【4907号】♦ブリュッセルとケルン、宣教師問安報告♦ 日本を離れた地で 日本語で御言葉に与るために

 6月4日から8日の日程で、ベルギー・ブリュッセルに派遣されている川上寧宣教師・真咲宣教師とドイツ・ケルンに派遣されている佐々木良子宣教師を訪ね、宣教報告を受け、共に祈る時を与えられた。実質、問安のために動けたのは諸般の事情で中二日間だけという慌ただしいスケジュールだったが、ベルギーとドイツの二カ国を訪ねることができた。

 5日午後はケルンで佐々木宣教師に会い、現在は退院後の健康も支えられ、教会員だけでなく、ケルン在住の日本人とも良い関係を築きつつ、伝道の可能性を探り、家庭集会をはじめ、様々な取り組みを行っている報告を受けた。

 川上両宣教師には、5、6日に会い、主日礼拝のために借りている教会や牧師宅を案内してもらい、現地での宣教活動についての報告や今後の抱負等を聞いた。

 ケルン、ブリュッセルとも、転勤等のため教会員の出入りが多く、日本語教会の群れも小さく、厳しい状況を抱えている。それでも日本を離れた地だからこそ日本語で信仰生活を守り、御言葉に与りたいと願う人々がいる。宣教師たちの働きを覚え祈ってもらいたい。

(西之園路子報/世界宣教委員長)

【4907号】人ひととき 小野寺由美さん 確かなものにより頼み

 小野寺さんの自宅は石巻山城町教会の真向かいにある。幼い頃は牧師館で英語を教わったり、教会の庭でよく遊んでいた。しかしその後、教会とは疎遠になった。「わざとのように知らん顔をしていた」という。中学卒業後、付属高校から東京音楽大学に進み、ピアノを学んだ。卒業後は石巻に戻り、子どもたちにピアノを教えていた。

 2011年東日本大震災が起きた。ちょうど数年前に夫の剛さんと共に海の近くでコンビニ店を始めたばかりだった。激しい揺れの直後に大津波警報が発令され、剛さんに促されて、自宅にいた母親の様子を見に一人で自宅へ戻った。その間に津波が襲い、剛さんは津波に巻き込まれて天に召された。由美さん自身も自宅から店に戻る途中に車と共に津波に巻き込まれ、ギリギリのところで脱出した。

 そのような中、再び山城町教会との接点が与えられた。教会が全国から届けられた支援物資を、近隣の人々に配布していたのである。それを機に数十年ぶりに教会に足を踏み入れ、その後、教会員でもあった知人の勧めもあり、礼拝に出席するようになった。

 震災から約2年後、最愛の母セツさんを天に送り、葬儀は教会で行った。その年のペンテコステに受洗。震災により、愛する家族をたて続けに失った経験の中で、「確かなものにより頼んで生きていくほかない」という確信が与えられた。

 受洗後は音楽の賜物を用い、礼拝の奏楽者として神さまに仕えている。小野寺さんはキリスト者となった喜びをこう語ってくれた。「夫も母親も失って一人になってしまった。しかし今、自分は一人ではないという心強さがある。主イエスが共にいてくださる。そして、神の家族が与えられている」。今は、この喜びに生きている。

2013年のペンテコステに受洗。奏楽者として奉仕をしている。石巻山城町教会員。

【4907号】曼殊沙華

 各教区の総会が終わり、7月常議員会が終わって、教団の歩みが「祈ろう、伝えよう、献げよう」の伝道基本方針の具体的展開と機構改定の素案づくり、実現に向かって大きく前進を始めました。事務局、出版局の仕事もこの働きに心あわせて忙しくなります。

 そんな中で、先日より総幹事室に一枚の絵が加わることになりました。宮崎県の飫肥教会の最年長(105歳)の教会員・西北羽つ衣さんの描かれた曼殊沙華の絵です。「信徒の友」の今年2月号「ここに教会がある」欄の「飫肥教会−小さな教会の元気な働き」のために取材に行った出版局職員が帰りに絵をいただいて送られてきたものです。絵に合う額装をして総幹事室を彩る仲間に加えたのです。西北さんは「75歳で絵を描き始め、日展、二科展にも入選歴のあるプロの画家だ」と「信徒の友」にも紹介されていますが、「高齢ゆえに教会に行けるのは年に数回だが、教会が大好き」と言っておられる方とのこと。

 贈られた絵は黄色の曼殊沙華数本が画面いっぱいに花を広げてそれぞれ満開の花が上からの光に向かって、笑うように、歌うように、踊るように描かれており、こぞって神を賛美しているどこか自然の世界の片隅で喜びの礼拝が行われている姿を思わせます。総幹事室を訪れる日本と世界の人たちを、この絵の心とともにお迎えしたいと思います。(教団総幹事 秋山 徹)

【4905・06号】2019年度 教区総会報告3 16教区総会を終える 東北・西東京・沖縄・関東・東海・東中国

東日本大震災「被災者支援センター・エマオ」終了を報告

東北教区

 第74回東北教区総会は5月28日から29日、仙台青葉荘教会にて議員152名中130名が出席して行なわれた。

 開会礼拝の後、1名の准允式が執行され、議場は感謝に満たされた。その後、小西望議長は、総会資料の「第74回東北教区総会を迎えるにあたって」を読みあげ、その中で「昨年の第73回総会において『教会救援復興委員会』ならびに『被災者支援センター・エマオ』を2019年3月まで継続、『放射能問題支援対策室・いずみ』は2024年3月まで継続することを協議しました。これに沿い、『被災者支援センター・エマオ』は去る3月末をもってその働きを閉じました。関わられたボランティアは9100人以上、連なった方々はその何倍にもなります。主の導きと多くの支えに感謝します。今後は宣教部の中に『東日本大震災支援小委員会』を置き、必要な情報交換を行っていくこととしました。放射能被災によって立ち入り制限がなされたエリア内の2伝道所の内、小高伝道所は9月開催の協議会を経て1月より月に一度の礼拝を再開しました。健康被害に留意しつつ、諸教会の教師・信徒が通うという形です。いっぽう、福島第一原発に一番近い浪江伝道所の活動開始のめどは立っていません。ねばり強く放射能汚染の課題に向き合わねばなりません」と述べた。

 総会では、2018年度活動報告・決算、2019年度の活動計画案・予算案、鏡石伝道所廃止議案、東日本大震災議案等の議案が審議され、各議案が原案通り承認、可決された。

 また議事の中で教区三役と常置委員の各選挙が行われ、小西議長に代わり保科隆議長(福島)、保科副議長に代わり関川祐一郎副議長(石巻山城町)を選出。長尾厚志書記(仙台ホサナ)が再選された。

常置委員選挙結果
【教職】小西望(仙台北)、片岡謁也(若松栄町)、布田秀治(いずみ愛泉)

【信徒】髙橋嘉男(名取)、鎌田仁美(涌谷)、森睦(天童)

(長尾厚志報)

 

「礼拝宣教研究室」を常置委員会のもとに設置

西東京教区

 5月26・27日、国分寺教会にて第40回総会が開催された。開会時の出席議員は199名中148名であった。

 開会礼拝、組織会を経て按手礼式・准允式が行われ、正教師1名と補教師4名が立てられた。

 「教区総会議長報告」において願念望議長は、教区全体の受洗者と夕礼拝出席者が増加したこと、立川開拓伝道が進展し「立川からしだね伝道所」の主日朝礼拝の出席者が夕礼拝を度々上回るようになったこと、北海道胆振東部地震に際してSCF主事らが速やかに西東京教区からの支援物資を届けるなど北海教区との宣教協約が具体化していること、などを報告した。

 三役選挙では願念議長(国分寺)と岩田昌路副議長(狛江)が再選。書記には、正副議長の推薦で衛藤満彦書記(玉川)が新たに選出された。

 久世そらち教団副議長による教団問安使挨拶への質疑では「伝道推進基本方針と教団機構改革という性質の異なる事柄を抱き合わせで扱うのはなぜか」という質問に対して、久世副議長は「この方針に資する機構改革を行う必要がある」と答えた。

 ほかには、教団が沖縄教区との関係回復を進めることについて信仰告白による一致という観点からこれを不安視する声や、論文捏造で教団関係学校を懲戒免職になった教師への教団としての取り扱いを質す意見も出た。

 本総会で最も時間をかけて審議されたのが、教区機構・組織の再編と付随する教区規則の変更に関する事柄であった。これは2年にわたり常置委員会において、プロジェクトチームを設置して検討を重ねてきたものだ。中でも大きなものとして常設委員会の一つ「礼拝宣教研究委員会」を廃止。代わって「礼拝宣教研究室」を常置委員会のもとに置くことが挙げられる。これによって組織のスリム化を図ると共に、礼拝と宣教の課題に専門的に取り組む部署が常置委員会に直結した形で設置されることになる。これで現行、礼拝宣教研究委員会の「礼拝と宣教の研究」という機能がより教区の働きに仕えるものとなり、教区もより深く礼拝と宣教の課題に関われると提案の理由が説明された。

 これに対して「常設委員会として残すべき」と現行委員会の廃止に反対する意見や、各個教会の礼拝や伝道への教区の影響力が強まるのではと懸念する声も出たが、採決の結果、圧倒的多数の賛成で可決された。

常置委員選挙結果(半数改選)
【教職】菅原力(新生)、七條真明(高井戸)、岡村恒(高幡)

【信徒】内堀怜子(相愛)、中川義幸(阿佐ヶ谷)、寺山正一(小金井緑町)

(米山恭平報)

【4905・06号】荒野の声

 幼稚園のクラスルームで水槽に亀を飼っている。10年以上飼われている。教師たち、代々の園児たちが世話をして、水をきれいにしてやり、時には園庭で甲羅干しをさせて、餌やりを欠かさない。元気に水槽の我が家で暮している。▼日曜日の朝、教会学校の準備のためクラスルームのカーテンを開けに行くと、亀は水槽に体をぶつけて自己主張をする。ここにいる、餌がほしいというアピールなのだ。他のときにはねだることはないのに、よくわかるものだと感心する。2、3日餌がなくても大丈夫と教師たちは言うのだか、求められると無視もできない。春から冬がはじまるまで、日曜日の朝の餌やりを牧師がしている。▼時間が来ると日曜日欠かすことなく礼拝を献げる者たちが準備し教会に集ってくる。聖霊が教会に降臨して以降、途切れることなく続いている礼拝の連続、参加した者たちの数、気が遠くなる営みだ。この伝統の中の一人としてあることの畏れと喜びを改めて思う。▼主は、時間どおりに給仕する忠実で賢い僕を求めておいでだ。主の求めにわたしたちの奉仕が応じるものであるように、人々の必要を満たすものであるようにと願う。

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