【4916号】♦千葉支区TCUキャンパスツアー♦ 魅力的な教会となるために

 11月2日、東京教区千葉支区主催で、東京基督教大学(TCU)キャンパスツアーが開催された。ツアーの副題として「魅力的な教会となるために」と題され、特に次世代の若い信徒をどのように教会へ繋げていくかを意識する会となった。

 この会は、日本基督教団の伝道資金を用いる会で、千葉支区としては伝道資金を用いた3回目の会である。また、TCUは千葉支区内にある福音派の神学校であり、千葉支区の伝道の視点が、他教派との協働という視点を持ち合わせていることを表すものでもあり、そのようなプログラムに伝道資金が用いられる意義は大きいだろう。

 参加者総数は、16教会、71人であった。

 プログラムはまずTCU教授である岡村直樹氏による「青年へのミニストリーと宣教のビジョン」と題された講演から。日本基督教団の、教区青年担当者会でも講演の経験がある講師である。「若者が、つい心を開きたくなる教会の大人の特徴は何ですか?」という問いから、「それは、真の笑顔で、人の話をしっかり聞き、筋の通った生き方をしている人だ」と説き、逆に、「若者が心を閉じる教会の大人の特徴」として、「裏表があり、上から目線で自分の話ばかりし、馴れ馴れし過ぎる距離感でアドバイスしかしない人だ」と説いた。参加者から苦笑いが多く聞かれた講演であった。

 その後、学食で昼食を皆で食し、TCUの学生の案内で校内を見学した。

 見学後はTCU教会音楽主任の宇内千春氏によるオルガンコンサート、TCU神学生二人と千葉支区青年一人からの証しを通し、生の青年の声に耳を傾けた。

 最後に、日本基督教団出身の山口陽一TCU学長から、「教団出身者であり、現在は他教派にあるものとして、ようやくこのような時を迎えることができ感謝である」との挨拶を受け会は閉じられた。

(小林信人報)

【4916号】人ひととき 鈴木由味子さん 弱さという賜物

 「生まれてからずっと神様に導かれてきたと気付いたんです」。そう受洗のきっかけを振り返った通り、幼いときからキリスト教が近くにあった。教会幼稚園、教会学校、ミッション系の高校、短大と過ごした。卒業後は教会付属幼稚園の先生に。結婚後退職し、夫の駐在先バンコクへ同行。そこで、以前勤めていた幼稚園を運営する教会の事務員と偶然再会。日本人宣教師の開く集会に誘われて通った。異国の地での生活、特に出産と子育てに孤独を感じたが、集会の人々が支えてくれた。しかし信仰には至らなかった。

 帰国後、今度は夫が単身で海外へ。3人の子供を抱え、夫の両親と隣同士の生活に。慣れない環境で家族を守るため、良い母親であろうと目の前の課題を必死にこなした。苦しくても我慢すれば報われる日が来ると信じ、自分の思いに蓋をした。でも誰も認めてくれない。そればかりか乳がんも患った。空しかった。周りへの恨みが募った。誰かに救ってもらいたい、生まれ変わりたいと願った。

 ある日曜日、背中を押されるように学生時代の聖書と讃美歌を手に近所の教会へ。初めて聞く説教は、まるで自分のことを知られていると思うくらい心に刺さった。そのとき、ずっと神に導かれてきたことに気付き嬉しかった。それなのに背を向けてきたことを悔い、これからは主に従っていこうと決心。1ヶ月ほどで受洗した。見えるものが全て明るくなった。

 それから11年。現在は役員、奏楽者、CS教師を務める。「弱さという賜物を感じます」と鈴木さんは語る。弱い自分だからこそ、用いられる喜びを強く感じるという。

 今の願いは家族の救い。自分が日曜日に礼拝を欠かさず守る姿が、証しとして用いられればと祈っている。

東京都生まれ。東洋英和女学院女子短期大学保育科卒業。広尾教会員。会計担当役員を務める。

【4916号】福音の インフルエンサー

 SNSによって情報を発信し、その影響力の大きい人物を「インフルエンサー」と呼んでいる。最近、新人採用において、SNSのフォロワーが一定数を越えているといった条件を満たしているインフルエンサーのための「インフルエンサー採用枠」を取り入れた企業が増えているとのニュースがあった。

 さて、キリスト教史における「福音のインフルエンサー」と言えば、まずパウロではないだろうか。彼は、「この男は疫病のような人間」(使徒24・5)と恐れられるほど福音宣教の感染力…ではなく影響力を持っていたということである。

 そのような働きは、16世紀の宗教改革者たちにおいてもそうであったし、明治期に来日した宣教師たちの信仰に立脚した教育、医療、福祉等々の各分野における先駆的な働きにおいてもそうであったと思う。

 以前、ある牧師が、「我々牧師は、パウロのように外に出かけて行って福音を宣べ伝え、出会った一人ひとりの心の内に信仰の炎を燃やす“火点(つ)け役”であるべきなのに、教会内の様々な問題の対応に追われる“火消し役”になっていることが多いんだよなぁ…」と嘆いていた。

 日本伝道の推進のために、信徒と教師一人ひとりが、それぞれの置かれた場で、また、遣わされた地で、福音のインフルエンサーとして活躍するものでありたい。(教団総会書記 雲然俊美)

【4915号】母国語で福音を聞く恵み 在外宣教師活動報告

移住地で受け継がれた信仰

ピラポ自由メソジスト教会  パラグアイ

 2019年5月に、パラグアイのピラポ移住地のピラポ自由メソジスト教会に赴任しました。2015年に知花スガ子宣教師が神様の導きによってこの教会の信徒と劇的な出会いをし、40年間ほぼ無牧だった教会に常駐の牧師として遣わされました。知花牧師は4年の間に土地を購入して新会堂を建築しました。その後任として着任し、6月23日にパラグアイ各地とブラジルからの参列者35人を与えられて、喜びの献堂式を執り行いました。

 ピラポ移住地は、1960年8月2日から入植が始まり、別の移住地から移ってきたJICA職員でキリスト教徒の酒井夫妻が教会を建てて礼拝を始めました。自由メソジスト教団からエンカルナシオン教会に派遣された塚本登牧師が、ピラポ教会で毎月礼拝を献げるようになりました。塚本牧師は長くパラグアイにいて多くの日本人移住者に授洗し、最盛期にはピラポ教会に20名近い信徒がいたそうです。1980年代半ばに塚本牧師が去った後、様々な教派の牧師が巡回して牧会しました。

 1990年代にJICAがパラグアイから撤退したとき、教会の土地はJICA所有で宗教団体に寄贈できず、ピラポ市に移譲されました。建物はそれまで通り使用可との約束でしたが、やがて使用が困難になって、23KM地区の旧小学校寄宿舎を借りて礼拝をするようになりました。知花牧師が出会ったときには、教会員は数名でしたが、その方々は毎週日曜日に集まって、礼拝説教のテープを聞いていました。

 現在の礼拝出席者は5名です。ピラポ移住地は人口移動が少なく、人間関係も固定化しているため、これまで何十年も付き合ってきた人を急に教会に誘うことは大変難しい状況があります。また、日曜日に日本人会の行事があることも多く、付き合いがあるので教会員も参加します。

 パラグアイには自由メソジストの日系教会が3つあり、首都アスンシオンの日系自由メソジスト教会がブラジル自由メソジスト教団日系年会パラグアイ支部の法人化手続きをしています。しかしピラポ教会の信徒はブラジルの教会への所属に抵抗感があり、単立のプロテスタント教会として新しい一歩を踏み出そうとしています。そのための法人化手続きが今後の課題です。

 また、イグアス移住地にも信徒がおり、信徒の家の離れで礼拝を守っていましたが、10年以上前にこの方が帰国してからは場所もなく、集会もなくなりました。ここでも9月から礼拝を守ることにしました。ピラポからはバスで3時間以上かかるため、昼頃着いて一緒に食事をしてから礼拝を守り、お茶を飲みながら交わりをしました。その晩は宿泊したので夕食も一緒にしました。これから毎月礼拝を守る予定で、クリスマスやイースターにはピラポ教会で一緒に礼拝と聖餐をしたいと願っています。どうぞ覚えてお祈りください。

(江原有輝子報/ピラポ自由メソジスト教会牧師)

 

現地のコミュニティと連携して

ユニオン日本語教会  アメリカ

 ユニオン日本語教会はニューヨーク州スカースデールにある日本語教会です。1989年9月、日本語による福音宣教を始め、今年9月に創立30周年を迎えました。創立以来ヒッチコック長老派教会に礼拝する場所を提供してもらい活動を続けています。

 ニューヨークには多くの在留邦人が住んでいます。現在でも多くの日系企業が進出しています。しかし、ひとたび国境を越えれば、そこはアメリカです。別の言葉が話され、別の文化があります。言葉や生活習慣の異なる社会の中で暮らしていると、日々の緊張感からいつの間にか疲労が蓄積しています。また同じ言語や文化に生まれ育った者にしか分からない苦労もあります。

 そのような信仰者たちが教会に集まって主の食卓を囲み、母国語で語られる福音を聞くことのできる主の日の礼拝は、み恵みに満ちた特別なひと時です。

 アメリカの教会の伝道はアウトリーチと呼ばれています。外に向かって大きく手を差し伸べる、という意味の言葉です。人びとを教会に招くだけでなく、こちらから積極的に出て行って人びとに福音を伝えています。

 具体的には地域社会への奉仕活動のことで、ユニオン日本語教会でも現地のコミュニティと連携して様々なアウトリーチ活動を行っています。「絵本の会」(子供のための英語絵本読み聞かせの会)、「リビングインアメリカ」(大人のための英会話教室)、「スープキッチン」、これらに加えて年4回、「ワークショップ@ユニオン」を開いています。これは季節のクラフトづくりの会で、世界の様々な国や地域出身の方が参加している国際色豊かなプログラムです。この秋からは教育相談ワークショップを始めました。日本からの子供たちが現地の学校に適応して楽しく過ごせるよう、お手伝いできればと考えています。

 このように、慣れない文化や言葉の違いのため、異国の地にあって周囲とのつながりが持てず、孤独感を味わっている方々に、人とつながり、現地のコミュニティにつながれるような交わりの場を提供するのも教会の大切な活動の一つです。地域の方々にも広く開かれたアウトリーチ活動を通して、ニューヨークで日本語による宣教活動をすることを多くの人に理解してもらい、これからも地域の人びとに愛され、信頼してもらえる教会に成長できればと願っています。

 ユニオン日本語教会に与えられている大切な役割はアメリカと日本の教会の橋渡しをすることです。日本基督教団と宣教協約を結んでいるアメリカの諸教会との相互理解の促進と関係強化のために、今後ともわたしたちの教会が用いられたらと願っています。

(上田容功報/ユニオン日本語教会牧師)

【4915号】荒野の声

 高御座に立つ「天皇陛下」に、民意によって選ばれた行政府の長が「万歳」三唱。多くの人が「すばらしい文化」と誉めそやす。その意味を問い、消極的な意見を述べようものなら、無知蒙昧なやからと嘲笑される。▼ある国の衣服が大好きな王に、いかさま機織り師たちが、自分の位にふさわしくない者や馬鹿者には見えない布で造ったという実際には無い服を着せる。大臣や役人、そして王自身も見えないことを公に出来ず、感服したふりをする。服をお披露目するべく町を行進すると、民も素晴らしさを称賛する。子どもだけが、その姿の滑稽さに気付き、裸であることを指摘した。▼多くの人に親しまれて来たハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『裸の王様』は、人間によって造られる権威の本質を描いているのではないか。▼荒野の旅を終えて定住生活を始めた民は、王を立てることを求めた。人間の国を立てようとする時、その権威を体現する王が必要になるのかもしれない。しかし、神に従うダニエルを陥れるために、王の力が利用されたように、それは時に乱用される。▼改めて、子どものように神の国を受け入れる者とされたい。

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