【4583号】消息

松本芳夫氏(隠退教師)
五月二三日、逝去。七七歳。栃木県に生まれる。一九五五年、同志社大学大学院修了後、輪島教会に赴任。六一年から二〇〇一年まで四〇年間、岸和田教会牧師を務め、隠退した。遺族は妻のすみさん。

松富 勲氏(隠退教師)
六月二日、逝去。九六歳。山口県に生まれる。一九三三年神戸中央神学校卒業後、武雄教会に赴任。四一年から七九年まで三八年間、筑後福島教会牧師を務め、隠退した。遺族は甥の古川真さん。

 

【4583号】訂正

四五八一号二面、西東京教区総会記事欄、常置委員選出名の教師に、「小海基」(荻窪)追記。

【4583号】教区コラム 中部教区

互いの自由を保証する最小限の一致点
高橋 潤

中部教区総会では、毎年「宣教実施目標(案)」を審議している。そこで必ず謳われている言葉に「宣教基本方針作成へと至ることを願う」という一文がある。
一九六九年度中部教区宣教委員会は、教区伝道計画を可決し、宣教基本方針を樹立する骨子として、「①信仰告白の実質化②教区の教会的共同体としての推進③教会の革新についての検討」の三点を確認し「一九七〇年宣教基本方針案」を作成したが、特に①が争点となり、総会の総意とならず、教区宣教委員会が方針案を撤回する形で廃案になった。以後、一九七七年より議案として「宣教実施目標」を決議して来た。ここ数年の教区常置委員会は、宣教基本方針作成を願いつつ「時を待つ」姿勢で、基本方針作成を棚送りにしている。
私たちは、基本方針として日本基督教団信仰告白、教憲、教規を最小限の一致点として歩む教会・伝道所群を形成しなければならないと思う。日本基督教団という教会の一致点を信仰告白以外のどこに見いだすことが出来るのだろうか。現在、諸教区総会で「聖礼典の乱れ」や「教憲・教規違反」が問題化している。教団の最小限の一致点をどこに見いだすのか真剣に問われている。互いに教憲教規を重んじることから、教師も教会同士もお互いの自由を保証することが出来るのである。教憲教規を逸脱する行為は相手の自由を否定し、我が教会を崩していく行為ではないか。神は、教団再編成を求めておられるのか。
(中部教区総会副議長)

 

【4583号】希望の光を灯すために 統一原理問題全国連絡会

統一協会に子どもや妻が入ってしまった両親、夫等、家族からの相談は、当教団や教会に、今も絶え間なく続いている。このような人たちに希望の光を、もう少し灯すことは出来ないかと「統一原理問題全国連絡会」は考え、さまざまな努力を積み重ねてきた。その成果が、やっと表れた。
去る六月一三日(月)~一五日(水)まで宣教委員長の岩﨑隆、総務幹事の愛澤豊重牧師を含め六名が訪韓し、大韓イエス教長老会の「異端似而非対策委員会」のセミナーに出席した。
これまでの経緯は昨年一月に「統一協会問題キリスト教連絡会」のメンバーが訪韓したさい、大韓イエス教長老会との協議では先方から研究機関や協議の場を設けることが出来ないか、との提案があった。その提案を受けて「統一原理問題世話人会」では昨年の六月一七日~一八日まで行われた「全国連絡会」に大韓イエス教長老会の「異端似而非対策委員会」の三名を招いて協議した。このようなことから、今年はソウルの「百周年記念会館」で行われたセミナーに教団から参加した。主題は「韓国と日本におけるキリスト教宣教の障害要因」である。
セミナーには大韓イエス教長老会の六〇教区にある「異端似而非対策委員会」の委員の代表者を含めた八〇名が参加した。
最初に、大韓イエス教長老会の元総会長で、元長老会神学大学の李鐘聲牧師が「統一協会に対する教理的批判」と題して講演した。李牧師は「キリスト教の信仰は使徒信条、ニケア信条、カルケドン信条、アタナシウス信条の四つの信条が基本である」という視点から統一協会の原理講論を批判した。
岩﨑隆牧師は「日本における統一協会の反社会的活動とその対策について」講演した。休憩の後、前異端似而非対策委員長の李乾榮牧師が「韓国の新興宗教がキリスト教異端宗派に及ぼした影響」と題し講演し、総務幹事の愛澤豊重牧師は「統一協会問題に対する日本基督教団の取組」と題して講演した。会場から「統一協会に対して日本の政府はどのように対応しているのか」などの質問があった。この件について岩﨑隆牧師は「政府は何の力にもならない」と答えるなど、充実したセミナーであった。
今後のことについては相互に訪問することとし、来年の「統一原理問題全国連絡会」に大韓イエス教長老会の代表者が参加することになった。なお今後の活動を確かにするため、両教団の間で、①情報を継続的に交換すること②定期的に相互訪問すること③両教団はこれを積極後援すること、の相互協定が結ばれた。

【4583号】教区総会報告④ 神奈川教区

セクシュアル・ハラスメント裁判関連議案可決

第一一四回神奈川教区総会が、六月二五日、清水ヶ丘教会を会場に行われた。西田直樹総会書記の司式により逝去教師を憶えつつ開会礼拝が行われ、正議員二二一名中、一五二名の出席により総会は成立した。
第一号議案は「補教師の准允執行に関する件」。六名の准允受領志願者が紹介され、所信表明が行われたが、今回は全員が女性だった。議案が可決された後、直ちに准允式が執行された。
二〇〇四年度の教務報告、各地区各委員会報告承認に関する二議案の審議の後、教団問安使の小林眞教団総会副議長が挨拶をした。この挨拶についていくつかの質疑がやりとりされたが、後の議案第六号との関係もあり、九州教区で起こったセクシュアル・ハラスメント裁判に関して、教団議長や教師委員会から何らコメントもないことがまず問い質された。小林問安使は、三役会での対応は結論が出ており、教師委員会からも報告を受けており、ここでは答えられないが、いずれも間もなく公になるから待ってほしいと答えた。なお、この件は後に教団新報第四五八二号で明らかにされた。また、挨拶文の中にある「正しい聖礼典執行」について、これはモラル判断であり教団議長が判断するのは僭越だとの批判があったが、これは唯一の土俵としての教憲・教規に立って「正しい」ということを言っているのである、と明快に答えた。
今回は、諸報告・委員の選任等の通例の議案の他、常置委員会提案の「セクハラ訴訟判決の確定を厳粛に受けとめ、教団議長に加害牧師の辞任と被害者Aさんに対する謝罪及び再発防止のための真摯な対応を求める件」が審議された。「求められている対応の内容が不十分である」、「慎重を期すべきである」等、意見があったが、賛成多数で可決された。
(藤盛勇紀報)

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