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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4581号】「地震被災」支援に集中 関東

2005年6月25日

「今総会は地震総会と心得ている」。飯塚拓也書記の発言がいみじくも、この総会の全てを物語っていた。五月三一日、六月一日の両日、大宮ソニックシテイーを会場に、正議員二六四名中、開会時一五六名の出席を得て開催された第五五回関東教区総会は、その時間も関心も、大方、洪水・地震・雪害についての報告、今後の対応に関する議論に向けられた。
議案の審議に先立つ、プロジェクターを用いての被災支援報告では、被害の根深さを再認識させられた。「雪掘りとは、悲しみを掘り出すこと」というナレーションが耳に残った。また、六日町教会の新井純牧師は、ボランティア活動発足時を回顧し「私たちの思いを超えた方が、一人ひとりを活かして用いられ、私たちを通して働かれる。一人ひとりの背後に神がおられる」と、災害支援によって生まれた地域社会との連帯・信頼関係、同労者・諸教会への感謝を述べた。
「『新潟県中越地震』被災教会・被災地支援推進に関する件」の審議では、積極推進論だけではなく、「献金は二重性ないし三重性を持ち分かり難い」、「最終的な支援規模が不明」「献金の困難さを懸念する」という意見や危惧も述べられたが、結果的に満場一致とも見える圧倒的多数で原案が可決された。
議案の骨子は、下記の四点。1.支援委員会を特設委員会として設置する。2.支援センターを設置する。3.被災日に近い主日を「『新潟県中越地震』被災教会・被災地を覚える主日」とし、復興を祈り、献金をささげる。4.教団の「被災教会会堂再建支援の募金」および関東教区の「『新潟県中越地震』被災教会・被災地支援募金」の二つの募金に取り組む。
「『無任所教師を教区総会の推薦准議員に選任する件』廃止の件」については、議論が沸騰した。教区の現状に鑑み、第四六回教区総会での決議を廃止し、無任所教師の総会出席はその都度常置委員会で推薦し実現するという主旨であったが、無任所教師の立場・権利を慮る意見が相次いだ。飯塚書記は再三、無任所教師の働きを軽視するものではなくむしろ逆であると説明したが、挙手の結果、一六〇名中賛成七七名、僅差で否決された。
山北宣久教団総会議長の挨拶文を巡っては、他の多くの教区と同様に、「正しい聖礼典」という表現を巡って、質疑があったが、時間の制約もあり、議論が深められるには至らなかった。
准允式に臨む教師が一人づつ所信を述べ、逝去教師の関係者が全員壇上に上げられて紹介されるなど、実に細やか丁寧な紹介がなされた。来賓には謝辞と共に「お土産」も手渡された。「血の通った教区」を標榜する関東教区の特徴と言えようか。
三役と宣教委員長の選挙が行われた。三浦修議長(埼玉和光)と村田元副議長(原市)は一回目の投票で決定したが、疋田國磨呂宣教委員長(大宮)は、三回目の決戦投票も僅差であった。結果、総会の委託を受けて正副議長が指名した飯塚拓也書記(竜ヶ崎)を含めた四役とも留任となった。
常置委員
【教職】 塚本潤一(高崎)、石橋秀雄(越谷)、平山正道(四條町)、上島一高(新潟)、原田史郎(東中通)
【信徒】金刺一雄(上尾合同)、茨木公子(川越)、滝川英子(七里)、和田献一(氏家)、内山一 (鹿島)

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