【4885号】2018年度教区総会報告4 17教区総会を終える

教団総会提案2議案を可決

神奈川教区
 6月23日、第140回神奈川教区総会が、今年度、全教区最後の定期総会として開催された。神奈川教区は定期総会を年度末を迎える2月と、この6月、年2回開催している。主日礼拝を翌日に控えた土曜日、231名中160名の議員が清水ヶ丘教会に集った。

 組織会冒頭では、総会招集について質問、意見があった。性差別問題特別委員会から教区総会前に各教会宛送られた書面に、教区総会議員選出・登録に際して女性議員の選出・登録が求められていた。これに対して、各個教会の議員選出の自由の妨害であるとの疑義が示され議長の見解が求められた。三宅宣幸教区議長はあくまで一委員会からの要望であると答弁し、不当な介入ではないとした。

 続く議事日程承認では、議事に先立ち朗読されることが慣例となっている「神奈川教区形成基本方針」を巡って、方針朗読に先立って教団信仰告白を告白することを求める日程の修正動議が提案され議論された。基本方針の基には全教会共通の基盤として信仰告白があり、按手、准允等重要な議案の前に告白されるべきである、という賛成意見、旧教派の伝統から信仰告白を持たなかったことも尊重されるべき、という反対意見が述べられ採決した。161名中、動議賛成72名で否決、信仰告白を行わない議事日程を承認した。

 教団総会議員選挙では、定数の倍数候補を求める予備選挙を行ない、選出された候補者が自己紹介し本投票を行った。予備・本投票共、5名連記投票によって教職・信徒各13名を選出した。

 准允・按手執行においては、各3名の志願者から所信表明を受け議場の質疑を受けた。「教区形成基本方針」の評価について改めて表明が求められたことに2名の志願者が応じた。三宅議長は「教区から見て教団の教師検定試験は不当であるとは言えない」と述べて採決し可決、准允・按手を執行。教師を立てた。

 「北村教師免職戒規撤回」、「聖餐を議論する場の設置」、2議案を教団総会に提案することを可決した。また大嘗祭等に国費を支出しないことを教区として政府に要請することを可決した。

 5851万円の17年度経常会計決算報告をし、内272万円の剰余金を特別積立てとすることを承認した。

教団総会議員選挙結果
【教職】三宅宣幸(元住吉)、古谷正仁(蒔田)、藤掛順一(横浜指路)、平良愛香(川和)、孫裕久(川崎戸手)、網中彰子(横浜明星)、小宮山剛(逗子)、寺田信一(横須賀小川町)、星野健(三田)、佐野匡(横浜本郷台)、飯田輝明(溝ノ口)、宗野鏡子(田園江田)、山﨑正之(横浜二ッ橋)

【信徒】中林克彦(鎌倉雪ノ下)、望月克仁(鎌倉雪ノ下)、伊東永子(翠ヶ丘)、斉藤圭美(高座渋谷)、安達順子(横浜菊名)、沖田忠子(横浜港南台)、若崎重武(橋本)、塚本智子(横浜指路)、佐々木雅子(鎌倉恩寵)、吉澤暢紘(横浜本牧)、古賀健一郎(紅葉坂)、高橋信夫(新丸子)、松橋秀之(蒔田) (新報編集部報)

 

教区総会を終えて

教団総幹事 秋山 徹

 4~6月にかけて各教区の総会が行われ、それぞれの新年度の歩みが始まった。教区総会の報告は新報記者等によって詳しくなされているので、問安使として参加させていただいた総会の全体的な感想について記したい。

 石橋秀雄議長をはじめ教団4役が手分けして教団の現状と課題について伝え、また、教団に対する様々な意見を聴くこと、特に教団総会を前に、機構改定についての骨子の説明をすることが今回の問安使としての責任であったが、それぞれに厳しい日程の中で時間を割いてくださったことに感謝したい。

 わたしが参加したのは大阪、兵庫、東海、奥羽、神奈川、それに、東京、沖縄の7つの教区総会であったが、印象に残ったのは、いくつかの教区で会議の冒頭で開会礼拝や准允式・按手式の中で教団信仰告白をするかどうか、あるいは、戦責告白、さらに各教区の基本方針のような文書を読むかどうかといった議論があったことである。

 信仰共同体が共同して立つべき基盤はどこにあるのかの確認において、まだ一致した状況ではないこと、教区によってかなりの違いがあることが明らかで、日本基督教団は、United Church ではあるが、まだその「一致」は、Uniting の過程にあることを思い知らされる。その内容は別として、教会の危機に直面して共同して立つべきアイデンティティーはどこにあるのかの確認が問われているのである。

 教団とは距離を置くといわれている沖縄教区の総会には、石橋議長とともに参加した。議席は与えられなかったが議場には加えられ、紹介もされて、交わりの回復に向けて曙光がさす思いをしながら帰ってきた。

 各教区では厳しい教勢の中で苦闘している教会の互助の体制をどのように維持し、強化するかが緊急の課題として議論されている状況も知らされた。これは全教区共通の課題であり、教区的な取り組みと教団的な取り組みとの連携、共同が必要であることを思わされる。また、この状況を打ち破る積極的な伝道と総合的な宣教の志と実行が切に望まれる。

 どの総会でも准允式・按手式が行われ、献身への思いや伝道者となることへの心意気を聴くことができ励まされた。主の霊の働きが見える形であらわされるこの教区の教会的機能が健全に行われること、ここに教区が立つべき大切な場があることを強く思わされた。

【4885号】▼予算決算委員会▲ 17年度決算を承認

 第5回予算決算委員会が、6月7日に全委員が出席して行われた。

 幹事報告を受けた後、2017年度第2次補正予算に関する件を取り扱った。これは、世界宣教委員会費、「牧会者とその家族のための相談室委員会」に関わる予算(24万円)の支出、宣教師会議への繰入金(80万円)、宣教委員会の宣教方策会議報告書作成のための積立(70万円)や伝道委員会の「農に関する協議会」報告書作成のための積立(50万円)等の超過分に対応するためのものである。

 また、長期貸付金回収収入については、出版局が会館に再入居する際、その内装工事費(698万1000円)を10年の長期貸付金としていたが、それが3年で返済されることとなり、その一カ年分(232万7000円)が返済され、これについても補正を行なった。そして、収益事業会計の事業収入では、広告料(120万円)の増加があり、その分の補正を行なった。

 次に、2017年度決算を取り扱った。負担金収入は、前年度の99・16%の2億5189万9000円で、これに伝道資金負担金や献金を加えた3億2076万1967円が、2017年度通常会計の事業活動収入となる。これに対し、事業活動支出は3億569万2724円で1506万9243円の差益が生じた。要因は、総幹事が未就任であったことや財務幹事を兼務体制にしたこと等による人件費の減少によるものである。

 また、収益事業会計のうち、出版売り上げの減少が懸念される。これは、「教団年鑑」の販売収入減少や「教団新報」の個人購入費の減少に起因するものである。これらの確認を行い、この決算を承認した。  また、9月20~21日に行う全国財務委員長会議は、「日本基督教団伝道基本方針と機構改革を巡って」を主題として開催することとし、佐々木美知夫教団総会副議長に発題を依頼することとした。(宇田 真報)

【4885号】2018年度新任教師オリエンテーション

 新任教師オリエンテーションは、6月11日より13日、ハートピア熱海において開催された。

 新任教師の参加者は、例年よりも多く51名であった。近年、新任教師の高年齢化が見られるが、今回は若い教師が多いという印象を受けた。希望と不安をもって遣わされた教会で伝道牧会に務めている様子を感じる三日間であった。

 一日目は、石橋秀雄教団総会議長から「教団伝道推進基本方針」に基づいて講演をしてもらった。マタイによる福音書28章18節以下の「主の伝道命令」に応えての教団の姿勢となる三つの柱「①祈祷運動・共に祈ろう、②信徒運動・共に伝えよう、③献金運動・共に献げよう」について詳しく話した。そして、自らの教会の信徒の死に至るまでの証しを語り、伝道と牧会について深く考えさせられた。

 二日目には、島隆三氏(前・東京聖書学校校長)に講演をしてもらった。「半世紀の伝道・牧会を振り返って」という題の下、札幌に生まれてクリスチャンホームで育ち、ホーリネスの教会で洗礼を受けホーリネスの信仰を大切にしての経験を丁寧に語った。戦時下のホーリネス系教会への宗教弾圧によって牧師が投獄された厳しい時代のことを話した。戦後、1969年には教団紛争が起こり、東京教区総会は開催できない状態が続いていった。ホーリネス系教会が、教団から離脱する人たちと教団に残る道を選ぶ人たちに分かれてしまったときの苦しさを語った。

 教団紛争以降に生まれた新任教師も多くなり、教団の歴史を生きている証人の語る言葉を重く噛みしめて聴くときであった。キリスト教には「チャレンジと慰め」が必要であるという励ましの言葉が印象深く残った。一同感銘をもって聞くことができたことを感謝している。

 講演に引き続いて、「震災の教団の取り組みについて」において、東北教区被災者支援センター委員長上野和明氏より「東日本大震災への対応―東北教区を中心に」として報告をしてもらった。

 次に「熊本・大分地震報告」が新堀真之九州教区書記によってなされた。震災2年を経たが復興の遅れが顕著に現れ、市街地が先となり地方は震災直後の状態のまま放置されていることが報告された。

 「牧会講話」を、元総幹事の長崎哲夫氏にしてもらった。牧会53年の経験を通して語ってもらい皆が感銘を受けて聴いた。

 「伝道師となって月1回の説教をすると、必ず執事が握手を求めて感謝をされた。そういう方に守られて、自分のような者でも神の器として遣わされているのを実感し、自分を育ててくれたのだと思う。教会は牧者を育てる役員がいるかいないかで違ってくる。牧者と信徒は、雇人の関係ではなく、祈りの関係であることを知ってほしい。深い配慮と忍耐を持たなければ牧会者となり得ない。牧師は、説教を通して一人一人を牧会していく。御言葉にしっかりと根を張ってほしい。牧師は説教の準備の中で神の恵みに与る。牧会は見失われた者を見つけて立たせ、神の器にさせていくのであり、ひとりの人をキリストに結びつけて見守っていくのである。自分自身が傷を受けたならば、それはつらいことであるが、神の目から見ると恵みのときであり、そのとき、他の傷ついた人の牧会者となるのである」と、新任教師への温かい励ましが語られた。

 新任教師一人一人は、遣わされた任地は異なるが、同じ伝道者としての苦労と喜びを分かち合うことができた。教区や神学校の違いを超えて豊かな交わりがなされた。

 最後は、新任教師オリエンテーションのために奉仕した方々へ感謝が述べられた。3日間を振り返って、充実したときを分かち合うことができたことを喜んで閉会を迎えた。(古旗 誠報)

【4885号】▼教師委員会▲ 第1回継続教育研修会を計画

 第6回教師委員会は、6月11日、ハートピア熱海にて新任教師オリエンテーション開催前後に行われた。今回、特に重要な審議事項は、「新任教師オリエンテーション」の他に、「教師継続教育研修会」、「教師検定委員会との懇談会」に関する件であった。

 「新任教師オリエンテーション」は、参加する新任教師にとって教団を知る良い機会となり、教団の伝道の姿勢を学び、同時に、同労者との出会いと励ましを受ける三日間である。参加者にとって貴重な学びとなるよう、委員皆で役割の確認をした。

 「教師継続教育研修会」は、伝道推進室から引き継ぎ教師委員会が開催することになっている。第1回目は、今年の8月21日より23日に開催される。テーマは、教会に仕える牧師にとって重要な働きである「説教と牧会・福音を伝える喜び」としている。二人の講師の他、教団三役や教師養成制度検討委員会の協力をしてもらい開催する。准允後10年未満の教師方には参加して学びの時をもってほしいと願って準備をした。

 「教師検定委員会と教師委員会の懇談会」が5月25日、教団会議室で行われた。内容を委員会で分かち合った。最近の受験者の試験結果を踏まえて、今後の試験科目等の変更案を考えていること。聖書の基礎知識が乏しく、教師として立っていけるのかということ。今後、教団はどの様な教師を立てていくのかという課題について、教師委員会の役割等について話し合い確認をした。(古旗 誠報)

【4885号】▼伝道委員会▲ 長期貸出金の返済滞納について協議

 第5回伝道委員会が、6月19~20日に神奈川教会で行われた。  業務報告及び会計報告を受け、2017年度会計を日独ユースミッション補助金と中高生・青年大会補助金にそれぞれ15万円の支出を含めて承認した。2018年度会計中間報告ならびに長期貸出金残高の推移を確認した。後者において返済計画と著しく乖離して滞納が続いているケースがあり、督促をすることとした。また、返済状況の諸般の実態を見たとき、貸出金規約要項の見直しが必要であり課題とした。

 伝道に関する発題は、「情報化社会における伝道―自己の肥大化と伝道」と題し、木村太郎委員からなされた。インターネットの発展により、SNSの恩恵を受けながら現代人は生きている。ツールの発展段階をふまえながら、送受信する情報と人間の行動との関係性を分析した。個人の発信力が高まると共に自己偶像化の危険性もあり、三位一体の生ける神また神の言葉の前に自己を見定める伝道が教会に問われているとの主張がなされた。

 関係委員会・担当者の報告を受けた。宣教方策会議の報告、農村伝道に関する協議会の報告書の進捗状況、教誨師をめぐる課題などが話し合われた。また、宗教改革500周年記念教会中高生・青年大会(リフォユース500)が一連の活動を終えたことを踏まえ、同実行委員会から、宗教改革の精神を体現したこと、NCCとJEA(日本福音同盟)両者と協力しながらの超教派の会であったことを評価すると共に、中高生・青年・それに関わるスタッフを支える今後の教団としての青年伝道についての課題が伝えられた。

 第40総会期教区伝道委員長会議の反省を含め、第41回教会総会への申し送り事項を今総会期の諸活動と共に見定め、評価と展望に関わる事柄を協議した。

 小池正造委員の奨励と祈祷会によって閉会した。(飯田敏勝報)

 

教区伝道委員長会議開催

 教区伝道委員長会議が、横浜指路教会にて6月18~19日に行われた。教団においても各個教会においても、教勢・財政の低下がしきりと叫ばれている。しかし、教会が主から託された伝道の務めを果たすべく、テーマを「日本伝道の危機と希望―信仰のともし火を守る」と定めて会議を行った。現状の厳しさは踏まえつつも、前向きにどのような道を見出し得るのか、まず四者のパネラーが携わってきた業を報告した。

 日本基督教団宣教基本方策にもある伝道圏構想に基づき、香長伝道圏の実態を岡本康夫教師(南国教会)から。信徒が教会を守る事例として、六つの会堂と一つ集会で礼拝の経緯を鈴木憲治氏(秋南教会)から。教会合併に関し、山形県新庄市での三教会の事例を当時東北教区議長であった高橋和人教師(田園調布教会)から。開拓伝道の喜びを、若月健悟教師(守谷伝道所)から聞いた。

 夕食時の教区報告を挟み、二日目の分団と全体協議会において質疑応答、協議を重ね、主題の理解を深めた。また今回は、宗教改革500周年記念教会中高生・青年大会(リフォユース500)と、世界宣教委員会から台湾ユースミッションの報告を受けた。それぞれ当事者によって喜びをもって語られ、動画を活用した躍動感のある報告であった。

 なお、会議初日の朝に大阪北部で地震が発生し関西一帯で交通が大いに乱れたが、遅れながらも予定していた参加者は無事に全員集まることができた。開会礼拝を含め折に触れて、地震と被災地、被害者を覚えて祈りが献げられた。(飯田敏勝報)

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