【4863号】2017年度教区総会報告2

奥羽教区

機構改革による削減予算可決

第72回奥羽教区総会が5月23日~24日、奥羽キリスト教センターで、開会時正議員114名中102名の出席で行われた。
議長報告において、邑原宗男議長が6頁にわたる報告文を約30分かけて朗読。冒頭、江刺教会が献堂式を行い、教区内被災教会礼拝堂・牧師館の再建事業は一応完了したことを感謝と共に報告した。また、教区に関しては、11月に開催された臨時総会で機構改革を可決し、今年度から実施すること、昨年度の総会で可決された「安全保障関連法の廃止を求め、憲法『改正』に反対する声明」に基づき、議長名で「安全保障関連法による自衛隊の南スーダン派遣閣議決定及びそれに基づく派遣への抗議」を採択し、安倍晋三内閣総理大臣、稲田朋美防衛大臣に送付したこと等を報告した。
機構改革においては、教師常置委員を1名減らし3名とした他、5つの常設委員会(伝道、社会、教育、教師、財務)を廃止し、3つの部(宣教・財務・教師)を設置し、人員を削減している。
今総会で最も時間を割いて協議された「内心の自由を奪う『テロ等準備罪』を新設する組織犯罪処罰法改正案(共謀罪)に反対する声明に関する件」は、提案された声明文に対し、「平易に語り掛ける文章に」、「ホーリネスの弾圧のことを明言すべき」等、様々な意見が述べられた。総務・宣教審査委員会の審議を経て文面が練り直され、「中高生にもわかる版」と合わせて可決された。
教団問安使挨拶では石橋秀雄教団議長が挨拶文を朗読。質疑応答では、「報告には地方伝道についての視点が欠落している」、「教団総会議員の削減等を検討すべき」、「沖縄教区からの反応を待つだけでなく姿勢を示すことによって話し合いが進む」、「教団総会議案をことごとく否決、廃案としているが、選挙制度の改革を考えるべき」等、多岐にわたる質問、要望が出され、石橋議長はそれぞれ丁寧に応じた。
「2017年度経常会計予算案・負担金割当案」では、対前年度20万円減の負担金割当案が承認された他、機構改革により約51万円の支出を削減した上で、開拓伝道資金会計から40万円を繰り入れる予算案を可決した。
教勢低下の影響が避けられない中、協議において、小規模教会存続のため、一人の牧師が複数の教会を巡るサーキット形式の伝道牧会や、信徒・信徒伝道者の働きのバックアップが提言された他、実態調査に基づいて負担金を検討し、かつ前向きに財政を考えてほしいとの要望が出された。
三役選挙結果
【議長】邑原宗男(江刺)、【副議長】村岡博史(弘前)、【書記】松浦裕介(下ノ橋)
常置委員選挙結果
【教職】雲然俊美(秋田桜)、飯田敏勝(大曲)、白戸清(野辺地)
【信徒】鈴木務(秋田高陽)、久保征紀(奥中山)、宮腰桂子(鷹巣)
(嶋田恵悟報)

西中国教区

機構改正提案再延期を報告

第66回西中国教区総会が5月16日、17日、湯田温泉・カリエンテ山口にて開催された。出席議員は開会時121名中110名だった。
今総会は、議長総括・常置委員会報告において、議長総括、岩国基地問題、中長期財政計画についての報告を、2日間の議事全体に分散させて時間を用い丁寧な質疑、議論を行った。
議長総括では小畑太作議長が「審議開始から9年を経ている教区機構改正提案を2016年教区総会で1年延期した。主たる理由は教団事務局との法的調整が遅々として進まないことだった。しかし、16年度も教団事務局からの回答が甚だしく遅延し調整が進まず、この度も提案にこぎ着けることができなかった」と提案を再延期したことを報告。「17年度は調整を迅速に為されるよう常議員会等、より公的な対応を求める」とした。
岩国基地報告で大川清議員(基地問題特別委員、岩国)は、米軍の配備・移転に伴う基地の拡張・強化の現状を報告。基地を戦争の拠点としてはならないことを訴えた。
栗原通了財務委員長(福山東)が中長期財政計画検討報告をした。教会員年齢構成、2012年から2016年までの現住陪餐会員数、献金額の推移、2020年までの同推定を報告。会員数、献金額とも年平均約2~3%の漸減傾向が続いている。「一教会に一牧師で教会が成り立つのは理想であるが、今後は複数の教会が協力して、教区謝儀基準以上を確保し牧師を支える体制を整えて行く」ことが必要とした。
2016年度には教区事務職員採用に対応できるよう運営資金より300万円を繰入れ予算立てしたが、採用はなかった。2017年度は事務所機能充実を見越した予算編成とし、前年度繰入金を差引いた実績比、約300万円増額の2954万円の予算案を可決した。
議員提案として、教区内で起った性差別的な表現について「差別である」との訴えを受け止め、性差別を無くすための具体的な取組みを行う議案が、議論の末、常置委員会付託とする修正によって可決した。2015年8月6日に行われた集会案内チラシの講師肩書に性差別的表現があったとの指摘から、集会の実行委員会、分区が学びを深めてきたことを教区全体の課題として共有することを提案した。提案は何が差別的な表現であったかを一切明らかにしなかったが、議場には具体的な報告なしに何を決議するのかわからないとの意見が多くあった。
議事冒頭では1名の准允式を行い新しい教師を立てた。
三役選挙結果
【議長】小畑太作(宇部緑橋)、【副議長】西嶋佳弘(広島牛田)、【書記】鎌野真(福山延広)
常置委員選挙結果
【教職】小林克哉(呉平安)、大川清(岩国)、武田真治(広島)
【信徒】島村眞知子(広島牛田)、栗原通了(福山東)、土井桂子(廿日市)
(新報編集部報)

東海教区

新議長、御言葉に堅く立つことを強調

第101回東海教区総会が5月23日から24日、教区南信分区の運営により池の平ホテル(長野県茅野市)にて開催された。開会礼拝では松木田博議長による説教「その名は万軍の主」が語られ、聖餐式が執行された。開会時の出席議員は総議員数206名中156名だった。
組織と日程案承認後の議長報告で、松木田議長は教区財政や謝儀互助について触れると共に、『教団信仰告白』に学んで伝道の基礎固めをめざす「東海教区五カ年計画」の1年目として、教区各部及び分区が2016年度主題「公の礼拝を守る教会」を掲げて充実した集会を持ったことを告げた。また2期4年の議長在任中、主と教区に支えられたことへの感謝を献げて報告を締めくくった。
議長報告後、23日は夜9時まで選挙を中心に議事が進行した。東海教区規則は内規第2条で連続三選の禁止を定めている。今総会では松木田議長と宮本義弘副議長がこの条項に触れていた。まず行われた議長選挙では、宮本義弘牧師(沼津)が1回目の投票で議長に選出された。新議長は挨拶で「御言葉が響き合う教区に」と呼びかけ、「各部委員会は必ず最初に御言葉に聴き、礼拝を献げて始めたい。牧師だけでなく役員にも御言葉を担って欲しい」と、教区全体として御言葉に堅く立つことの大切さを強調した。続く副議長選挙では2回の投票を経て宇田真牧師(岩村田)を選出、伝道委員長選挙で柳谷知之牧師(松本)を選出した。それぞれ2名の受按願と受允願を承認、常置委員教職予備選挙を行い、記念式を献げて初日を終えた。
2日目朝、按手礼式と准允式を行い正教師と補教師を立てた。
議長と副議長が石井佑二牧師(遠州)を教区書記に指名し、新体制が始動した。常置委員選挙の投票が行われ、開票の前後に各部事業計画案、決算報告及び予算案、教区負担金、前年度からの残金処分について等の議案が討議された。「五カ年計画」2年目の主題「福音を正しく宣べ伝える教会」に対する妥当性の有無を念頭に各案の審議を行い、僅かの原案修正を付して全議案が可決された。討議を通し、教団関連の社会事業団体がきわめて多いとの特徴を持つ教区として、今年度も伝道の本質論に立って活動する旨を確認した。
常置委員選挙結果
【教職】新里正英(三島)、宍戸俊介(愛宕町)、松木田博(甲府)、小出望(長野県町)
【信徒】黒沼宏一(静岡)、茅野眞澄(山梨)、五味優子(日下部)、諏訪部眞(信州)
(原田裕子報)

京都教区

二つの協議会を開催

第81回京都教区総会が行われた。京都教区は長年5月の連休中に定期総会を行ってきたが、今回は5月22〜23日に洛陽教会で開催した。開会時107名の議員出席で、2日にわたり三役・常置委員選挙を含めた法定議案や建議案などを扱った。主任担任教師の逝去に伴う富士見台伝道所解散や桐原伝道所廃止を承認し、教会・伝道所数は76となった。
今回の総会の中では、二つの協議会を開催した。協議会1では石橋秀雄教団議長に陪席を要請し、「教団宣教基礎理論改訂案・教団の今後を巡って」をテーマに協議の時をもった。教団議長は現行の宣教基礎理論(試論)と第2次草案を比較しつつ伝道への熱意を語ったが、会場からは「第2次草案の宣教論は、世界・人間の現実から離れている」、「人間を宣教の対象としか見ない姿勢なら傲慢だ」などの発言が続き、双方の問題意識が噛み合うまでには至らなかった。
協議会2では、教区が市民有志と共に運営する「バザールカフェ」の活動報告を受けた。同カフェは単なる喫茶店ではなく、地域社会で多様な人々の共生を創り出すコミュニティー施設である。映像による日常活動の紹介後、同カフェに関わる社会学者から地域活動におけるキリスト教と市民活動の連携につき解説を受け、スタッフから個人史(教会との出会いを含めて)を通して同カフェの意義が語られた。同カフェはアメリカ合同教会とディサイプルズの共同世界宣教局(CGMB)所有の元宣教師館「クラッパードイン」で活動する。その土地建物売却構想がCGMBから示されたことを契機に、今回の協議会を持った。CGMBからも高い評価を得た同カフェは、教会と教会外の市民の「ゆるやかな共同ネットワークの中で」(教区アジア宣教活動委員会の総括)、地域での多様な人々の共生を創り出す。それはまさに教区の宣教姿勢でもあり、協議会1で感じられた虚しさを癒すものが協議会2にあったとも言えよう。
2日目は逝去者記念礼拝後に、准允式・按手礼式で3名の准允と2名の按手を行った。議事では建議5件を可決した(以下、題の要旨)。①山城博治さんの長期不当勾留への抗議と米軍基地県内移設反対の声明、②共謀罪(組織犯罪処罰法改正案)法案廃案を求め、戦争の出来る国づくりに反対する声明、③日本国憲法に関する京都教区の態度表明、④外国人教師の滞在資格に関わる問題を教区の課題とする、⑤クラッパードインに関するCGMBへの要請。
三役選挙結果
【議長】入治彦(京都)、【副議長】 今井牧夫(京北)、【書記】李相勁(福知山)
常置委員選挙結果
【教職】月下星志(上鳥羽)、横田明典(近江金田)、井上勇一(洛南)、望月修治(同志社)、森下耕(洛陽)、浅野献一(室町)、深見祥弘(近江八幡)
【信徒】谷口ひとみ(八幡ぶどうの木)、菅恒敏(京都)、志賀勉(紫野)、奥野カネコ(膳所)、大下真弓(京都葵)、原田潔(大津東)、永島鉄雄(草津)
(入 治彦報)


【4863号】荒野の声

教区総会の取材を終えようとしている。いつもこの時期に思うのは、主観と客観のせめぎ合いである。▼会議で語られたことをすべて報告しようと思えば、発言録としてテープ起こしなどして何頁にもわたる記録となる。語ったことをそのまま文字とするのだから最も客観的と言えるのかもしれない。しかし議事録であってもこうはならない。書記による取捨選択により手際良く、議論されたこと、決議したことが記録として残る。新報記事はなお紙幅が限られるゆえ、記者たちの選択幅はもっと大きくなり主観と客観のせめぎ合いが起る。▼けれども、幾つかの教区を取材すると、その教区に特徴的な議題や慣習となっている議事進行も際立ってくる。議事録ではかえって平板となり目立たなくなることかもしれない。他教区から転任してきたり、教区を跨いで教会を転会したりがあると同じような経験もあることだろう。中にいては当たり前と思ってしまうことも、外から来て見ることで客観性を持つこともある。▼いずれにしても、どの会議もが神の御前の会議として真剣な討議を重ねている。今回もこれを良く伝えることができるようにと願っている。

【4863号】2017年度教区総会報告2 機構改正・財政削減に着手

東北教区

東日本大震災支援の継続を確認

第72回東北教区総会が5月23日、24日、仙台青葉荘教会、東北教区センター「エマオ」を会場に開催された。出席議員は開会時151名中127名だった。組織会後直ちに、昨秋の教師検定試験合格者に対して16年11月に行われた按手礼早期執行(2名)の報告を承認し、本総会では按手1名、准允5名を執行、正・補教師を新たに立てた。
小西望議長は議長報告で、提案を予定していた台湾長老教会嘉義中会との宣教協約についての審議は、先方の都合により今総会では行えないことを報告、事情については現在問合せ中とした。東日本大震災救援について「2016年度末に教団救援対策本部は解散したが、教区は昨年度総会で確認したとおり2019年3月まで働きを継続する。教区内19教会が会堂・牧師館の建て替え、大規模修繕に取り組み、内14教会が教団からの総額1億6085万円の貸付を受けた。現在9教会が最長20年の返済に向かっている。小規模教会の返済を支援する全国募金は広く覚えられ、これまで1300万円を6教会に配分した」とした。立ち入り制限が解除された地区に建つ小高、浪江両伝道所がなお休止中であること、また被災者支援センター・エマオ、放射能問題支援対策室・いずみを長く続けるため活動を縮小しつつも継続してゆくことを報告した。「伝道の歴史から小規模教会の多い教区だが、小さな町にも十字架が立てられ礼拝する群れが起こされ歩んでいることは主から与えられた豊かさであり、タラントを生かし伝道宣教を進め主の御委託に応えよう」と述べた。
片岡謁也建議請願審査委員長は、総会開催前に届けられた建議、請願はなかったことを報告したうえで、会期中に提出された建議案について緊急性を認めるとして採択が妥当であると報告。これを承認し審議した。「共謀罪強行採決に抗議する緊急声明」(提案者・布田秀治、賛同者20名)について、平和を希求することに異存はないが、本件に対して教会には様々な考え方、姿勢があり得るとして、教会性を持たない教区総会が一定の考え方を支持し声明とすることに反対する意見、太平洋戦争時、教会が戦争、天皇制への反対を明確にしなかったことの反省、思想・信条、信教の自由は侵害されてはならないなどの賛成意見がそれぞれ述べられた。109名中71名の賛成により建議を採択し、教団内諸教会・伝道所、日本国政府、衆参両議院等に声明として発表することとなった。
2338万円の経常会計予算を可決した。なお、決算・予算審議について、岡村宣財務審査委員長(矢吹)は総会が3読会方式であることを守り審査報告を審議に明確に反映するように求めた。
すべての選挙において議員番号のみを記す仕方で予備選挙、本選挙を行い、それぞれ候補者が本選挙前に所信を述べた。三役選挙は、小西望議長(仙台北)、保科隆副議長(福島)が再選、3期目を担う。転任による前任者の残任期間を前総会から担った長尾厚志書記(仙台ホサナ)が議長、副議長推薦で再任された。また、高橋真人宣教部委員長(会津坂下)を選挙によって再任した。
常置委員選挙結果
【教職】関川祐一郎(石巻山城町)、布田秀治(いずみ愛泉)、片岡謁也(若松栄町)
【信徒】石原裕子(常磐)、高橋嘉男(名取)、齋藤仁一(会津農伝センター、山都)
(新報編集部報)

兵庫教区

真の互助制度構築が訴えられる

5月21日~22日にかけて、神戸教会を会場に、第71回兵庫教区定期総会が「献げる喜び・つながる恵み~関係の豊かさを生きる『合同教会』~」をテーマに開催された。開会時の議員数は、218名中176名であった。なお今年は諸選挙が行われない年である。
開会礼拝では、日本基督教団信仰告白ではなく「震災5年目の宣教にあたっての告白」が告白され、議事が開始された。
議事日程承認の場面で議場より、「兵庫教区の場合、用意された議案が時間切れで審議未了廃案となった場合の責任は、議長にあるのか、それとも議場にあるのか、はっきりさせて欲しい」と問う声があり、大仁田拓朗議長は、「その責任は議長にあるが、時間切れ審議未了の議案は、廃案ではなく常置委員会付託として進める」と答えた。
議長報告では、資料において14ページにわたる報告が準備されたが、議場でそれを読み上げるという仕方ではなく、資料にはない事柄について、特にこの後行われた互助を中心内容とした協議会に向けての発題のような形で、伝道者として恵まれた歩みをなしてきた自身の歩みを振り返り、問いつつ、「互助を上辺だけ、お金のやり取りだけの互助にしてはならない」と訴え、また、「自分の意見を通すために負担金を納めないというのは互助の精神に反する」と、負担金未納教会についての見解を述べた。なお、協議会では、教区内互助の実態とシステムが改めて説明され、議長と同じく議場からも真の互助制度の構築が訴えられ、今後の互助の議論に反映させていくことが確認された。
負担金未納教会問題に関しては、「准允・按手の執行に関する件」の議論の中でも取り上げられた。准允予定者の中に、当該教会出身者がおり、議場から、「負担金を全額納めていないにもかかわらず、要望だけはするというのはどういうことか。該当者の准允は認められない」という意見があったが、議長は、負担金未納問題と、教師を立てることとは別問題だとし、3人の准允と2人の按手が承認され、それぞれ式が執り行われた。
教団問安使との質疑では、宗教改革500周年記念の行事について、「教団は、宗教改革の精神をどのようにこれらの行事の中に反映させようとしているのか」との問いかけがあり、雲然俊美教団書記は、「宗教改革の精神の反映ではなく、それぞれの行事の中で、宗教改革についてもう一度深く掘り下げるということを考えている」と答えた。
その他、長田センター継続、沖縄教区との連帯、北海教区との宣教協約締結に関する議案が可決され、緊急議案として「『テロ等準備罪(共謀罪)』新設法案に反対する件」が可決された。
(小林信人報)

 

【4862号】まのあちゃんのその後

議長談話で、まのあちゃんのことを書いた。「イエス様をいただいたから、もうクリスマスプレゼントはいらない」と言い、洗礼を希望していると母親から聞いた。その後、パッタリ教会学校に来なくなった。教会付属幼稚園の担任から、引越しをしたことを知らされた。新しい住所を知ったので、早速手紙を書いたら返事が来た。
まのあちゃんは小学1年生、彼女が住所を書き、そして宛名は「えんちょうせんせいへ」となっていた。郵便局員が「園長先生の家ですか」と確認して手紙を渡してくれた。その手紙には2つの顔の絵が描いてあった。一つは泣いている顔で、「ままが入院した」とあり、もう一つの顔は「手紙をもらって嬉しい」と笑顔の顔が書いてあった。
家に悲しいことがあり、そして母親の入院、この悲しい中で「イエスをいただいたから大丈夫」と、まのあちゃんの素朴な信仰が示されている。母親は入院中のため、「これからわたしが教会学校に連れて来ます」とおばあさまが毎週教会学校に送って来るようになった。
わたしは玄関で、まのあちゃんを迎え、そして、応接室でお話しをしてお祈りをしている。随分彼女の顔が明るくなり、入院中の母親の話もしてくれる。
「洗礼を受けたい」と言う、まのあちゃんの心に寄り添い、「その時」が来ればと祈り、願っている。
(教団総会議長 石橋秀雄)

【4862号】人ひととき 淺井 精一さん 淺井八多美さん キリストを運ぶ者に

浜松駅からバスに乗り、国道を北へ進むこと50分。家康時代ゆかりの姫街道の名を持つ道は赤土の台地へ向かう。やがて田園風景の中にヘリポートを備えた総合病院が姿を表した。87年前、結核を病む貧しい一青年のために病室を造ったことから出発した聖隷三方原病院である。病院の他に諸施設が建てられ、キリスト教主義理念に基づく福祉事業団が形成された。
淺井精一さんは聖隷三方原病院の高度救命救急センターに勤務して24年目を迎えた。部長として自らドクターヘリに搭乗し、救急医療の現場で働く。妻の八多美さんは介護老人保健施設「ベテルホーム」所長として医療・福祉・保健の連携に努めている。かつて、八多美さんは予防医学の分野で終生働こうと考えていた。詩編84編11節「わたしは神の家の門口に立っているのを選びます」の聖句に出会い、神の家・ベテルで高齢者医療に携わる道へ促されたと語る。命と向き合う中で、自身の限界・組織の限界を感じた時、主がそれを超えて自分を用いてくださることを八多美さんは何度も経験してきた。
夫妻は舞鶴市の病院で、カナダ出身の研修指導医ドクター・ウィリスを通して主へと導かれた。医師として、患者に慣れるのは望ましいが、その苦しむ姿を見慣れて鈍感になってはならないとの指導をきっかけに、彼が自宅で開いていた聖書の勉強会に出た。「医者は生計のための道具、私の本業はキリストを運ぶこと」との口癖どおりにドクター・ウィリスは主の器となり、福音は夫妻へと伝えられた。やがて夫妻各々が主の時を与えられて教会に通い始めた。
病や障害と闘う人々と家族を支える医療に従事しつつ、キリストを運ぶ者となり、主が寄り添ってくださる人生の喜びを伝えたい。それが夫妻の願いであり、祈りである。

共に1957年生まれの医師夫妻。遠州栄光教会員。

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