【4899号】日本基督教団と沖縄キリスト教団との合同50周年にあたっての議長声明

 1969年2月25日、沖縄キリスト教団と日本基督教団の合同式典が銀座教会で行われてから50年の時を経ました。

 沖縄キリスト教団と日本基督教団との合同議定書前文には戦争で受けた傷について、「この世の歴史においては、この傷はいまだに癒されるに至っていない」とあり、「この裂け目を克服する志を表明した。これが両教団の合同である」とあります。

 合同50周年にあたり、「裂け目の克服」がいまだ成し遂げられることなく、むしろ深まっていると言わざるを得ない現状であることに深い痛みを覚えます。

 また、今、米軍基地建設のために沖縄・辺野古の海に土砂が投入されていることに痛みを覚えます。しかし、「痛みが分かる」と安直に言うこと自体において、まさに「分かっていない」ことをさらけ出し、沖縄の方々を傷つけてきました。「本土」が沖縄の歴史に土砂を投入し続けてきた負の歴史を未だ終わらせることができず、本土の教会として、教団として、その痛みを聞き続ける以外にないと痛感しています。

 1941年の教団合同において、沖縄の5教派16教会が日本基督教団九州教区沖縄支教区に組み入れられました。1945年3月26日の米軍慶良間諸島上陸から沖縄戦に突入し、「鉄の嵐」と呼ばれる猛烈な砲撃により全土の家も教会堂も破壊され、教会員の多くが死亡・四散しました。戦争末期には教団本部から派遣された教師に対して引き揚げが命じられました。現地で生き残った教師は1名だけでした。凄まじい地上戦が90日程続き、6月23日の終結以降も戦闘は続き20万人もの人々が犠牲となりました。

 「本土」の犠牲となり、激しい痛みを背負いながら米軍の設けた難民収容所の中から立ち上がり、米軍統治の下で歩む沖縄の教会・信徒たちを本土の教会が見捨ててしまった罪、戦後の「日本基督教団」において九州教区沖縄支教区が消滅し、そのことへの痛みを感じなかった無関心の罪を今改めて思い返し、主の前に懺悔し、沖縄の教会に赦しを願います。

 沖縄キリスト教団と日本基督教団との合同50周年にあって、「十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ」(エフェソの信徒への手紙2章16節)てくださる主イエス・キリストにより頼み、沖縄の教会の声を聞き、主の導きを祈りつつ、「裂け目」の克服のために力を尽くして行きたいと願っています。

2019年2月25日

日本基督教団総会議長 石橋秀雄

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