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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4583号】教区コラム 中部教区

2005年7月23日

互いの自由を保証する最小限の一致点
高橋 潤

中部教区総会では、毎年「宣教実施目標(案)」を審議している。そこで必ず謳われている言葉に「宣教基本方針作成へと至ることを願う」という一文がある。
一九六九年度中部教区宣教委員会は、教区伝道計画を可決し、宣教基本方針を樹立する骨子として、「①信仰告白の実質化②教区の教会的共同体としての推進③教会の革新についての検討」の三点を確認し「一九七〇年宣教基本方針案」を作成したが、特に①が争点となり、総会の総意とならず、教区宣教委員会が方針案を撤回する形で廃案になった。以後、一九七七年より議案として「宣教実施目標」を決議して来た。ここ数年の教区常置委員会は、宣教基本方針作成を願いつつ「時を待つ」姿勢で、基本方針作成を棚送りにしている。
私たちは、基本方針として日本基督教団信仰告白、教憲、教規を最小限の一致点として歩む教会・伝道所群を形成しなければならないと思う。日本基督教団という教会の一致点を信仰告白以外のどこに見いだすことが出来るのだろうか。現在、諸教区総会で「聖礼典の乱れ」や「教憲・教規違反」が問題化している。教団の最小限の一致点をどこに見いだすのか真剣に問われている。互いに教憲教規を重んじることから、教師も教会同士もお互いの自由を保証することが出来るのである。教憲教規を逸脱する行為は相手の自由を否定し、我が教会を崩していく行為ではないか。神は、教団再編成を求めておられるのか。
(中部教区総会副議長)

 

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