされた。七月第二主日を「部落解放の祈りの日」として覚えながら様々な部落解放への取り組みがなされたこと、そして何よりも主日礼拝の中で部落解放を願う祈りがささげられたこと等々を知った。今年も七月第二主日を「部落解放の祈りの日」と定めて、昨年以上の多くの教会・伝道所でこの運動が展開されることを願っている。
また昨年一〇月の教団総会での解放劇上演が好評であったことが報告されたが、今年の夏には同劇が関西地区を会場にして再上演されることが決められた。
同宗連(同和問題に取り組む宗教教団連帯会議)より、二〇〇五~〇八年に副議長教団を、二〇〇九~一〇年には議長教団を引き受けてほしいとの依頼があり、この件についても協議した。経済的にも人的にも大変厳しいものがあるが、前向きに対処してゆくことを決議した。
更に二〇〇四年度活動募金の中間報告がなされたが、目標額達成には至らず、「解放センター活動献金のお願い」文を各教区へ送付することとした。全国からの更なる協力を願う次第である。
なお、今総会期の運営委員長には、東岡山治が留任、活動委員長に谷本一広、書記に早瀬和人が選任された。またセンター臨時主事代行として、東谷誠が二〇〇四年一一月より就任したことを確認。合わせて総幹事との話し合いの中で、今後新たに嘱託職員を採用することも確認している。
(早瀬和人報)