【4876号】消息

永田 實氏(隠退教師)
 17年12月15日逝去、103歳。岡山県生まれ。49年日本聖書神学校卒業。52年より吉備教会を牧会し、90年隠退。
 遺族は、娘・永田めぐみさん。

 

林田秀彦氏(隠退教師)
 17年12月27日逝去、88歳。長崎県生まれ。56年東京神学大学院卒業。同年より諫早、本郷中央、浅草教会を牧会し、聖学院中学・高校、鎮西学院に務め、15年隠退。
 遺族は、娘・牧のぞみさん。

 

青戸歌子氏(隠退教師)
 18年1月2日逝去、76歳。東京都生まれ。67年日本聖書神学校卒業。同年より札幌、函館聖十字、谷村、青梅、青山、和歌山、藤枝、小金井西ノ台教会を牧会し、12年隠退。
 遺族、夫・青戸宏史さん。

 

鍋谷憲一氏(根津教会主任担任教師)
 18年1月3日逝去、70歳。福井県生まれ。01年東京神学大学卒業。同年より根津教会を牧会。
 遺族は、妻・鍋谷順子さん。

 

中村周行氏(隠退教師)
 18年1月12日逝去、86歳。静岡県生まれ。61年日本聖書神学校卒業。同年より飯盛野、大宮、新宿、八雲、大町教会を牧会し、00年隠退。
 遺族は、妻・中村和子さん。

 

ジャクソン・ノブ・F氏(神愛教会担任教師)
 17年11月4日逝去、87歳。59年東京神学大学大学院卒業。同年より江戸川松江、上山、村松伝道所、(78年より)清水村松、(02年より名称変更)神愛教会を牧会。

【4876号】伝道のともしび 小さな群れが、ささやかな「接点」に 荒井 偉作

 名取市は仙台の南隣、太平洋に面する町です。かつては田畑が広がる農漁業の町でしたが、子育て世代を中心に人口が流入し、現在は大型の商業施設や新興住宅地が増えつつあります。名取教会は駅近くの住宅街に建つ、町の中心部で唯一のキリスト教会です。

 故・小田忠夫先生(東北学院)が自宅の敷地の一部を提供くださり、1983年に仙台長町教会の名取伝道所としてスタート、2009年には第2種教会に。昨年初めて教会員ベビーが誕生したばかりの若い教会です。

 また教会の長老会は牧師を含め全員が農家出身または農業経験者ゆえ牧歌的にして開拓精神旺盛な教会形成をしています。

 2011年3月11日、激しい揺れの後に津波がこの町の沿岸部にも幾度となく押し寄せました。沿岸部の住宅地は真っ黒な津波に飲み込まれ、海岸から最遠部では約5キロの地点まで海水が到達しました。

 名取教会も教会員と会友の4名もの貴い命を失いました。礼拝堂にはその一人が愛用していたピアノが遺されています。

 津波による家屋流失3件に加え自宅の全壊・半壊も3件。市内の放射能被害は未知ですが、福島県で就農していた教会員は長期間作物が売れませんでした。会堂と牧師館も被災したものの、教会員と関係者、そして地域の方々の被害全体の中では小さな一点でしかありません。

 現在の名取教会の礼拝出席者数は20名前後です。震災前と数字上は変わりませんが、顔ぶれは次々と入れ替わりました。震災以降、逝去者、転出者、転居者が20名近くになりました。それと同時に、受洗者、転入者、新来の求道者もほぼ同じ人数に上ったのです。また、震災後に再開した教会学校は子どもと大人で10名を超えるようになり、地域向けの礼拝と行事には近隣の多くの親子が集います。

 これまで教会に縁のなかった一人ひとりとの出会いや笑顔を通して、数字では測れない大きな恵みを実感しています。

 現在も国内・海外から来訪者は途絶えません。普段は接点のないグループが次々と名取を訪れますが、国籍や年代、活動内容は異なれど、被災地のために真摯に祈りつつ足を運んでくれる点では一致しています。

 ある時ふと、政治的に対立する国々からそれぞれ訪問者があることに気付きました。そしてよく見れば、国内の訪問団の間にも溝や確執はあります。違いはあれ、一人ひとりの温かい笑顔が印象的です。被災地の小さな群れが、ささやかな「接点」になっているのです。

 名取教会の長椅子は戦後に駐留軍の礼拝堂で使用されていました。かつて憎み争い合った民が、時代を越え同じ椅子に座り、贖いと和解、希望と慰めの御言葉に耳を傾けてきました。

 前述の各種訪問団が同時にこの礼拝堂に居合わせたことはありません。しかしこの長椅子の存在と同様、世界には和解の言葉を届け、また地域には被災ピアノの音色と共に希望と慰めを響かせたいと願っています。(東北教区・名取教会牧師)

【4876号】ブリュッセル・ケルン日本語教会報告

 2018年1月12日から19日にかけて、ベルギー・ブリュッセルとドイツ・ケルン、デュッセルドルフに出張した。

 ブルュッセル日本語プロテスタント教会に2017年4月から赴任している川上真咲、川上寧宣教師の訪問と礼拝説教の担当は勿論のことであるが、今回は、受入れ団体であるBEM(ベルギー福音宣教会)の「evalu- ation」(評価)が加わった。

 「evaluation」という言葉には重たい響きがあるかも知れないが、実際は丁寧なヒヤリングであった。

 BEMは、主にイギリス人がベルギー人に福音を伝え教会を生み出す熱い宣教団体である。フランス語を習得し、外国人であるベルギー人に福音を伝える困難と孤独、そして喜びを知っている。だからこそ、川上真咲・寧宣教師と共に喜びと苦労を分かち合うために「evaluation」は行われ、私も参加が求められた。

 質問であるが「宣教の最大の喜びは?」、「落ち込んだ時どうするか?」、「5年後の教会の姿は?」等々であった。BEMとしては、2人は宣教師仲間であると同時にビザの保証をする関係でもあるので、真剣なやりとりを2時間ほど続けた。

 ケルンでは、ケルン・ボン日本語キリスト教会の家庭集会に佐々木良子宣教師と共に参加した。1月の教会総会では、2022年までの任期の延長が可決された。かつては、ケルン・ボン日本語キリスト教会に派遣された宣教師の謝儀はライラント州教会が担った。しかし、先代の齋藤篤元宣教師の時から謝儀は教会と支援会が担うことになった。

 教会の規模が小さいブリュッセル日本語プロテスタント教会では支援会の負担は更に大きい。しかし、宣教師もその支援会も「すべての民をわたしの弟子にしなさい。」(マタイ28章19節)とのみ言葉を信じ喜んで従っている。 (加藤 誠報)

【4876号】人ひととき 林 和子さん 全国教会婦人会連合 ~御言葉の実践の場として~

 義母は、長く全国教会婦人会連合の働きの中心を担った林敏子さん。和子さんのもともとの出身はルーテル教会。結婚後初めて教団の教会を知り、気付いたときには婦人会連合の働きに加えられており、義母がどのような人であったのかを、徐々に知らされることになる。

 生まれは広島の江田島。終戦後、家族で静岡に。母親のお花の先生の紹介で、小学5年生の時に、近所のルーテル教会に導かれ、高校2年生の終わりに洗礼を受ける。洗礼の準備段階で、ルターの小教理問答を叩き込まれたことが、現在の信仰の土台となっている。

 青山学院大学入学と同時に上京、東京でもルーテル教会に出席し続ける。静岡に戻り就職、静岡英和の教諭としてしばらく働き、その後結婚し、同時に教団の教会での信仰生活がスタートした。

 教団の教会での信仰生活の始まりは、婦人会連合での歩みのスタートをも意味していた。義母の勧めもあり、海外のクリスチャンと同等に議論することを想定し、英語でのディスカッショングループで英語力を鍛え、海外での信仰的な交流の場に頻繁に参加する30代を過ごした。

 ACWC(アジア教会婦人会議)でも働き場が与えられ、教科書問題での日本バッシングの只中に身を置いたことや、指紋押捺問題への関わりを通し、日本の罪の問題に信仰的にどう関わっていくかという課題が与えられたことは、婦人会連合での自身の有り方に影響を与えた。

 委員長の経験を含めた30年近くに亘る婦人会連合での働きは、自分の傲慢さが打ち砕かれた歩みだったと振り返る。地元の千葉で10年ぶりの全国集会が開催されることを楽しみにし、正典としての聖書を読むという基本姿勢の継続を願っている。

広島県出身、野田教会員。

【4876号】ウチは放牧だから

 前回のこの欄で紹介した、秋南教会(秋田県)の瀬谷重治牧師の忘れられない言葉がある。

 瀬谷牧師には、私が神学校に行く前から、地区の青年会などで指導いただいていた。神学校を卒業し、当時もたれていた秋田県牧師会の時に、私が、「この広大な地域で伝道をしていて、先生はどのように信徒の方たちの牧会をしているんですか?」と聞いた。秋田県の半分から3分の2ほどの広い地域で、今も続く「伝道圏伝道」を展開し、瀬谷牧師は各拠点を巡回(サーキット)し、信徒宅に泊まるなどして集会をもっていたのである。

 私の質問に、瀬谷牧師は間髪入れずに、「ウチは放牧だから」と言って豪快に笑ったのである。「放牧…!?」と、一瞬言葉が出なかったことを覚えている。

 瀬谷牧師独特のユーモアのある表現ではあるが、「放牧」とは、牧会をしないでほったらかしにしているということではなく、まず、信徒を信頼しているということ。そして、それぞれの拠点に中心となる信徒を育てて、普段はその信徒が礼拝やら、時には葬儀の準備やら諸々のことを行い、牧師が行くと、必要な用意は整っているというように導いていたということである。

 時々「放牧」との言葉を思い起こし、手をかけ過ぎて羊が伸び伸びと成長することを妨げたりすることが無いように…といったことを考えさせられている。 (雲然俊美 教団総会書記)

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