【4916号】♦エキュメニカルプロジェクト♦ 違いから学び、一つになって礼拝

 「えきゅぷろ」をご存知だろうか。正式名はエキュメニカルプロジェクト。超教派の青年たちによる集いである。ある時カトリック教会の青年たちが「自分の教会しか知らないので他教派の青年たちと交わりを持ちたい」と願ったことから始まった。

 毎回有志の青年たちが実行委員会を組織し、実にきめ細やかな準備を重ねている。実行委員会代表は仙台北教会会員で大学生の三浦洋人さんである。

 三浦さんによると、カトリック教会でプロテスタントについての勉強会が始まると集った青年間で交流が生まれ、宗教改革500周年に向け教派を超えて一緒に何かしようとの機運が高まり2017年に最初の集まりがスタートした。初回は約150名の青年が参加。フェイスブックのページには開始当初の熱い思いが記されている。「クリスチャン人口1%弱のこの国で、『イエス・キリストのもとに一致しよう!』と集まった複数の教派(現時点ではカトリック教会、日本福音ルーテル教会、日本基督教団)の青年からなる団体です。さまざまな交流の機会を皆さんと一緒に『実行』していきたいです!れっつ・ごー・えきゅめにかる!」

 10月19日正午より日本福音ルーテル東京教会を会場に第3回エキュプロが開催された。主題は「祈りってなんだ」。

 開会礼拝では関野和寛牧師が主の祈りについて説教、式次第には四つの主の祈りのパターンが示された。その後、ゲームで汗を流し、小グループに分かれて自らの祈りの生活を振り返り、分かち合った。その後、共に聖餐に与れる日が来ることを願いつつ、一致のために黙想する時を持った。合同礼拝ではサレジオ修道会の佐藤直樹神父が司式し、筆者が説教を担当した。参加者は100名を超えた。

 「教派」はどちらかといえば否定的に捉えられているところがあるが、ここではそうではない。無教会、ホーリネス教団の青年も参加している。互いの違いから学びつつ一つになって礼拝する姿に日本の教会の希望を見た。(増田将平報)

【4916号】♦第2回全国信徒大会♦ 「若者と献げる喜びの礼拝」を求めつつ

 10月14日、富士見町教会で開催、教師、信徒155人が出席した。

 第1部記念礼拝では、石橋秀雄教団総会議長が「伝道の命と力の回復」と題して説教した。「教団の歴史に主が憐れみを注ぎ、導いてくださったことに感謝と共に希望を抱いている。『共に祈ろう、共に伝えよう、共に献げよう』、教団伝道推進基本方針の展開を一つになって進めよう」と力強く結んだ。

 礼拝後、開会挨拶で望月克仁全国信徒会会長は「二人が一人の未信者を教会に招こう」と訴えた。

 第2部講演・フォーラムでは、大会主題「青年伝道」について増田将平牧師による主旨説明の後、「若者と献げる喜びの礼拝」と題して大嶋重徳KGK総主事が登壇した。「私たちの歴史の中で、伝道はしてきたが、私たちの子どもたちに信仰を繋いでくることを怠ってきたのではないか」と問いかけた。

 「学生時代に長老から自分のために祈ってほしいと言われ、祈る言葉も知らないまま祈ったことを今も明確に覚えている」。

 ルカ書24章をひも解きつつ、エマオへの途上で二人の目が開かれエルサレムへ戻って伝道が始まることに重ね合わせて、「若者と共に祈り、喜びの礼拝を献げることを願うとき、あなたは何になるのか」と語り、若者と祈り祈られる中で開かれる新たな交わりの大切さを示唆した。

 若者の礼拝事例紹介で、齋藤篤牧師は「十人が一人を」と題して、若者が主体となって礼拝を守るワーシップの数々を映像で紹介した。

 つづくフォーラムでは、講演と事例紹介についての意見・質問を受けて、高齢者も若者も共にまじわることの大切さなど意見が交わされた。

 準備に当たった東京信徒会は、160字メッセージ寄稿を呼び掛け、76人が参加した。「プログラム記念冊子」には伝道160年目の信徒の声が活き活きと記録され、日本伝道200年に繋いだ。(鈴木功男報)

【4916号】事務局報

佐々木 茂氏(鹿島栄光教会主任担任教師)

 19年11月6日逝去、82歳。台湾・台南市生まれ。72年日本聖書神学校卒業。同年より酒田、鹿島栄光教会を牧会。

 遺族は妻・佐々木容子さん。

 

尾崎風伍氏(隠退教師)

 19年11月4日逝去、89歳。長野県生まれ。86年受允、88年受按。86年より海老名、井草、久我山伝道所(90年教会設立)を牧会し、08年隠退。

 遺族は妻・尾崎マリ子さん。

【4916号】伝道のともしび 「福祉の心」を宣教力へ 

神奈川教区・横須賀基督教社会館理事長 佐藤 千郎

 富国強兵を柱に据えた国家が、昭和20年敗戦により崩壊、占領下にあった時、軍都横須賀の文化都市への転換を志した人物が、米海軍横須賀基地司令官デッカー大佐です。キリスト者デッカーは着任直後の1946年、市内にある旧海軍施設を使い、教育、医療、福祉の事業を始めるよう、キリスト教関係者に呼びかけました。「戦争の落とし子」と言われる所以です。

 この時、日本基督教団は、学校(現横須賀学院)、衣笠病院、横須賀基督教社会館、3施設の開設に責任を持ち、教団総会議長も含め牧師、信徒らが、それらの運営を担いました。

 横須賀基督教社会館は杉浦義人牧師の着任を待って活動を開始、間もなくして地域青年の希望により聖書研究会が開かれ、後に田浦教会に発展します。

 1948年2月着任の初代館長エベレット・トムソンは戦前、米国メソジスト教会宣教師として来日、戦争により帰国しますが、日本の敗戦を見通し、大学院に通い、社会事業を専攻、敗戦後の日本に備えました。

 戦後日本に戻り、田浦に働きの地を得たトムソンは、「最も小さい者のひとり」の困窮に即応し、保育園、母子寮を開きますが、活動の重点を「地域のニーズを住民自ら気付くこと」に置いて町民を啓蒙、図書館を開設、町民の文化的意識を高めました。特記すべきは、日本初の「老人クラブ」を組織したことです。

 1957年2代目館長に就任した阿部志郎は、専門的社会福祉と先駆的事業の展開に取り組み、特に、「田浦たすけあいの会」、「たうらの町ふれあい福祉バザー」などに見られるように、トムソンが目指した地域福祉を田浦に根付かせました。そして、これら活動の歴史は、キリスト教と縁遠い地をキリスト教に開かれた町へと変えていきました。

 キリスト者阿部がこの時期に向き合った課題が、教会との宣教(伝道)をめぐる神学的理解の違いと、教会からの経済的自立でした。

 会館建て替えを勧める横須賀基地内教会のチャプレンから、費用の全額支援の申し出がありましたが、宣教に関する理解の相違から、以後の経済的打撃を承知で断りました。福祉の主体は相手にあり、相手の信仰の有無に関係なく、人々の困窮に信仰をもって仕えていくことに「福祉の心」があるとの考えからです。

 2007年3代目岸川洋治が館長に就任、少子高齢化、暮らしの多様化など時代の変化に対応しつつも、先駆性を失うことのない施設の形成と運営を全職員と共に話し合い、現場の取り組みに生かしています。

 さらに、地域福祉事業を通して深められてきた「福祉の心」を宣教力へと高めるため、施設内だけでなく教会も含めた神学的対話の構築、地域教会との協力関係を摸索しています。

 キリスト教社会福祉の現場も宣教の最前線です。福祉事業個々の歴史の足跡に、信仰の生きた証を読み取り、継承し、宣教の言葉として発信していくことの大切さを思います。

【4916号】♦千葉支区TCUキャンパスツアー♦ 魅力的な教会となるために

 11月2日、東京教区千葉支区主催で、東京基督教大学(TCU)キャンパスツアーが開催された。ツアーの副題として「魅力的な教会となるために」と題され、特に次世代の若い信徒をどのように教会へ繋げていくかを意識する会となった。

 この会は、日本基督教団の伝道資金を用いる会で、千葉支区としては伝道資金を用いた3回目の会である。また、TCUは千葉支区内にある福音派の神学校であり、千葉支区の伝道の視点が、他教派との協働という視点を持ち合わせていることを表すものでもあり、そのようなプログラムに伝道資金が用いられる意義は大きいだろう。

 参加者総数は、16教会、71人であった。

 プログラムはまずTCU教授である岡村直樹氏による「青年へのミニストリーと宣教のビジョン」と題された講演から。日本基督教団の、教区青年担当者会でも講演の経験がある講師である。「若者が、つい心を開きたくなる教会の大人の特徴は何ですか?」という問いから、「それは、真の笑顔で、人の話をしっかり聞き、筋の通った生き方をしている人だ」と説き、逆に、「若者が心を閉じる教会の大人の特徴」として、「裏表があり、上から目線で自分の話ばかりし、馴れ馴れし過ぎる距離感でアドバイスしかしない人だ」と説いた。参加者から苦笑いが多く聞かれた講演であった。

 その後、学食で昼食を皆で食し、TCUの学生の案内で校内を見学した。

 見学後はTCU教会音楽主任の宇内千春氏によるオルガンコンサート、TCU神学生二人と千葉支区青年一人からの証しを通し、生の青年の声に耳を傾けた。

 最後に、日本基督教団出身の山口陽一TCU学長から、「教団出身者であり、現在は他教派にあるものとして、ようやくこのような時を迎えることができ感謝である」との挨拶を受け会は閉じられた。

(小林信人報)

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