【4736号】大韓イエス教長老会へ宣教師 日韓の宣教協力に画期的な一頁が

日韓教会交流から東北アジア伝道協力の幻も

10月18日、第37総会期第4回常議員会の日程を終えた教団会議室で、引き続き宣教師派遣式が行われた。教団から大韓イエス教長老会(PCK)への最初の派遣宣教師となる洛雲海(ナグネ)宣教師の長老会神学大学教師就任によるもので、既に、PCK総会に於いて調印式が持たれた。地理的にも歴史的にも、最も近い関係にあり、様々な恵みと幾多の悲惨な出来事をも共有して来た両国宣教史に、画期的な一頁が加えられることとなった。日韓教会交流から東北アジア伝道協力への幻が育まれようとしている。

洛雲海(ナグネ)宣教師派遣式にいたる経過

病気療養をかねて渡韓し、ソウルでの生活を始めた洛雲海教師(当時は大山和至)を米倉美佐男牧師(現在札幌教会)と共にお訪ねしたのは1999年の1月のことでした。
5階建ての小さな雑居ビルの6階(すなわち屋上に建てられたプレハブ倉庫)の家の窓は、寒風を少しでもふせぐためのビニールによっておおわれていました。小さなお子さん2人(現在は3人)を抱えた生活の厳しさを吹き込む寒風と共に感じ取ったことでした。 この時、洛雲海教師に教団教師としての今後の展望を尋ねました。返事は「私は教団教師として按手を受けています」との一言でしたが、その時すでに、日韓教会関係に資するために何らかの働きをしたいとの志を抱いておられたのでした。
1年半後に延世大学校韓国語研修コースを修了・卒業し、大韓イエス教長老会(統合)立の長老会神学大学校博士課程に進む道が開かれました。
その後、大韓イエス教長老会(統合)セムナン教会より住居提供の申し出があり、また、国費留学生(韓国政府招請奨学生)として受け入れられたのでした。形は国費ではありますが、実際は同教会の負担によることでした。ほんの少し、生活が安定したようにお見受けしました。
セムナン教会の支援は、個人に対するものというよりは、世界宣教に取り組む同教会が日本伝道の難しさを感じ、直接宣教師を派遣するのではなく、日本人伝道者の育成・支援によってその課題を遂行しようとの考え方によることでした。
そのようなことから洛雲海教師は神学研鑽とともにセムナン教会協力牧師として牧会・伝道に携わることになりました。
同教会は韓国における最初の組織教会で、韓国の「母教会」と呼ばれ、ソウル中心部にある景福宮(そこには朝鮮総督府がありました)の近くで120年以上の歴史を重ね、同国においてキリスト教界のみならず社会においても指導的な働きをしてきました。
洛雲海教師は同教会において尊敬を受け、教会内外に信頼できる友人たちを得ました。2003年には当時の小島誠志教団議長が、日本人として戦後初めて同教会の礼拝説教に招かれ、その後、近藤勝彦東京神学大学学長(当時教授)や山北宣久前教団議長、石橋秀雄教団議長など、次々と説教や講演に招かれることとなりました。
また、同教会の青年讃美隊100名余が来日し、青山学院大学や諸教会で讃美伝道を実施、2009年にはイ・スヨン(李秀英)主任担任牧師と讃美隊が教団の日本伝道150年大会に参加してくださいました。 これらのことは、同教会が21世紀の新たな日韓教会交流を切り開こうとする意思によることでしたが、その背後には洛雲海教師をとおしての信頼関係の醸成がありました。
2009年秋、イ・スヨン牧師から米倉牧師と私に対して、洛雲海教師の神学博士号取得のあかつきには、長老会神学大学校において外国人教授として教授陣の一員に加わる可能性があること、実現すれば韓国の諸教会に広く関係を結ぶことができ、日韓教会交流すなわち東北アジアにおける伝道協力に意味深いものとなるのではないかと、言われたのでありました。
そのために宣教師の活動・生活費を、セムナン教会と日本側で半分ずつ負担しあうようにしようとの提案が出されました。
それ以後、この事柄が私たちの祈りの課題となりました。そして、洛雲海教師は2011年2月に学位(組織神学)を取得、9月から正式に長老会神学大学校に就任、去る2011年10月18日に、教団会議室にて宣教師派遣式を行うこととなりました。
石橋教団議長、内藤留幸総幹事、木下宣世世界宣教委員長など多くの方々のご尽力・ご支援があったことに感謝を申し上げます。
なお、洛雲海宣教師の活動とその働きを通して推進されるであろう、日韓教会交流と宣教活動を支援するために、後援会「NAGUNE会」を立ち上げ、募金を始めています。ご協力をお願い申し上げます。
NAGUNE会
代表世話人 張田 眞

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