【4592号】開かれた教団

教団新報に掲載されないニュースについて報告したい。職責上いろいろな関係を持つが、その中から三つを取り上げる。
①九月一二日 東京基督教大学・神学校の教授陣と「伝道について」協議をなした。これは同国際キリスト教学科長・倉沢正則教授の申し出により実現したもので、教団からは、私のほか疋田國麿呂関東教区宣教委員長、米倉美佐男東支区長が出席、良き交歓と有意義な共有をなした。今後も継続していく予定である。議長は同じ会館にある日本福音同盟(JEA)の事務所を訪問、具志堅聖総主事らと出会いの時を持った。
②一〇月一六日 午後四時、在日大韓基督教会関東地方会の伝道集会にて説教をさせていただいた。会場の東京教会の青年部を中心にした讃美にはじまり金柄鎬牧師(府中教会)の引き付ける司会で会は盛り上がった。各々の教会が礼拝を終えて参集し、伝道集会を持つ迫力と実力に教えられた。川崎教会長老・高麗博物館長の宋富子氏の開会祈祷には魂を揺さぶられ、悔改めを促された。
③一〇月二六日 第31回法人事務・会計実務研修会が日本キリスト教連合会主催で箱根で持たれた。教団からは僅か二名のみであったが各教派から七〇名が集うていた。特にカトリックの参加が目立った。私は開会礼拝説教のみであったが、愛澤豊重総務幹事が全体をコーディネイトし、計良祐時幹事が会計実務を指導し奉仕した。大切な働きである。
(教団総会議長 山北宣久)

【4592号】人ひととき ダニエル・ヘラーさん

主にある真理に生かされて

米国育ちのダニエルさんが、はじめて教会の礼拝に足を踏み入れたのはアメリカの大学時代である。当時のダニエルさんは部活動、アルバイト、成績トップを目指しての勉強にと我武者羅に生きていた。しかしその反動による不安や疲れで、人間関係も勉強も思うようにいかなくなった。その頃、教会を訪れる機会があり、自分がそれまで生きてきたのと全く違う世界、聖書の語る真理に触れた。そして教会でしか見つけられない平安、聖書に示される神の素晴らしさに心惹かれるようになり、独り子イエス・キリストを信じ、一九九五年一〇月、受洗へと至った。それから一年後に日本へ留学、聖ヶ丘教会に導かれた。そこで日本におけるキリスト者として「神と人とを愛したい、奉仕したい」との志が与えられた。
ダニエルさんは元々ビジネスの実践に興味があり、日本のビジネスや語学の習得が来日の動機だった。しかし日本で学ぶうちに、ビジネスの実践よりも研究の面白さ、奥深さに興味を持つようになった。やがてダニエルさんはキリスト教史を研究している日本人女性、高井由紀さんとの出会いが与えられ結婚、家庭も与えられた。現在は毎主日に大船教会での礼拝に励まされ、大学での研究・教育へと遣わされている。
ダニエルさんは次のように語る。「大学で私はクリスチャンであることを隠したりしない。大学の研究と教育に全力を尽し、クリスチャン・サークルとの関わりを持つことで、同僚や学生に証をしたい。そして将来は経営学とキリスト教との関係を、クリスチャンの一人として、しっかりと学術的に解明したい」。
またダニエルさん夫妻は、自分たちと同じような「真理探求のクリスチャン研究者たち」のネットワーク作りを願い、有志団体「志学会」の事務局を担当している。「真理はあなたたちを自由にする」との主の御言葉がダニエルさんを生かしている。

【4592号】被災を覚えた1日リタジー 関東教区新潟地区信徒大会

関東教区新潟地区は3年に一度、信徒大会を開催している。今年は開催年にあたり、10月10日にこの一年間に起きた新潟地区の水害、中越地震、大雪といった自然災害の被災経験を覚えて「あなたはだいじなたからもの」というテーマで、6つの被災教会のひとつである小出教会の清心保育園を会場に一日リタジーを行った。
当日は嬉しいことに新潟地区で活動する全ての教会、伝道所からの参加があり、また清心保育園関係者、関東教区からの参加も合わせ約220名の大会となった。
また、当日参加できない方々も共にこの信徒大会に参与できるようにと福引付き500円券を発行していた。当日の昼食、ミニバザーは全てこの金券で購入し、更に福引のお楽しみがあった。金券は目標の400枚を軽く上回る売上があり、大成功だった。
リタジーの中では、水害、地震、大雪被災を経験した三条、長岡、見附、栃尾、小出、十日町の六教会の思いや経験の分かち合い、震災経験から生まれた歌「おうちがゆれた」を清心保育園の子どもたちと歌うこと、腹話術のトーク、劇、被災教会と非被災教会から寄せられた声と祈りによって作られた共同の祈り、参加子どもたちが作った被災教会の再建を象徴する5つの教会のミニチュアを捧げること、また、清心保育園で震災を経験した子どもたち・保育者の手型を壁面にしたモニュメントの除幕式も行われ、テーマに沿った豊かなものとなった。このリタジーの陰日なたには新潟地区教会音楽部に導かれた聖歌隊の存在もあった。
涙を分かち合い、慰めと勇気と励ましを分かち合い、同じぶどうの木に繋がるキリストのしもべであることを確かめあえた祝福された一日となった。
(荒井眞理報・佐渡教会)

【4592号】伝道のともしび

町の灯りとして立つ

新栄教会牧師 川上 憲雄

新栄教会は、東京で初めて創立された教会である。元々は、築地にあった。一八七三年(明治六年)九月に、アメリカ長老教会の宣教師ダビッド・タムソン氏の指導の下、築地明石町六番地にてキリスト者男女八名が、東京公会と称して教会を組織した。これが、当教会の始まりである。初期の信徒たちは、伝道に燃えて東京に幾つかの教会を設立している。その後約七〇年間築地にて、福音宣教に励んだ。
第二次世界大戦の末期に、空襲対策から採られた強制疎開政策によって、築地から目黒の地に疎開してきた。それ以後、目黒中町一丁目の目黒通り沿いの地に六〇年間根を張って、宣教して来た。とにかく長い歴史を持つ教会で、今年九月二〇日で一三二周年を迎えた。
時折、見知らぬ方から「明治の終わりに祖父が洗礼を受けたが、調べてほしい」との依頼が来る。そのような依頼を聞くと、新栄教会の歴史の長さを覚え、神の恵みと守りがあったればこそ、今があるとの思いを強くする。
目黒の地は、古い神社や仏閣が多数点在しているが、今や多くの若者が集う町でもある。祐天寺や自由が丘、中目黒など。また目黒に住みたいという人々も多く、町の人たちの話では、教会の存在が安心感を与え、人々の心の灯りの役割を担っているのだ。
◇ ◇
さて、私たちは、教会活動に当たってみ言葉と祈りを何よりも大切にしている。礼拝前に教会員が集まり、一五分間祈りの時を持っている。まず、み言葉を輪読し(以前はこの後短いメッセージ)、祈りの課題をあげ、その課題を中心に教会員の事や社会問題や世界の諸問題について執り成しの祈りを捧げている。この執り成しの祈り会によって、私たちは整えられて礼拝へと向かう。
礼拝においては、神の恵みに与る上で、悔い改めを重んじて、招詞の後に罪の告白を採り入れている。罪の告白を為して神の前にへりくだり、み言葉による恵みが一層豊かになる。
◇ ◇
一年間の主な活動の歩みを振り返ってみよう。まず、六月末の講壇交換である。その日説教者が変わると、皆さんいつもよりは生き生きとして耳を傾けていたと聞くと、ありがたいことである。
次に七月の教会修養会。今年度は、聖書に学ぶという方針で、タラントンの譬え話を取り上げ、信仰者の歩み方や神への仕え方、人生の方向を様々な面から学んだ。話が弾んで、ドキリとしたり、うんうんとうなずいたり、多くのことを考え、本当に教会は豊かな群れだと思った次第である。
八月は、教会学校の夏期キャンプの準備で忙しい。山梨の道志村にあるキャンプ場で行なう。とにかく楽しい。今年は、道志川で魚釣りに挑戦した。
九月第三聖日には、創立一三二年記念礼拝を守り、二三日(祝)には、タムソン宣教師の墓にて墓前礼拝を守った。先達の労苦と神の恵みに感謝する一時であった。
一〇月九日の神学校日礼拝では、若い人や求道者そして家族向けに、証し会を開く。伝道と交わりを兼ねた集会である。証者は、神学生と教会員であるが、恵まれた日となる。
一一月二〇日(第三主日)教会学校の子供たちとの合同礼拝で、幼児祝福を行なう。大事な伝道の一環としている。
一二月、いよいよクリスマスである。伝道の好機と捉え、燭火讃美礼拝には力を入れている。これからも、この地で福音を伝え、町の人々の灯りを燈し続けていきたい。

 

【4592号】訂正

四五九一号三面、日本キリスト教社会事業同盟の現状と課題欄、小見出し「社会事業同盟と教会の関係」を、「社会事業同盟と教団の関係」に訂正いたします。

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