【4911号】荒野の声

 参加している説教を学ぶ会で久し振りに自分の語った説教を分析してもらった。同労者が集う中で俎板に乗ることはやや勇気のいることだが、信頼できる仲間からの確実な手応えが帰ってくるので良い経験になる。▼提供した説教についての印象ではあるが、短い論理の連続、彫り(掘り?)の浅さ、と指摘されたことが気になった。記事を校正することや、このコラムを書くことが生活の比較的大きなウェートを占める中でのことであろうか、と思わされた。限られた文字数、行数の中で言葉を展開し事柄を伝えなくてはならないのが本紙の使命である。事柄を論理的に展開したり、言葉を費やし掘り下げ、メリハリをつけたりには自ずと限界がある。そもそも、そんなことは求められていないと言える。▼どのような言葉に触れてきたか、触れているか。激しい言葉か、優しい言葉なのか。怒りの言葉か、慰め、励ましの言葉なのか。これまで受けてきた言葉、今受けている言葉が語る言葉にも表れてくることがあるにちがいない。良い言葉に聞き続けなくては、と思う。教会を建て上げて行く言葉に聞き続け、語らなくては、と改めて思っている。

【4911号】▼宣教委員会▲ 宣教方策会議、青年大会について協議

 8月27〜28日、第2回宣教委員会が別府教会を会場に開催された。前回以降、全国教会婦人会連合委員長が改選され、横山ゆずり新委員長が陪席者として加わった。常議員会及び各委員会からの報告を受けた後、以下の議題を協議した。

 ①宣教方策会議に関する件。主題は「伝道推進と機構改定をめぐって−日本基督教団のこれから」と決定。この方策会議で教団の打ち出している「伝道推進と機構改定」の双方の整合性が明確になることが主題の意図である。教団伝道推進基本方針が神学的に位置づけられ、それに立脚して機構改定を考える筋道が、この方策会議で明確になることを期待して実施することを確認した。

 また、主題に対する各教区の見解をなるべく多く発言してもらうため教区報告は5教区に増やした。また、「教団と距離を置く」としている沖縄教区だが、宣教委員会としては参加を切に願っていることを伝えることとした。

 ②教会中高生・青年大会の件。伝道委員長、伝道推進室長、教育委員長の連名で提案された。「この大会は全教団的と言えないのではないか。担い手に偏りがある」との反対意見もあったが、採決の結果、賛成9名、反対1名で、第42総会期中の実施が承認された。委員会予算は30万円。実行委員には若手教職5名が推薦された。常議員会とのパイプ役等のためシニア世代のスーパーバイザーが必要であることが確認事項となった。

 ③「開拓伝道援助資金の実施要綱」改正に関する件。資金援助の条件に「経常収入600万円未満の教会・伝道所の申請に基づき適用。原則として事業総額5000万円を超えるものには適用しない」という条件を新たに定めたものを承認した。

 その他、別府野口教会、別府不老町教会を問安することができた。(田中かおる報)

【4911号】♦︎第2回 教師継続教育研修会♦ 「説教と牧会」をテーマとして

 第2回教師継続教育研修会が、8月20〜22日、ハートピア熱海にて開催された。テーマは「続・説教と牧会」とした。昨年と同じ主題を取り上げることを懸念する声もあったが大事なテーマでもあり、新たな講師を立て、プログラムにも工夫を加えることによって昨年にも劣らない非常に充実した研修会となった。

 講師の小島誠志氏(久万教会牧師)と中道基夫氏(関西学院神学部教授)には、それぞれの立場から大変豊かな講演をしてもらった。

 小島氏は、自身の説教者・牧会者として歩んできた体験を語り、実存のかかったその話に参加者一同、引き込まれるように熱心に聞き入った。中道氏は、実践神学担当教授として、神学部での豊かな知識に基づき牧会について歴史を辿り、牧会と説教を結び付ける終末的希望の物語としての聖書の全体性の回復と、それが個々人の物語と結ばれることが大事であると語った。

 各講演のあとに2回の分団協議の時を持ち、二日目午後にはパネルディスカッションの時を、夜には小島ゼミ、中道ゼミと分かれて講師と過ごす時間を充実して持った。また教師養成制度検討委員会の岡本知之氏(洛北教会牧師)と菅原力氏(新生教会牧師)には、それぞれ講演を受けてのレスポンスをしてもらった。二つの講演を掘り下げ、また説教と牧会についてのさらなる課題についても考える時となった。講演とゼミ、レスポンスもとても内容豊かで、参加者一同が貴重な学びと励ましを受けた。

 また三日間、計6回の礼拝は、他の説教者が語る御言葉に励まされ、自身の説教と牧会を見つめ直すよい機会となった。その他に全体会があり、現場での苦労を語り合い、出身神学校や教区の違いを越えて、互いに課題を共有することができた。参加者は30名、講師ほか全体で46名であった。(上原智加子報)

【4911号】♦︎全国キリスト教学校人権教育セミナー♦ 想像力をもとう

 第30回全国キリスト教学校人権教育セミナーが8月5〜7日、大阪クリスチャンセンターと大阪女学院中学校を会場に開催。主題「『想像力をもとう』−出会いから無関心・不寛容な時代を変える」。

 開会礼拝はカトリック大阪大司教区補佐司教ヨゼフ・アベイヤさんの安息日に手の萎えた人を癒した箇所からの説教。第二次世界大戦の反省から1948年に国際連合で採択された世界人権宣言に、聖霊の働きを感じたが、残念ながら現実は然に非ず。コロンビアの路上生活の子どもたち、アフリカの温暖化による環境難民、シリアでの爆撃による子どもたちの惨状。無関心、無行動はいけない。虐げられた人をイエスが真ん中に立たせて癒された、その問いかけに、どう関わっていくか思い巡らしたい、と語った。

 基調報告は、大阪女学院中高の解放教育の報告。

 二日目は大阪女学院中高のハンドベルの演奏に耳を傾け、祈りの時間を守って始まる。社会トークセッションは「人権教育これまでこれから」というテーマで、6名の若手・ベテランの教師から学校現場で格闘している生の声を聞き、牧会にも通じる癒しの言葉に励まされた。

 分科会は八つのグループが用意され、私は教団の在日韓国朝鮮人連帯特設委員としての出席だったため、「外国にルーツを持つ子どもたちと共に生きる」に参加。前日、炎天下のオプショナル・フィールドワーク「生野コリアンタウン」のコースで在日韓国朝鮮人に対するヘイトスピーチの暴力的な現場を収めたビデオが紹介された。そのためか、分科会担当者の「日本は今や完全に移民社会なのに、日本政府は移民政策をとっていない。米・加・英・仏各国は1万人から2万人の難民を受け入れてきたけれども日本はこの30年に500人」という言葉が胸にこたえた。最終日は聖書研究、派遣礼拝が行われ散会した。
(入 治彦報)

【4911号】♦︎カナダ青年研修ツアー♦ 《バンクーバー交流&研修ツアー》

歴史と現代の課題を実際に学ぶ

 8月18日から12日間、教団から7人の学生を迎え研修ツアーを行った。

 夏休み中の7、8月は、カナダの教会は日曜日の礼拝以外は活動休止で、青年たちもキャンプやボランティアに出かけているため、日本の青年たちが望んでいるこちらの青年たちとの交流は難しい。そのため、このツアーの三つの柱は、①先住民の文化と歴史に学ぶ、②日系カナダ人の歴史と移民の暮らしぶりに学ぶ、③ホームレスや低所得者層向けの奉仕活動は夏でも休みなく行われているため、カナダ合同教会の社会奉仕活動に学ぶ、となった。

 参加者は経験も関心も英語力も様々だったが、それぞれに学びの課題を持ち、訪問先での出会いを通して多くを感じ考え、日本社会と歴史、教会のあり方を見つめ直すよい機会となった。

 先住民の歴史と日系カナダ人の戦争中強制移動の歴史は、多民族多文化を受け入れ尊重し、誰もが平等な恩恵を受ける社会を目指しているカナダ史の汚点とも言える。多くの移民難民を受け入れてきたカナダもその成立は植民地支配に始まり、民族差別は今日もなお根深く残っている。先住民の歴史を追体験するエクササイズや先住民長老の体験談、ホームレスの街ダウンタウン東部の第一合同教会、及び旧日本人街に残る日本語学校への訪問と学びはそのようなカナダ社会の深い闇と向き合わせてくれた。

 また、郊外のラングレー合同教会を訪問し、地域密着型の奉仕活動の説明を受け、クロスローズ合同教会のコミュニティミールでの奉仕に参加し、地域共同体に奉仕する教会のあり方を、肌で感じることができた。

 最後に、ツアーを共に企画し、強い社会正義への信念を持って学生をリードしてくださったカナダ長老教会信徒、カイロス(社会正義を求めるキリスト教超教派NPO)ブリティッシュ・コロンビア代表のジャネット・マッキントッシュさんに深い感謝をささげたい。
(木原葉子報)

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