【4583号】新任教師オリエンテーション

教団の諸課題を学び共有する

発題に触発され活発な議論

新任教師オリエンテーションが、六月二七日から二九日まで、伊豆市天城山荘を会場に開催された。主題を「教団の教師として宣教を共に担う」とし、新任教師と他教派からの転入教師ならびにキリスト教教育主事を合わせて七〇名、関係者を含め計九三名が参加した。主題を巡る各発題に触発されて活発な議論が展開されたが、新任教師の孤独と苦悩が慰められ、励まされる豊かな時となった。

新任教師オリエンテーションの主題「教団の教師として宣教を共に担う」は、昨年までと同様の主題であるが、主題の受け止め方が変化してきている。それは、主題全体のバランスが考えられ、それがプログラムに反映された点である。一日目は主題の中の「教団」についての学びを共有し、二日目午前は「教師」について課題を受け止め、その後は「宣教を共に担う」に焦点をあてた形でプログラムが展開された。
開会礼拝は、軽込昇教師委員長が詩編九二編をテキストに説教し、一四節の「主の家に植えられ わたしたちの神の庭に茂ります」を新任教師の姿に重ねて、自分という土地に植えられていた者が、各自の思いと生活を捨て、神によって遣わされた任地に移し替えられた者であることを見つめ直すようにと勧めた。この説教は、新任教師が自分自身の三ヶ月間の伝道者生活に思いを巡らせながら改めて自らの召命を再確認させる力ある説教となった。
その後、一日目の取り組みである「教団」について共有する学びに入り、山北宣久教団議長による「教団の昨日・今日・明日」と題した一時間の発題がなされた。議長は、一九四一年の教団誕生から説き起こし、教団の原点を教憲第四条にある「会議制(教会会議)」に据え、これをもって多様性を一致させる要であることを明らかにしたのちに、十年毎に時代を区切って教団の歴史を振り返った。そして、その中で現在の課題を浮彫りにさせ、その一つとして伝道衰退を指摘した。
「教団の現在」については、合同のとらえなおし、二種教職制の課題と教師不足、伝道の衰退、聖礼典の乱れ等を指摘し、明日への展望として、現在の状況の反転を課題として挙げた。そして、Unity in Varietyの標語を告白で一つ、証しで豊かさを表す教団形成の指標であるとまとめた。

互いの課題を担い合う思い

二日目午前のセッションでは最初に小林眞副議長による「教師と教師制度」と題した発題が行われた。
副議長は、自身が教師検定試験の実施されない時期に新任教師となったことと、後に教師検定委員会の責任を担うことになった二重性を踏まえて発題し、教師とは原則的に聖礼典を執行する者であることを基準として受け止めつつ、現在に至った二種教職制について歴史的経緯を説明した。そして、昨年常議員会から諮問された「教憲第九条検討作業委員会」の現在までの取り組みを紹介した。
引き続き、「教団の働き」と題して竹前昇総幹事が、これまでの総幹事としての自分の経験を踏まえて、事務の大切さ、経理における的確さを訴え、これは伝道者としても隣人との信頼関係を損なわない意味で、実務をおろそかにできないことと重なると味わい深く諭した。
ここで、質疑応答がなされた。その中で前日の教団総会議長の発題を含めて熱い論議が交わされた。
午後の「教団の取り組み~差別と人権~」では、部落差別問題とセクシュアル・ハラスメントについて東岡山冶部落解放センター運営委員長と久山庫平教師委員によって発題がなされた。
東岡氏は、自分史を紹介し、差別への戦いを信仰者の戦いとして「祈りつつ」取り組んでいくことの大切さを語った。このことは新任教師の多くの者の共感を呼び、最終日の感想の中で東岡氏に出会えたことの感謝があった。
続くセクシュアル・ハラスメントについては久山氏が担当し、セクハラを防止するために相手との関係に心を配り、相手のいやがることに注意深く気づくことを心がけて、いやがらせの構図を作らないことの大切さを訴えた。
さて、今回のオリエンテーションでは新任教師の心身のリフレッシュにも配慮するプログラムを作成したが、二日目の二時間は天城の自然を利用して参加者が体を動かした。近くの滝まで散策する者、温泉を満喫する者、卓球やドッジボールを楽しむ者など、それぞれ工夫して研修で萎縮した筋肉を伸ばしていた。
夜の分団は、これまでの発題の課題を受け止める四分団と「牧会に配慮した説教とは何か」「二一世紀のキリスト教ブームをつくる」「フリートーク(しゃべり場)」の三つの自主分団を加えた七つの分団に分かれて深め合いの時がもたれた。最後の「フリートーク」の分団が登場したことは、そこで何が話し合われるのかについて教師委員が肝を冷やしたが、終わってみるとそれぞれの現場での重荷が自由に語り合われた分団となり、胸をなでおろす一幕となった。また、教育委員会から委託を受けて参加しているキリスト教教育主事は、この時間に教育委員会岸憲秀委員長によるDCEのオリエンテーションの時間を持った。
三日目、牧会講話というプログラムを今年は取り入れた。小島誠志氏が自分自身の約四〇年の伝道者の歩みを振り返って語った。多くの失敗談を交えながら、自分を牧師として折り合いをつける自分史を紹介した一時間は、同じ苦悩と失敗に共感する参加者の癒しの笑いを誘う時であった。
最後に、「全体のまとめ」を行い、参加者全員に感想を語って貰った。四月から三ヶ月の教師としての働きの中で大半の者が教師としての孤独感に苦しみ、同労者の交わりの中で大きな励ましを受けたとの感想が最も多かった。その中で改めて教師としての自覚が促され、互いの課題を担い合う思いが与えられたとの感想が次に続いていた。
(宮本義弘報)

 

【4582号】第4回 子どもの友セミナー -となりびとってだあ~れ?-

【日  程】2005年8月10日(水)~12日(金)
【場  所】伊豆高原桜美林クラブ
【講  師】三宅晶子さん、宗像 基さん
【リーダー】古賀 博さん、石橋えり子さん、
鳥井新平さん、飯田瑞穂さん
【参加費】25,000円(学生は、20,000円)
【主  催】子どもの友セミナー実行委員会

子どもの友セミナー実行委員会事務局
〒206-0014
多摩市乞田1225-1 永山教会内
FAX:042(374)4586(永山教会)
TEL:042(331)3269(古林)
e-mail:akio1020@cello.ocn.ne.jp(古林)

【4582号】アルバイト急募

◎職 種 編集・出版営業アシスタント
◎資 格 キリスト者が望ましい
40歳位まで
◎待 遇 委細面談
土・日・祝日休
◎交通費 支 給
◎応 募 履歴書(写真貼付)
7月26日(火)必着
書類選考後、面接日を通知します。
応募書類は返却しません(秘密厳守)。

日本キリスト教団出版局
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18
総務課 Tel 03-3204-0421

【4582号】人ひととき 鶴田 岬さん

弁護士から牧師に

弁護士の鶴田岬さんが教会に通い出したのは、三〇代の半ば、愛娘が通っていた戸山教会の幼稚園に父兄として訪れたのがきっかけだった。以来、熱心に礼拝に出席するようになった鶴田さんは、五年後に受洗した。
「私は、ヤメ検なんですよ」という鶴田さんは、「検事の世界は狭いんです」と、大阪地検検事を一年勤めて退職した理由の一端を説明してくれた。弁護士となって上京した鶴田さんが、何故、教職を目指すようになったのか。
以前は、民事専門だったそうだが、この十数年来、刑事事件の扱いが多くなった。当然のことながら、多くの容疑者と接することとなる。
「人は、愛を知るために生まれてくる。神は愛を知る旅に人を遣わしている。そのことを容疑者に伝えたいと思った。相手は一人かもしれないが、福音を伝えることが出来るのでないかと考えたから」だという。
五年前、弁護士業を続けながら、神学校に入学した。時間のやり繰りは無論大変だった。
「大変だろうなと覚悟はしていたが、不思議なことに、神学校に入学してから仕事が増えて来た。きっと柔和になったのだろう」と述懐する。
法曹界にキリスト者は数多いが、教職に進んだ人は稀である。 「キリスト教は道徳ではなかったことがわかった。残忍な事件の容疑者、死刑を求刑された者、判決を受けた者をどう弁護するか弁護士は思い悩む。以前は、法曹界は福音とは別の原理で動いているように思っていたが、今ではキリスト教原理の中で弁護し、福音を伝えることが出来ると思っている」という。
昨年春、神学校を卒業して、母教会の伝道師となった。今は、月一回の講壇と聖研、婦人会を担当している。神学校に進むことを決めた時、卒業した時、教師試験に合格した時、「会員の皆さんが本当に喜んでくれた。皆さんに支えられて今の私はある」。

【4582号】戒規執行にいたる経過

二〇〇一年五月八日付で九州教区常置委員会から粟津安和教師に対して戒規執行の提訴がなされ、教師委員会は三期にわたりこれを審議してきた。
法廷で係争中の案件に対し、教師委員会が下す決定は双方に何らかの加担ないし干渉になり、また教師委員会には法廷を超える調査をすることに限界もあった。
損害賠償請求の民事裁判は、二〇〇五年四月二二日、大阪高裁で判決が出され、確定した。
その判決により事実認定をし、粟津安和教師に対し二〇〇五年六月三日、後記のように戒規を決定した。
(教師委員会)

 

戒  告

日本基督教団
正教師 粟津安和

上記の者、日本基督教団教師として不適切な行動があったことを認め、教規第一四一条、戒規施行細則第一条及び第二条により戒告処分とする。

二〇〇五年六月十六日

日本基督教団
教師委員会
委員長 軽込 昇

 

議長談話
粟津安和教師に対する教師委員長名による「戒告」処分が出されたことを重く受け止めています。
判決が出たからというより、裁判にまで持ち込まれて争われたこと自体がまことに遺憾に思っていました。
ここにまで至ってしまったこと、また至らしめてしまった力の足りなさを議長としても申し訳なく思います。
何よりも被害者と関係者の平安を祈ってやみません。いろいろな状況・背景にある問題性があったにせよこれほどまでに証しにならない事を公にしてしまったことを悔い、戒告の意味を汲み取り、粟津安和教師が悔改め真摯に対応していかれんことを望みます。
議長としても教師委員会が苦慮した末の結論を支持し、再発防止の具体化を実行していく所存です。
日本基督教団総会議長  山北宣久

  • 日本基督教団越谷教会

    共に仕えるためにPDF

    牧会者とその家族のための相談電話

    International Youth Conference in Kyoto

    日本基督教団2017年度宣教方策会議

    公募・公告

    エキメニュカル協力奨学金 申込書類一式

    日本基督教団年鑑2020年版

    よろこび

    日本基督教団 伝道推進室

    東日本大震災救援対策本部ニュース

    教団新報 archive

    教日本基督教団 文書・資料集 申請書等ダウンロードコーナー

    月間 こころの友