【4865号】人ひととき 松本 三男さん バングラデシュの子どもたちへの愛

 松本三男さんは、「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(マタイによる福音書7章12節)を心に刻んで歩んできた。小学生の頃、夜行列車の一人旅で、高崎から同席した宣教師より一冊の聖書を手渡されたことが御言葉との出会いである。

 約20年前、決断を与えられ、世界最貧国のひとつ、バングラデシュの子どもたちのための支援を開始。黒板に始まり、奨学金、文房具、日用雑貨を贈り、学校を建てた。現地訪問の際には農業指導、子どもの家庭訪問をし、食前には必ずお祈りをする。

 人口の9割がイスラム教の国で、キリスト者であることを宣言することは勇気がいることである。隣人を愛する愛がなければ、行うことはできない。

 始まりは、一人の留学生との出会いであった。貧しい子どもたちのために、教育の施設を建設したい。その夢と祈りが、実現する。最初は数名の有志による計画であった。忍耐の強いられる過酷な長期計画ゆえに、最終的に残留したのは松本三男さん一人であった。

 2005年からバングラデシュに小学校を建てる活動を開始し、2008年イラスプール村に小学校を開校することができた。2016年には中学校を開校し、小中あわせ現在250人の生徒が学んでいる。

 「私の人生に、主が与えてくださったミッション」だと語り、健康が続く限り、子どもたちの学びの灯を絶やさず続けたいと願う。

 これまでに7回、バングラデシュを訪問。約50キロの文房具・日用品を2回、荷物として携えていった。「主を愛し、隣人を愛しなさい」との主のご委託に応える働きに、信仰者の賜物が用いられている。

1941年、水戸市生まれ。北東京ルーテル伝道所(現・竹の塚ルーテル教会)にて受洗。日本基督教団 羽咋教会員。

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