【4885号】伝道のともしび 日本基督教団に支えられて 坂口 慶行

 2011年3月11日の東日本大震災を学内のチャペルで行われていた卒業式の中で、私は迎えました。その同じ時期、水戸自由ヶ教会では礼拝堂の瓦が落ち、外壁のタイルが割れ、トイレの浄化槽にも被害を受けました。

 大宮教会の松下建築士の診断を受け、業者の見積もりを取り寄せ、関東教区の被災支援委員会より補修工事の資金援助を受け、また、教会内外の支援を受けて、12月に会堂屋根と内外壁の補修とトイレのリフォームが完了し、翌年1月22日復興感謝礼拝を捧げ、2月13日借入金返済を完了。

 新たに改装された会堂で、礼拝と聖礼典が実行され続けて参りました。小さな規模の教会ですが、力一杯、借入金(99万円)を直ぐに、返済されました。小さいなりにきちんと返済されました。

 水戸自由ヶ丘教会は1973年9月27日に、石坂幸雄牧師と10数名の信徒と共に水戸中央教会より、枝分かれした教会です。それから、37年間石坂牧師の牧会を受け、水戸市内の西部の伝道が成されました。自立した教会形成が成されて来ました。

 2010年4月西上信義牧師を迎え、町の灯台として、町中を照らす教会として歩み続けました。2015年4月坂口慶行教師が担任として赴任、同教師が2016年4月主任担任教師に就任。2017年7月22日西上信義牧師、9月23日石坂幸雄牧師を続けて天に送りました。

 水戸自由ヶ丘教会は聖書に基づき、小さいなりに、み言葉に従った教会形成を目指しております。2017年4月より、月一回近隣の高齢者が教会に集まって、軽い体操、歌声、お茶の時間を2時間に渡って、礼拝堂で楽しい時間を24~26名が教会堂に定期的に集まって参ります。一人で孤独に過ごす高齢者が教会に集まって、楽しい時間を過ごしています。

 その中から、教会に繋がる人が出ますように教会員の全体の祈りを持って1年間を過ごしました。今年3月その高齢者の一人で主日礼拝に出席する方が与えられました。94歳の男性で、キリスト教を勉強したいと主日礼拝に出ています。

 災害に遭って、教団・教区より支えられながら、主によって導かれて、教会としての歩みを続けられています。教会に働かれる主イエス・キリスト、聖霊を味わいつつ、主なる神に支えられ、教団・教区に支えられて、水戸の地で、み言葉をのべ伝え続けます。

 主にお力を頂いて。(関東教区・水戸自由ヶ丘牧師)

【4885号】日韓教会の移住民宣教、現状・展望・課題を協議

 第18回日・韓・在日教会国際シンポジウムが4月23~25日、韓国ソウルの基督教会館で行われた。この会は、1980年代に起こった指紋押捺拒否をめぐる運動を契機にして、この問題を日本・韓国・在日の教会の共同課題として取り組むために始められた国際シンポジウムで、韓国キリスト教協議会、NCC、外国人移住民基本法制定を求める全国基督教連絡協議会(外キ協)の共同主催で、3年に2回、韓国と日本で交互に行われ、今回で18回を数える。参加者は韓国側24名、日本側26名で超教派の集会であった。

 今回のテーマは「日韓教会の移住民宣教、現状と展望、そして課題」で、韓国では200万人、日本では250万人を超える移住民が社会の構成員として生きている現状に対して、和解と共生を使命とする教会はどのような働きをしているかを検証し課題を共有する集会であった。移住労働者に対する労働搾取や差別と嫌悪、国際結婚移住女性に対する性暴力、ヘイトスピーチ、ヘイトクライムの横行等、課題とすべき問題は山積している。今回両国の移住民宣教の現状が報告され、特に日本からは日本カトリック難民移住移動者委員会の松浦悟郎司教と大阪司教区で行われているシナピス(からし種)の働き、韓国カトリック教会の全州教区移住司牧局の働きなど、カトリック教会が展開している現実的で多方面にわたる働きを聞くことができた。移住民の状況は在日韓国人・朝鮮人差別の問題が中心であった時代から中国人が多くなった時代、そして現在はベトナム人の流入が最大になっている現状、急速に変化する現状からのチャレンジに対して教会がどのように有効な宣教の働きを展開しているかが問われている。

 会議は「私たちは、植民地主義、人種主義を乗り越え、ともに生かしあう社会と教会を形成するために、互いの課題と成果を共有するネットワーク作りを推進する」など6つの共同課題を宣言して終わった。 (秋山 徹報)

【4885号】人ひととき ロナルド・ジュリアンさん 海の羊飼いとして

 横浜に「海員宣教」という、日本基督教団で唯一の活動があります。その担い手が合同メソジスト教会(アメリカ)から派遣されたフィリピン人宣教師ロナルド・ジュリアンさんです。東京・練馬の自宅から車で通い、港に着く船の乗組員を訪ねる毎日。

 実は、日本の輸出入を下支えしている船員の多くがフィリピン人。祖国を遠く離れ、このインターネット・SNS時代にも家族との連絡がつきにくいまま、何カ月もかけて港にたどり着きます。

 その間に体調を崩したり、精神的に追い詰められる人もいますが、なかなか言い出せません。船が厳しい階級社会であることもありますが、IT時代の港湾作業は高度に合理化され、船の滞在時間が驚くほど短縮されているため、不調を訴えにくいのです。

 ジュリアンさんは、そんな船乗りたちに寄り添い、買い物から、家族への連絡や送金の手伝い、病院への送り迎えまで何でもします。行き詰った船員を職場放棄寸前で思い止まらせたり、自死した船員の葬儀に立ち会ったこともあります。

 妻のデボラさんも、現在NCCで難民・移動労働者の人権問題に関わる宣教師です。来日して15年。最初の10年は、デボラさんの宣教活動をロナルドさんが配偶者として支え、二人の息子の成長を見守ってきた元祖育メン。

 ところが、5年前のこと。神奈川教区が求めている海員宣教の宣教師にぜひ、と熱心に勧めてくれた人がいました。そして祈りのうちに、これに応じる思いが固まりました。本人いわく、「神様からつまみあげられて、ポンと置かれた」ように、横浜の港で自らの使命(mission)を見つけたジュリアンさんは、海をわたってきた寄留者に寄り添い、心身をすり減らす羊はいないかと探し出す、いわば「海の羊飼い」として、今日も船を訪ね歩いています。

1967年フィリピン生まれ。母国で建築士・Webデザイナーなどを経て、2013年10月より現職。

【4885号】御言葉に満たされて

 教団の「伝道推進基本方針」に触発され、教会の伝道委員会で新しい取り組みが始まった。“教会を御言葉で満たそう”というものである。「伝道力の危機」が指摘され、それを受けとめる中で、伝道の力と教会の使命を果たす力は御言葉にこそあると信じてのことである。だから特別なことは何もない。信徒が御言葉によって養われ、力を得、喜びに溢れて歩むことの中に神の御業が為されるとの基本に立ち、私たち自身が先ず御言葉をしっかりと頂き、その力に押し出されて、教え、宣ベ伝え、仕えるという教会の働きを担おうというものである。それ故に、これまで以上に御言葉に親しむ機会を作ろうと模索している。月間聖句を皆で静かに聴く機会を設けたり、信徒の愛唱聖句を伝道の具体的な場面で用いられるように工夫したり、受洗記念日のカードを御言葉中心のものにしたり、「伝道への招き」と題する小文を牧師が記して隔月に配布し、具体的な事柄と共に関連の御言葉を多く示したりである。因みに第一回は『伝道は祈りに始まり、祈りに至る』であった。これを皆が週日に読み、第3主日の礼拝で信徒が伝道への祈りを献げている。積み重ねの中で、御言葉に親しみ、信仰の喜びと伝道への意欲が高まれば幸いである。御言葉を聴く喜びは礼拝を中心とし、生活に広がる。礼拝が最も大きな喜びであることを大切にして、神の業に与りたい。 (教団総会副議長 佐々木美知夫)

【4884号】2018年度教区総会報告3 教会・教区・教団の諸課題を議論

教団総会議員選出せず、04年以来連続8回

沖縄教区

 第78回沖縄教区総会は、5月27・28両日、沖縄キリスト教センターで、開会時、議員42名中37名が出席して開催された。沖縄教区は、03年以来、教団問安使を拒否しているが、石橋秀雄教団総会議長、秋山徹総幹事が、総会を傍聴した。

平良修議長は、5頁にわたる議長報告で、「この1年間、各地で学習協議会を7回開催したが、教区内には、『当分の間、教団との間に距離を置く』方針に、割れ目が生じており、反発・非協力の幾つかの教会を問安した。対話の道が開かれたことは嬉しいことで、今後、更に切り開いて行かねばならないと、覚悟している。牧師不足は深刻で、28教会・伝道所中、無牧・代務は6カ所に及び、信徒伝道者の養成は、真剣な課題」と報告した。

三役選挙で、平良修議長(うふざと伝道所代務)が再選。平良議長は、「選挙結果を確かに受けとめた。責任を果たして行く覚悟だが、選んだ人の責任もあり、共同作業だと思っている」と語った。副議長に石川栄喜議員(石川)、正副議長協議で羽柴禎議員(名護伝道所)が書記と、三役中2名が新たに選ばれた。

今総会では、新たに幹事職を新設したが、平良議長は、その理由について、「教区三役引き継ぎの課題を果たすため」と語り、「清算法人沖縄キリスト教団の法的処理問題が、そのまま残っており、幹事にはその仕事を任せたい」と、その一例を挙げた。初代幹事には、伊波美智子前書記(宜野湾伝道所)が選任された。

10月の教団総会議員選出議案は、審議に付され、冒頭、「距離を置いて15年。もう選出しても良いのではないか」との意見が信徒議員から出たが、議論が続かず、挙手投票の結果、否決され、沖縄教区は、04年以来、連続8回、教団総会議員を選出しなかった。

「距離を置く」状態は、まだ続くことになったが、2日目午前、退出する石橋秀雄教団議長を、平良修議長が呼び止めて握手し、議場の拍手を浴びる一幕もあった。

2日目の財務報告で、外間永二委員長は、「18年度予算案は、前年度比100万円増の1600万円を計上してあるが、教区財政は逼迫した状況にある。謝儀基準は20年前のを使っており、かつて1300人を数えた現住陪餐会員は467人となった」と、教区の経済的苦境を訴えた。

常置委員選挙結果
【教職】具志堅篤(読谷)、芳澤信(真和志)

【信徒】玉城凉子(兼次)、外間永二(平良川)、吉川幾子(うふざと)、徳門米子(与勝)
(永井清陽報)

 

議長報告、一部削除して承認

関東教区

 第68回関東教区総会が5月23~24日、大宮ソニックシティ・小ホールで、開会時議員268名中188名の出席で開催された。

今総会では、北本教会の阿部洋治教師招聘についての議長報告に対する審議に時間を割いた。

冒頭、組織会前、教区三役が議案報告書の送付が遅くなったことを詫びた。「緊急の場合以外は10日前に手元に届くように」との規則に違反すると指摘し、説明を求める意見があった。東野尚志議長は「議長報告の文言を整え、了解を得るのに時間がかかった」と告げた。

議長報告の中で、東野議長は、「阿部教師は、教団での身分は補教師であるが、教団紛争期に福音主義教会連合(福連)の按手を受けており、当該按手が教団において認められるよう求めていく」と述べた。

補足して経過を説明し、「按手が認められることを北本教会から教団議長に願い出たところ、教師検定規則第10条に則って申請するよう勧めがあり、教会と阿部教師は、その方法で正教師となることを求めて行く決断をした。再按手については教師検定委員会の審査を待つ」と述べた。

報告に対し、「福連の按手は教会性がある按手礼として認めることは出来ない」、「教区議長報告に、福連議長の立場を持ち出すべきでない」、「教団は福連の按手を認めない見解を出しており、正規の手続きを経るべき」等の意見があった。

東野議長は、「信仰告白が曖昧にされ、教憲に違反する仕方で教団の試験が行われた時代に、教規に違反する形で連合の試験が行われた。歴史的背景を正しく理解しなければならない」と述べた。

審議の中で、議長報告は、総会前の常置委員会では結論が得られず、臨時常任常置委員会で受け止めた上で、総会に提案されたとの経緯が説明された。

報告承認に至らず、一日目終了後に、臨時常置委員会を開き、翌日、議長報告を再提案することとなった。二日目、北本教会と阿部教師の按手についての部分は現在進行形で動いており、削除するとの報告があった。

「今回の件が教憲教規違反であることを確認し、撤回、謝罪するということなのか」、「議案報告書の送付が遅れ、審議権を侵害したことの責任をどう取るのか」等の問いがあり、東野議長は、「常置委員会の共通の理解のもとで出されていないということで削除した。課題と取り組み、解決するという形で責任を取って行く」と述べた。170名中134名賛成で議長報告を承認した。

委員会の整理・統廃合、常設・特設の種別変更、名称変更の議案を審議し、意見を踏まえて進めて行くことを確認し、常置委員会に付託した。

教団総会議員選挙において半数連記を求める議案が出された。無記名投票の結果、207名中賛成93名で否決された。

教団総会議員選挙結果
【教職】熊江秀一(大宮)、福島純雄(筑波学園)、小池正造(東新潟)、栗原清(武蔵豊岡)、東野尚志(聖学院)、木村太郎(宇都宮)、田中かおる(安行)、村田元(群馬町)、佐野明子(塩谷一粒)、疋田國磨呂(本庄)、石橋秀雄(越谷)、島田進(日立)、飯塚拓也(竜ヶ崎)、小林眞(岩槻)

【信徒】半田香代子(原市)、菊地愛(東中通)、金刺英雄(上尾合同)、豊川昭夫(越谷)、國吉常喜與(宇都宮上町)、佐久間文雄(志木)、大熊眞弓(東京聖書学校吉川)、高崎道子(鹿沼)、勝野奉幸(大宮)、山川秀人(聖学院)、中松聖美(武蔵豊岡)、滝川英子(七里)、富永研司(日立)、玉井幸治(筑波学園)
(嶋田恵悟報)

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